第2話 侵食、そして再誕
ジェンティアは再度の襲撃を警戒して、街から離れた海上に停泊していた。
襲撃を退けた私たちは今後の対応を検討する為、ジェンティアの船橋に集まっていた。
「おいおい、ミウ、FSEは外してきたらどうだ?」
「あはは・・・すぃ~~~っと移動出来るのが楽しくて・・・。ところでコウ、私、気になる事があるの。殺戮人形と飛行戦艦型自動戦闘機械兵の出現。そして今回の襲撃。使われてる技術が明らかに古代魔工文明のものを超えてる。むしろ、コウの持ってるものに近い気がするんだけど・・・。」
私の言葉を聞いて、コウは静かに目を閉じる。何かを考えるように。
そして、ゆっくり目を開いた。その瞳には決意と覚悟の光が見える。
「・・・・・・そうだな、皆には話しておこうか。俺が何故、時と世界を越えてまで旅をしてきたのか、その理由を。間違いなく、この件の背後にはそれが関わっている。」
息を詰めて次の言葉を待つ私たち。聞くのが怖い・・・。それ程にコウの表情は真剣だった。
そして・・・
ぐぅ~~~・・・!
「あ・・・・・・」
「「「・・・・・・ぷっ!」」」
重苦しい空気が一気に砕けた。
いや~~~!!恥ずかし~~~!!
おなかを押さえて、上目遣いにコウを見る私。きっと顔が真っ赤だ。
「くっくっく、そういえば何も食べられてなかったな。話は何か食べてからにしようか。簡単なもので悪いけど作っておくから、三人はシャワーでも浴びてくるといい。」
「えっ?!コウが作るの?!」
今までコウが料理するところを見た覚えがなかったから少し驚いた。
「一人暮らしも長かったから少しくらいは、な。プレアデスの誰かに頼んでもいいが、折角再会したんだ、物は試しと思って食べてくれないか?」
「コウさん!スウィーツは作れるの?!」
「簡単なものならな。サンドイッチをスープを用意しようかと思ってたんだが、キャンディはそっちの方がいいか?」
「うん♪コウさん手作りのパンケーキ楽しみ~♪」
「あはは、それじゃ用意しておくよ。一息ついたら食堂に来てくれ。」
「「「は~い!」」」
私は一旦装備室に寄ってFSEを解除した後、割り当てられた部屋へと向かった。通路を歩いてると懐かしさが込み上げてくる。同じじゃないけどウィスタリアの内装とよく似ている。
そういえばウィスタリアの時はコウと二人きりだった。
でも今は、姉さんやキャンディ、コウの作ったプレアデス達、たくさんの人たち(一部人じゃないけど)がいてくれる。
それに、これからはコウやみんなと家族を増やせばいい!
むふふふふ♪いっぱい頑張ろう♪
妄想を膨らませつつ部屋に着いた私は、用意されていた替えの衣服を持って部屋にあるシャワーに行く。脱衣所で服を脱ぎ、浴室へ入ろうとしたその時、
ズキッ・・・
胸に鈍い痛みが・・・。胸とはいってもお腹の上側、ちょうど肋骨の一番下のあたり。
ズキッ・・・
何だろう・・・?浴室の鏡で見ると、その場所に青黒いアザのようなものがある。ここ、ぶつけた覚えないんだけどな・・・。
とりあえず、シャワーを浴びてしまおう。
ザァーーー・・・
「ふんふふん♪ふ~んふふん♪」
気持ちいい~♪あ、これからはコウが一緒なんだから、しっかり洗って綺麗にしとかないとね♪
ズキッ・・・
髪も身体もしっかり洗って浴室から出ようとした時、また痛みが。その部分をさすりながらふと鏡に目をやると、
「あれ?アザが大きくなってるような・・・」
青黒い部分が大きくなってるように見える。私が首を傾げつつも下着を身に着け着替えを終えた直後、船内通信から響くコウの声。
「ミウ!急いで医療室へ来てくれ!」
緊迫した声音。何かあったのかな?急いで医療室へ向かう。
医療室の扉をくぐって見えたのは全裸で“上蓋が透明な直方体の棺“=RBSに寝かされた雪華姉さんとキャンディの姿だった。
「姉さん!キャンディ!コウ、どうして?!」
「ミウ、二人の腹部を見てみろ。」
姉さんとキャンディのお腹に青黒いアザ、というにはあまりに大きい変色が、姉さんは胸の下あたりからおへそのあたりまで、キャンディはもっと大きく胸の中ほどから下腹部のあたりまで広がっている。かなり苦しいのか呼吸用マスクの下の息は荒い。
「ミウ、お前は大丈夫なのか?」
「・・・コウ、これ見て。」
私は服と下着をたくし上げてアザをコウに見せる。途端にコウの顔が険しくなる。
「ミウ、お前も服を脱いでポッドに入るんだ。分析したが、何か特異な細胞に身体の内側から侵食されている。強化再精製体であるお前すら侵食されているとなると身体を再精製するしかない。」
再精製。私がこの身体を貰った時のように、新たな身体に生まれ変わらせるのね。
「分かった。準備するね。」
コウの前だけど躊躇いなく服を脱ぎ全裸になる。ふと、なだらかな双丘を見下ろし、ある事を思い出す。
「ねぇ、コウ。どうせ再精製するならお願いがあるんだけど・・・?」
「? 何だ?」
「もう少し、胸、大きくして欲しい・・・。」
「?? 何でだ?折角ミウは完全無欠の美人さんになったのに。」
心底意外だ、と言わんばかりの顔でコウが言った。え?美人?私が?雪華姉さんじゃなくて?
