第4話 レンデンの休日、新しい友達、訪問
「ふぅ・・・ようやく王都が見えてきたわね・・・。」
遠くに王都レンデンの街壁が見える。もう1時間も掛からずに着く距離だ。王都に近付くにつれ、人通りも多くなってきた。
ふと、街道の脇の草原に目をやると、紫色の花の絨毯が広がっていた。
「姉さん、キャンディ、ごめん、ちょっと止まってもらっていい?」
『ん?どうしたの?トラブル?』
「ううん・・・そこの草原の紫色の花が気になって・・・。よく見たいんだ・・・。」
『そう。いいわよ。』
街道から外れて草原に向かい、花の絨毯の前で止まってスターライトから降りる。
雪華姉さんとキャンディも私と同じように降りてきて花を眺める。
「きれいな紫色・・・。”あの人”が好きそう・・・。何て花かしら?」
「ん~~~と、たしか”メアリーセージ”だったかな?花言葉は確か”家族の愛”だったかな?」
「よく知ってるわねぇ~スウィーツしか興味のないあなたが。」
「雪華姉、失礼な事言わないでよ!セージは薬草になるから学校で習ったの!」
「なるほど~よく覚えていたわね、えらいえらい!」
「もう!子供じゃないんだから、頭撫で・・・てていいです・・・。」
「うっふっふ、女の子は素直が一番よ!」
遥かに広がる花畑を眺めながら笑い合う私たち。いいよね、こうして笑い合えるの。これで”あの人”が隣に居てくれたらもっといいのに・・・。
「あのね、姉さん、キャンディ、私ね、”あの人”が帰ってきたら、またみんなでここに来たいな。”あの人”と、私と、姉さんと、キャンディと、家族みんなで。」
私の言葉に二人がピタッと静かになる。あれ?私、何か変な事言った???
「え、え~とね、ミウ。今、自分が何言ったか理解出来てる?」
「うん、分かってるよ?」
「家族みんなでって、ミウちゃん、ま、本気で言ってる?」
「うん?何かおかしいかな?私と姉さんとキャンディって”家族”よね?」
「え、ええ、血は繋がってなくても”家族”よ、あたし達。」
「私、”あの人”が帰ってきたら”あの人のパートナー”になるの。」
「うん、それはよく分かってる。」
「という事は、私が”あの人のパートナー”になったら、私と”あの人”は家族だよね?」
「うん、そうなるわね。」
「という事は、”あの人”と姉さんとキャンディも家族って事よね?」
「う、うん?そうなる・・・かな?。」
「みんな家族なんだから、私も姉さんもキャンディも、みんなが”あの人”と一緒に暮らしてもいいんだよね?」
「・・・・・・・・・え、え~~~と、そこがちょっと違うような・・・違わないような・・・・・・」
あれ?姉さんもキャンディも顔が真っ赤で態度もおかしい・・・。どゆこと?まさか・・・
「ま、まさか!姉さんたち、”あの人”の事嫌いなの?!」
「ないない!!そんな事ない!!あたしもキャンディも大好きよ、”あの人”の事!!」
「でも、姉さんたち、態度おかしいし・・・」
「そ、それはぁ~!急にそんな事言われてびっくりしただけだよぉ~!」
「そか。私もびっくりしちゃった。よかった!」
「ま、まぁ、その話は”あの人”が帰ってきてからにしましょう!本人いないと先に進まないし!さ、もう王都へ向かうわよ!」
「うん!」
私たちはスターライトに乗り込んで、再び王都へと向かった。道中、ずっと二人の様子がおかしかったけど。だから、何で?
