強欲のマドカ
スキル確定ガチャで出たのは火耐性を得るスキルだった。
武器も一応双剣が出た。紫征ノ双剣というもので、今使っているクナイよりものすごく攻撃力がある。序盤武器にしては本当に壊れていた。
「クナイ買った意味ねぇっ!」
しばらくは紫征ノ双剣をメインで使っていこうか。
私はガチャ屋を出ようとすると、小柄な女の子がガチャ引きに来ましたー!と大声で元気よく入っておばあさんにガチャをひかせてもらっていた。
「おねーさんもスキルガチャした口ですか?」
「ン? ああ、うん」
「そうなんですか! 私、スキル確定ガチャとか引くんで何出たか教えてください! いいの出てたらフレンドになりましょーよ!」
「いいけど……」
「やった! お姉さんかわいいからフレンドになりたかったんだよね! よーし、でもいいのひかなきゃお姉さんとフレンドになれないし! いいの出てください!」
と、ガチャの目の前で手を合わせ祈っていた。
そして、ガチャを回し、カプセルが一つ出る。
「強欲スキル……?」
「SRのスキルみたいだね」
「SSRじゃなかった……。SSRはもう一つしか残ってないけどっ……」
「五つあったうち二つ私もらったからな……」
それにしても強欲スキルか。
「強欲スキルってどういうスキルなのかな?」
「えっと、説明には……。モンスターを倒した際、レアドロップが必ず出るようになるそうです!」
「めっちゃいいスキルじゃんそれ」
「ひっひ……。強欲スキルは幸運スキルの最上位のスキルじゃな……。いいのをもらったのぅ」
「幸運スキルの最上位?」
「幸運スキルの効果は多分レアドロップが少し出やすくなるって効果なんだろうね。強欲スキルか。レアドロップほしい時についてきてもらうかもね。とりあえず、フレンドでしょ? なろか」
私は目の前の少女にフレンド申請を送る。
名前はマドカというらしい。本名プレイは危ないが……。
「マドカって本名?」
「いえ! 私の大好きなアニメから取りました! 魔法少女アニメなんですが」
「ああ、本名プレイじゃないのか」
魔法少女っていやあれか。
「私はじゅんぺー。よろしくね」
「じゅんぺー? どっかで聞いたことある名前ですね?」
「まぁ、うん。とりあえずよろしく」
「よろしくお願いしまーす!」
深々と頭を下げるマドカ。
マドカのステータスを見てみる。レベルはまだ3で、職業は魔法使い。武器は初期武器で、装備がたぶん買ったであろう防具が胴体にだけつけられている。
「あ、じゅんぺーさん、お話がありまして!」
「お話?」
「ここで出会ったのも何かの縁ですし、私と一緒にギルド作りませんか? ギルドあったら何かと便利だと思うんです!」
「あー、私は今はそういうの考えてないかな」
「そ、そうですか……。では、私は一人でもギルドを開くんで! 何かあったらギルド:モンスターバスターズに来てください! 私、今優秀な仲間を集めてるので! 一応ギルド開ける人数はそろったので! ぜひ、遊びに来たり助けを求めてきたりなど!」
「ああ、困ったら助けてもらうよ」
「では! また会いましょー!」
と、元気よく走り去るマドカ。
ギルド、ギルドか。