「えっ?だ、だって、背も胸も姉さんやキャンディより小さいし・・・」
「そんなの個性だろう?俺は成長したお前を見て、とても魅力的になったと思ったよ。外見もそうだが、何より心が、な。だから、わざわざ弄る必要ないと思うぞ?」
やだ!顔が熱い!コウに認めてもらえた嬉しさと些細な事に拘ってた恥ずかしさで。思わず両手で頬を押さえる。
「う、うん!分かった!じゃあ、ポッドに入るね!」
私がRBSのポッドの脇にあるボタンを操作すると上蓋が大きくスライドした。ポッドの中は白くて柔らかい低反発な素材で覆われていて、身体を優しく受け止めてくれるようになっている。
―――ねえ、ミウ。
私が身体を横たえようとした時、リィエが話しかけてきた。でも、いつもと様子、というか、声の感じが違う。人が大切な話をする時に、無理に落ち着かせたような声音。そんな感じだ。
何?こんな時に。
―――貴女とお別れしないといけなくなったわ。
え・・・?
唐突な別れの言葉に一瞬思考が止まる。
な、何言ってるのよリィエ!二人で、ううん、みんなでコウを支えていこうって言ったじゃない!
―――RBSで再精製する時に精神が複数あると装置の記憶領域に正しく保存出来なくて、再精製を失敗するの。私が死んだ理由がそれだから。
!?
―――再精製を失敗した私の精神はずっとコウの傍を漂ってた。だからその後のコウもずっと見ていた。コウは私を取り戻す為に原因を追究し、そしてある結論に至った。それは・・・私のお腹にコウと私の子供がいて、システムがその子供の精神を読み取ってしまったからだと。
そんな・・・じゃあ、コウは・・・自分の造ったもので大切な人を二人も失って・・・。
これが運命だと言うならあまりにも酷過ぎる・・・。
―――だから私が消えるわ。コウのさっきの言葉を聞いて決心がついた。今のコウに必要なのは貴女よ。
待って!あなた、私に散々”諦めるな”って言ってたわよね?そんなあなたが簡単に諦めないで!
―――でも、どうしようもない事だってあるの!ミウ、貴女は本当に優しい娘ね。私、貴女に生まれ変われて良かった。コウをお願いね。
「待ちなさいって言ってるでしょ!!」
私は叫んでいた。驚いたコウが私を見る。
「コウ!お願い!リィエを助けて!!」
その言葉を聞いたコウの動きが止まり・・・やがて私に近付くと、私の両肩に手をそっと置いて私の目を真っ直ぐ覗き込んだ。
「ミウ、どうしてお前がその名前を知っているんだ?」
「私はリィエの生まれ変わりなの!私の中に今リィエもいるの!でも、心が二つあると再精製が失敗するからリィエが消えるって!!リィエは私を叱咤して導いてくれて、だから私頑張れたの!」
「再精製が失敗する理由を知っている・・・。ミウ、本当にお前の中にリィエがいるんだな?ミウ、お前の中のリィエに俺の声は聞こえるのか?」
「うん!だからリィエを止めて!!私約束したの!リィエも一緒にコウを支えていこうって!!だから!!」
私は泣き叫びながらコウに懇願した。リィエは消えさせない!!絶対に!!