◇◇◇
イングリッド王国王都レンデン。王国の一番東に位置していて、東を海、南をテーズ川に面している港湾都市でもあり、連合王国の首都でもある。
この王国を統べるのは女王エルドミラ=アイリス=イングリッド。聡明で美しく気品漂う、国民からも愛されている君主だ。
エルドミラ女王には上から女性、男性、女性と3人の子供がいて、性別による差がないこの国では次代も女王になる予定だ。
さすがに王都は人が多いな。他の街では街問を抜けたすぐのところにウィンドライド駐機場があり自前のウィンドライドの乗り入れはそこまでだけど、王都は、中央広場を中心として東西と南に走る大通りは港からの物資の運送の事もあって市内までウィンドライドの乗り入れが出来る。でも、交通安全の観点から幾つかある公営の駐機場に預けて公営の交通機関である都内循環ウィンドライドを使うのが一般的だ。
ちなみに中央広場から北、王城に向けても大通りはあるが、治安の関係で許可証がないとウィンドライドの乗り入れは出来ない。ディエミーさん達の勤めるアカデミーやディエミーさん達の自宅もそちら方面にあるので、スターライトで直接行く事は出来ない。
また、港も基本的には関係者のみしか立ち入れない。旅客に関しても、運送会社の担当者が同行していないと港には入れない。
私たちは街門と中央広場とのちょうど中間にある宿屋の隣にある駐機場へとスターライトを入れた。宿屋は街門に近いほどお値打ちな代わりに簡素で、広場に近いほど高級だけど設備も整ってくる。私たちが今回泊まるのは、部屋にシャワーもあるちょっと良い宿だ。さすがに3人相部屋だけど。ディエミーさんの家に行くなら少しは身なりを整えておきたいし、休暇も兼ねているから気持ちよく過ごしたいしね。
「ふぅ~~~、すっきりしたぁ~~~!ミウちゃん、シャワー空いたよ~~~!」
「ありがと。私もさっぱりしてくるね。」
朝からクマと戦ったのでちょっと汗が気になってたし、どうせならスッキリしてからお昼ご飯も食べたいから、みんなさっそくシャワーを浴びている。
下着姿になりバスタオルを持って浴室に向かう。浴室の手前の洗面所で下着を脱ぎ、浴室に入ってカーテンを閉めててからシャワーを出す。ちょっと熱めに調整して頭から浴びると汗と汚れが洗い流されていく。
「ふぅ~~~・・・気持ちいぃ~~~・・・」
しっかり髪も濯いでっと。そういえば、この身体を貰ったすぐはお風呂の入り方も分からずに、”あの人”と一緒に入っていたっけ・・・また一緒に入りたいな・・・
シャワーを終えてバスタオル1枚を身体に巻いて部屋に戻る。新しい下着持っていくの忘れてた・・・。どうせ部屋には2人しかいないからいいけどね。
バスタオルをを解いて新しい下着を身に着けていると、2人がこちらをじっと見ているのに気付く。
「・・・あれ?どうかした?」
「「・・・・・・。早く”あの人”に戻ってきてもらう必要があるわね・・・。」」
「??? 何のこと?」
「「今日のところは・・・」」
「??? 今日のところは?」
「「あたし(わたし)たちが揉んでおいてあげるわ!!」」
「!!! いやぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!」
・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
「「「はぁーーーーーーはぁーーーーーーはぁーーー・・・。」」」
は、激しい戦い?だった・・・。魔物と戦う時より真剣に避けてた・・・かもしれない。
「ちょっと、姉さんたち!!これじゃシャワー浴びた意味ないじゃないのよ、もう!!」
「・・・ごめん。ちょっと調子に乗り過ぎた・・・。」
「・・・うん。ごめんね、ミウちゃん・・・。」
「もう・・・お腹空いたから何か軽く食べてからディエミーさんのところに行こうよ。」
