表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
女装戦記  作者: 水城 漣
第1章 『プロローグ』
5/12

第5話 『プロローグ④』

司会者(以後→司)


司「さぁ始まりました。尚も更新され続ける戦況。その戦争を現役軍人に聞くこの番組。本日のゲストはあの山城礼さんです」


礼「こんにちは~」


司「いやぁ。まさかこんなお堅い番組に人気タレントの礼さんが来るとは思いませんでしたよ」


礼「いえいえ。私はタレントである前に本職は軍人ですから。こういう番組の方が居心地が良かったりして」


司「なるほど。さて、ここで礼さんの経歴をご紹介致します。まぁでももう有名すぎて必要なさげですがねw」


礼「いやいや。そんなことw」


そして、二人の後ろのモニターに光が点った。


帝暦2379年4月1日 練兵第67隊副隊長着任

帝暦2380年7月8日 讌鶯紋紅珠勲章授与

帝暦2381年4月1日 第393811番隊副隊長着任

帝暦2381年4月7日 北部第二防衛線突破作戦参加

帝暦2381年8月15日 夕栄周撤退作戦参加

帝暦2381年8月31日 前美月紅軍大臣辞任

帝暦2381年9月2日 鷹橋紅軍大臣着任

帝暦2381年9月10日 紅軍黄国幇助第8322班班長着任

帝暦2382年2月22日 紅軍黄国防衛第2918班班長着任


司「それでは、ここの画面に出ている出来事をピックアップして行きましょう。まずは···」


~中略~


司「さて、礼さんの過去を振り返ったところで、本日のテーマを発表いたします。テーマは『現紅軍大臣の軍制度改革』です」


礼「なるほど。軍改革ですか」


司「視聴者の皆さんも知っている通り、現鷹橋紅軍大臣は今までの軍の制度を一新させました。実際、軍人の立場からはこれをどう見ていますか?」


礼「そうですね。旧体制は1つの班に100人弱の人間が所属していました。もし現在が刀で戦う近接戦であったならば大人数での集団戦法は便利ですが、現在は銃による中遠距離戦です。大人数の指揮には厳しいものがあります。ですので、それを変えるべく今の体制は一つの班は10人弱となっており、大分戦いやすくなっていると思います」


司「なるほど。ですが何故、つい最近まではそのような戦いに不利な形をとっていたのでしょうか」


礼「恐らく、前体制時には戦況が硬直化しており、銃を握ることすら少なかったので、わざわざ戦いに向いた体制に変えるのが面倒だったのかなと思います。それに当時はお互い、停戦を望んでいましたし、わざわざ好戦的な体制に変える必要を見いだせなかったんだと思います。ですが、夕栄周の一件以降、戦争が再熱してこうなったんだと思います」


司「なるほど良くわかりました。それでは礼さん本人は現在の体制についてどうですか?不満点だとか」


礼「特に不満はありませんよ。ただ、班の人数が少なくなったので、逆に言うと班の数が膨大になりました。だから何班か覚えるのが面倒ですけどねw」


司「確かにそうですねw」


礼「私はまだ四桁の班なのでいいですけど、六桁ぐらいにもなると覚える気も起きませんw」


司「ですねw」


礼「あと、ここだけの話班が多くなったことでサボりも目立つようになってきましたね」


司「というと?」


礼「例えば、1-2500班が作戦行動に駆り出されたとします。昔は1班数百人いたのでサボればすぐばれましたが、今では十人程度なので2500班のうち数班いなくても指揮官は気づきません」


司「なるほど。点呼とかとらないんですか?」


礼「以前は班の上に隊、番、列、兵団とありましたが、今はありません。勿論数千班もの点呼なんて面倒でしたくありません。ですから点呼は廃止になりました。まぁでも少数の作戦の場合はしていますけど」


司「ですが、軍人の給料は税金ですよね。サボりがいるだなんて、税の無駄遣いじゃないですか」


礼「そうですね。反論できません。ですが、サボりをする人などほんの一部です。勿論サボりがばれれば一発アウトですし、殆どの軍人は真面目です」


司「それもそうですね。もう少し話していたいのですが、そろそろお時間なようです。礼さん。忙しい中本日はありがとうございました」


礼「いえいえ」


司「それでは、また来週お会いしましょう」


礼「さようなら」



   ◇   ◆   ◇



●Topics18 【練兵第67隊】

練兵時代の所属隊。


●Topics19 【讌鶯紋紅珠勲章】

国内における重大事件解決に貢献した人へ贈られる勲章。


●Topics20 【第393811番隊】

北部紅国に駐屯。

現在は解散し、バラバラに。


●Topics21 【北部第二防衛線突破作戦】

難攻不落ともいわれる要塞及び防衛線を奇襲という形で突破。

紅軍の圧勝で幕を閉じた。


●Topics22 【夕栄周撤退作戦】

停戦協定調印会議中に蒼国が反旗を翻し、紅軍を包囲。

紅軍は自国までの数百km、決死の撤退戦を敢行した。


●Topics23 【美月前紅軍大臣】

前任の紅軍大臣。

礼の親友の母親で懇意にさせてもらった。

声の変わるネックレスも彼女からのプレゼント。

大臣のポストを降りたのを境に消息不明。


●Topics24 【鷹橋紅軍大臣】

今までの軍制度を一新した張本人。

その革新は多くの人に称賛され、支持率は歴代トップレベル。


●Topics25 【紅軍黄国幇助隊】

紅国は蒼国の一部が今の戦争政治に不満を抱き、独立を考えていることを察知した。

そこで、その独立を成功させるために独立を幇助する部隊を考案した。


●Topics26 【紅軍黄国防衛隊】

兵力を持たない黄国を守るための紅国の部隊。

すみません。大分期間が空いちゃいました。

やはり新年度初頭は色々忙しいですね(言い訳)

これからは頑張ってペースあげたいです。



さて、内容についてですが、これにてプロローグは終了です。

大体の設定の説明は終わったと思います。

次回から物語が進展していくわけです。

前作ではあまり男の娘や百合を引き出せていない感じがしましたので、今作はそれらを改善して参りたいと思います。

(正直男の娘となるとR18の方がよさを引き出せそうな気がしますが···)

まぁ出来るかぎり、良さを引き出そうと思いますのでお付き合いください。


これからもよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