熱海旅行 ①
私たちは新幹線に乗り現地に向かうことになった。
有名温泉地の熱海旅行をプレゼントしてくれるなんて太っ腹だな。なんて思いながらも、私は温泉地に夢をはせていた。
そして、現地に到着。
私はカメラを回しながら、ものすごく目を輝かせてしまった。
「うおー、すげー高そう……」
「きょ、今日ここ泊まるんだ……」
「ちょっと入ってカメラ回していいか聞いてくる」
私は中に入り、私の動画のカメラを回していいか尋ねると、受付の人にYeyTubeチャンネルを尋ねられたのでじゅんぺーと答える。
すると、受付の人は。
「ゲーム配信者の! ええ、かまいませんよ。あまりお客様を映さないようにしていただければ……」
「わかりました。ありがとうございます!」
「いえ! いつも見てます。次の配信も楽しみに待ってます!」
「ありがとうございます!」
交渉終わり。
私はカメラを回しながら入ってきて、まずは事務所からもらった温泉旅行のチケットを出す。
「この三人で泊まりたいんですけど」
「はい。お名前を伺いしてもよろしいでひょうか?」
噛んだ。
「……撮りなおします?」
「お願いします」
私は最初からやり直した。
サンキチにカメラを任せ、私は宿泊する人の名前を述べていく。そして、手続きが終わり部屋に案内されたのだった。
案内された部屋はいかにも和室って感じの部屋。障子を開けて窓を開けると、熱海の海が一望できる。
露天風呂もついているようで、大浴場ではなくこちらで入浴もできるようだ。入浴シーンでも撮ろうかな?
私は荷物を置き、まずは部屋探索だな。
案内された和室は数個の部屋に分かれており、寝るためのベッドルーム、テレビなどが置いてあるリビングルームなどと、この旅館で過ごせそうなくらい充実している。
基本遠出するときは安いホテルなので、安いホテルとものすごく違くて困惑している。
「ねぇ、マッサージするところがあるみたいだよ。行く?」
「いこいこ! じゅんぺー、撮りたいでしょ?」
「撮る撮る! いこうぜえ!」
マッサージもこの店のサービスらしい。宿泊者は無料でエステマッサージを体験できるのだとか。私たちは浴衣に着替えて向かうことになった。
「さっすが美人……。浴衣着ると画になるね」
「そお?」
「これでマゾヒストじゃなければ完璧よね」
「マゾヒストが素晴らしいだろう?? ささ、自分の体を癒しに行きますか! 私の体もボロボロだしい?」
「ここまでテンション高いじゅんぺー久しぶりよね」
私は二人をせかし、エステのほうに向かう。
エステにつき、私は一足先にマッサージを受けることにした。専用のベッドに寝そべり、背中を優しくもみほぐされる。
「なぁ、すげー美人だよな!?」
「声でけえぞ! ま、たしかに美人だな……。高木の野郎あんな美人さんに触れることができてうらやましいぜ……」
聞こえてるぞ君たち。
ここはカットだな。
私はとろけるようなマッサージを受けて、そのまま少し眠ってしまったのだった。