「そだね~~~じゃあ、フルーツサンドイッチとフルーツミックスジュースとショートケーキとホイップクリームとイチゴのクレープを!」
「や!スウィーツだけじゃないの!ていうか、食べ過ぎでしょ、それ!太るよ?!」
クマとの戦いで到着が予定より遅れたから昼食というよりはおやつの時間になってきた。せっかくなので外のカフェででも食べようという事で普段着に着替えて街に出る。
一見武装していないようには見えるが、姉さんは碧双月を服の下に忍ばせてあるし、キャンディは腕輪をしている。私は素手でも多少の事なら何とかなるし。まぁ、何もないのに越した事はないけど。
宿を出て中央広場方面へ向かう。どこかいいカフェがないか街を眺めながら歩いていると、
「離しなさい、この無礼者!!」
なんかもう・・・普段街道に出ないクマの出現とか、誰かが決めたお約束のよう・・・
かと言って、放っておける性格でもないのよね。
姉さんとキャンディを見ると、二人も諦め顔だ。
「すみませ~ん、なにかお困りですかぁ?」
いかにも気乗りしない風を装って、声の聞こえた路地に入っていく。
「!! ものすごくお困りです!!」
なんか斬新な返事がきた。
「なんだ、テメエら?!」
「なんだもなにも、あんな声が聞こえたら確認しにくるでしょ?まともな冒険者なら。」
見ると、男3人に13、4歳くらいの少女が1人。男の内の1人が少女の右腕を掴んでいる。
少女は綺麗な金髪で、こちらに向けられた瞳の色が左右違う。左が碧、右が翠のオッドアイが神秘的な輝きを湛えている。服はオレンジが基調のワンピースで、仕立ての良さがここからでも分かる。どこかの大商人の娘さんとかかな?
「テメエ達には関係ねぇ!さっさとどっかいきやがれ!!」
「あなた達こそ彼女から手を放して立ち去りなさい。さもないと・・・」
「さもないとどうするってんだ?女子供ばっかりで。へっへっへ!」
「こうする。」
トンっ!と軽く地を蹴って手前の男たちの頭上を飛び越して少女を捕まえている後ろの男の前に降り立ち、無造作に少女を捕まえている腕を掴み、さして力を入れる風でもなく握ったところを捻る。
ボキッ!
「ぎゃあああぁぁぁ!!」
男の腕が関節ではないところから90°曲がる。骨折られたくらいで大袈裟だなぁ・・・。
ま、キャンディにこっそり【フィジカルブースト】を掛けてもらって、身体能力が倍化してるから簡単に出来るんだけどね。
基本的に魔術行使に呪文詠唱や魔法名を唱える必要はなかったりする。必要量のエーテルを凝集し、必要量のマナに変換出来、魔術効果の明確なイメージが出来れば魔術は発動する。呪文詠唱とかは明確なイメージの手助けをしているだけだから、優秀な魔術士なら無詠唱でサクッと行使出来る。キャンディが魔法名を唱えるのは、周りに私たち以外の人がいて今から使う魔術を教える為や、趣味で格好よくぶっ放したい時くらいだ。
「で、どうするの?まだやるの?」
「お、覚えてやがれぇぇぇ!!」
捨て台詞を残して退散していく男達。もうちょっと気の利いた台詞くらい言えないものかな。
「大丈夫?怪我はない?」
「あ、はい!大丈夫です!ありがとうごさいます!」
私がにこやかに話しかけると、事の成り行きにあっけに取られていたその少女も笑顔で応えてくれる。
「いつまでもこんな所で立ち話も何だし、一緒にお茶でもどうかな?私たちも行くところだし。」
「え?ご一緒させていただいてよろしいのですか?」
「ここで出会ったのも何かの縁ってね。いいわよ、一緒に行きましょうか。」
「ありがとうごさいます!嬉しいです!」
中央広場に面したオシャレなカフェに入り、めいめいが飲み物と軽食を注文する。
「あの、改めてお礼を!ありがとうございました!わたくし、エリザ・・・じゃなくてエリー=イング・・・でもなくて、え~と・・・エリー=リッドと申します。皆様お強いのですね。感服いたしました。」
見え見えの偽名なのは笑顔でスルーしてあげる事にする。大商人や貴族の娘などは素性を明かす事自体が無用なトラブルを招く事もあり、例え助けてもらった相手でも無闇に信用しないのは当然の事である。その割に、あんなゴロツキに引っかかっているあたりが世間知らずなお嬢様っぽい。
「エリーさんね。私はミウ。こっちが雪華姉さんで、もう1人がキャンディ。みんな冒険者よ。まぁ、あの程度のゴロツキ、まともな冒険者なら相手にもならないから自慢にはならないわね。って、どうかした?」
あれ?エリーさんが驚いた顔でキャンディを指差してわなわな震えている。
「キャンディ・・・また何かした?」
「な、なにもしてないよ?!まだ!」
「まだって・・・」
「で、キャンディがどうかしたの?エリーさん?」
「キャンディさんって!あのアカデミー伝説のキャンディさんですわよね?!本物?!すごい!!実在したんですのね!!」
「人を珍獣かなにかみたいにぃ~!!」
「そうそう、珍獣は山を吹き飛ばしたりしないものね?」
「ちょ!雪華姉までぇ~~~!」
みんなでの楽しい時間は過ぎ、ディエミーさん家に向かう時間が迫ってきた。仲良くなった私たちは彼女の事をエリーと呼ぶようになっていた。
「あの、皆様、大変楽しかったですわ。よろしければまたお会いしたいです!」
「うん!私たちはあと2、3日西通りの”翠月”という宿屋に泊まっているから、言伝してくれれば会いに行くわ。もしそれ以降で連絡を取りたい時は、ベルキットの街の宿屋”蒼月”に手紙をちょうだい。仕事に出ていたらすぐにとはいかないけれど、出来るだけ早く返事するから。」
「はい!それではごきげんよう!」
エリーも北街区方面に行くというので途中まで一緒に歩き、途中で別れた。新しい友達が出来て上機嫌でディエミーさん家に向かった。
◇◇◇
「いらっしゃい。さ、座って座って。お茶を用意させるわ。」
リビングに通された私たちに笑顔で着席を勧めてくれるディエミーさん。相変わらず華美な装飾はないが豪華といっていいお屋敷だ。
ディエミーさん達は昔、古代魔工文明遺跡から暴走して溢れ出した多数の自動戦闘機械兵に対してフォルクさん、ビオネッタさん、チェイミーさん、ディエミーさんのたった4人で殲滅して王国を救った英雄として王国で貴族相当の待遇を受けている。このお屋敷も女王陛下から下賜されたものの一つだ。
十数年前の話なので、その頃この世界にいなかった”あの人”と私はもちろん、雪華姉さんやキャンディだって実際に見た事ないんだけど、それはそれは凄まじかったとか。
ちなみに”あの人”は非公式だけどフォルクさんとの模擬戦(当然、普通の武器のみ使用)で勝利した事がある。
程なくしてお茶とお菓子が運ばれてきた。よい香りが鼻をくすぐる。
「さ、冷めない内にどうぞ。」
「アップルミントティー~♪とてもいい香りで甘味もあって、私、大好きです!」
「ミウはまだまだお子ちゃまね~。大人の女はローズティーよやっぱり。んん~いい香り♪」
「わたしも雪華姉にさんせ~!いい匂いだよね~!」
「んふふっ、相変わらず仲いいわね。どこから見ても姉妹よ、貴女達。それで、貴女達を呼び出した理由なんだけどね、さる貴族のご令嬢がね、冒険者に非常に興味があるらしくて、私の信頼している冒険者を紹介して欲しいと言われたの。私もフィールドワークに出るくらいだから何組か宛てはあるんだけど、相手が女性というか、未成年女子だから年齢の近い貴女達が適任かと思って。」
「なるほど。先生に呼ばれた理由は分かりました。それでその女の子はどんな娘なんです?」
「年齢は14、あ、もうすぐ15歳になるわね。春から高等部魔術科に進学予定よ。」
「キャンディの後輩なんだね。ディエミーさん、他の特徴は?」
「金髪の腰まであるロングヘアーで、」
ん?
「眼は左が碧、右が翠のオッドアイで、」
あ、あれ?
「服はオレンジが基調のワンピースを好んで着ているわね。」
・・・・・・。
姉さんやキャンディと顔を見合せる。まさかここまでお約束とは・・・
「名前は、」
「エリー、エリー=リッドさんですか・・・?」
「!! 何故?!」
ディエミーさんが驚く顔を見たのは”あの人”がフォルクさんに勝った時以来かな?
「え~と、先程までカフェで一緒だったんです、エリーと。ゴロツキに絡まれていたところを助けて知り合いました。」
「・・・・・・手間が省けたというか、何というか、またあの娘こっそり街に出掛けてたのね・・・。」
はぁ・・・と、溜息をつきながら額に手を当てて頭を左右に振るディエミーさん。大変ですね、教師というのも。
「あれ?でも、ディエミーさんは高等部の講師ですよね?まだ中等部のエリーの事、ご存知なんですか?」
「中等部にも魔術の講義はあるのよ。基礎だけどね。それで持ち回りで講師が回ってくるのだけれど、その時に見かけて、中々優秀な娘だから、私の研究会にも出入りを許可しているの。でも、三人姉妹の末っ子だからか奔放なところがあって、お供も付けずに街に遊びに行っちゃったりするのよね。チェイミー姉さんみたいだわ。」
チェイミーさんかぁ・・・エリー、失礼が服着て歩いているような女性にはならないでね?
「まぁ、こちらとしても知ってる娘で助かりますよ、先生。お受けさせていただきます。先方に、『連絡は”翠月”まで』とお伝え願えますか?」
「わかったわ、よろしくお願いね。あ、それと、アーシア姉様から館に寄るようにと伝言を預かってるの。この依頼が終わったら向かってくれないかしら?」
「わかりました。それじゃ、そろそろお暇させていただきますね、先生。」
「あ、その前に、キャンディ?貴女、またやらかしたわね?」
「え゛っ?な、なんの事でしょうか、師匠?」
あっはっは・・・アレの事、もうディエミーさんの耳に届いていたのね。姉さんと私が言った通りだった。(苦笑)
「あら、白を切るつもり?そういう娘には教育が必要ね。ちょっとこっちに来なさい。」
何か、笑顔のディエミーさんの向こうに不穏な色のオーラが見えるような・・・。
キャンディが襟首を掴まれ、別の部屋に通じるドアへと引きずられていく。
「あああぁぁぁ~!!やめてぇぇぇぇぇぇ~!!ごめんなさぁぁぁい!!」
バタン!
『あああぁぁぁ~!!そこはダメぇぇぇ~~~!!およめにいけなくなるぅぅぅ~~~!!あぁん♪』
数分後、憔悴しきったキャンディを連れてディエミーさんが戻ってきた。キャンディが何をされたのか。それは二人にしか分からない。
「くすん・・・もうおよめにいけない・・・」
「大丈夫、私と一緒に”あの人のパートナー”になれば、問題なしよ!」
「ミウちゃん、微妙なフォローありがとう・・・。」
え~?いい案だと思うんだけどな~?
「それじゃ、今度こそお暇させていただきますね、先生。」
「ええ、またいつでもいらっしゃいな。というか、呼ばなくてもたまには顔見せてね?」
「あははは・・・善処します・・・。」
館の玄関まで見送りに来てくれたディエミーさんが私にそっと手招きをする。私が傍へ行くと、ディエミーさんはちらりと辺りを確認した後、私にそっと封筒を握らせ無言で頷く。どうやら手紙のようだけど、妙に何かを警戒した態度に違和感を覚える。なんだろう・・・?
Special Thanks
キャラクター原案:エリザベスさん/エリー=リッド