「分かった。リィエ、聞こえるな?俺に考えがある。今は俺を信じて、ミウと一緒にポッドに入ってくれ。」
―――・・・コウ。・・・分かった、貴方を信じる。
「コウ、リィエが『分かった』って言ってる・・・。よかった・・・よかったよぉ~~~!!」
「そうか・・・よし、ミウ、ポッドに入って横になってくれ。」
「うん!!」
コウの指示に従い、ポッドの中に身体を横たえる。すると、コウが操作したのか再び上蓋がスライドして閉まる。
『ミウ、聞こえるな?目を閉じて楽にしてくれ。今から精神パターンの波形を計測する。それをフーリエ変換で各要素に分解してモニタリングしながら、片方にしか分からない質問をする。そうすれば、各要素がミウのものなのかリィエのものなのかが分かる。そして、リィエのものだけ隣のポッドに転送して再精製すれば、それぞれが別々に再精製体になれる筈だ。』
―――そうか、そんな方法が・・・。私のコウ、やっぱり貴方は凄い人。愛してる・・・。
リィエ、そこは”私たちのコウ”って言って欲しいんだけどなぁ~?
―――ふふふ、そうね。雪華さんやキャンディさんも含めて、”私たちのコウ”よね。
「コウ、リィエも分かったみたい。」
『よし、じゃあ始めるぞ。・・・精神パターン計測、要素に分解してモニタリング開始。まず最初の質問は、”俺が作った料理の中で一番好きだったものは?”』
えっ?そんなの分かんない。私、コウが料理してるとこも見た事ないのに。
―――ふふふ、”カレーライス”よ。コウのカレーライスは絶品なんだから!
カレーライス?!なにそれ、おいしいの?!食べてみたい!
―――みんなが再精製して落ち着いたら作ってくれるわ、きっと。
『確認の為にもう一つ質問するぞ?”自分達に女の子が産まれた時、付けようと思っていた名前は?”』
そんなのコウと話した事ないよぉ~~~!よし!今度じっくり話そう!
―――ふっふっふ、それはねぇ~”美優”よ。
え・・・?そうだったんだ・・・。そんな大切な名前、私にくれたんだ・・・。
『よし、これで大丈夫だ。まず、質問に大きく反応した要素を隣のポッドに転送。そして、微妙に反応した要素はこちらに残して、それ以外はコピーして隣に転送。これで記憶は残したままそれぞれに別れて再精製出来る。それじゃ、再精製を開始する。寝て起きたら終わってるからな。』
「わかった。コウ、リィエ、おやすみなさい。」
―――おやすみ、美優。そして、ありがとう。私達が考えた名前の通り、とっても優しい娘。今度起きたら双子の姉妹ね。
そっか、姉妹か。あれ?私、お姉さんばっかり増えてる?
起きるのを楽しみにしながら、私は深い眠りについた。
どれ程の時が経ったのだろう・・・。私は薄っすらと目を開けた。視界の向こうに見える明かりがゆらゆらと揺れている。水の中のよう。
ゆっくりと首を巡らせると、視界の端に緋色の何かが漂っているのが見える。しばらくして、それが自分の髪だと思い至る。
今度は右手を動かして目の前に翳してみる。ちゃんと指、5本ある。
リィエ?ねぇ、リィエ?
返事はない。私は目を閉じてコウとの日々を思い出す。
コウと共に巡った世界。そこで見た様々なもの。
人としての身体を貰って初めて見たコウの優しい笑顔。
鈍色の空が覆う世界で、両手で優しく包み込むようにして私を拾い上げてくれたコウ。
そして・・・
◇◇◇
「お~い、ご飯出来たぞ~!」
エプロンをしてお玉を持ち、私に呼び掛けるコウ。鍋からは食欲をそそる香辛料の香りが漂っている。
コウはお皿に白いご飯を盛ると、鍋の中身、カレーをお玉で掬ってご飯に掛けた。
「今日はお前の好きな”俺特製カレー”だ。あと、トマトとレタスとキュウリのサラダもあるぞ。」
赤いカーネーションの花瓶とそれらが並べられた食卓の席に着き、手を合わせてからお皿のものをスプーンでひと匙掬い取り口に運ぶ。口に広がる香辛料の香りとよく煮込まれたお肉や野菜のうま味。いつ食べてもコウのカレーライスは美味しい。
「お前の好きなマヨネーズを掛けてあるから、サラダもちゃんと食べてくれよ?」
そう言われてフォークをサラダに突き刺し、口に運ぶ。瑞々しい野菜が口の中をさっぱりさせてくれる。
「リィエは本当に美味しそうに食べてくれるから、俺も作り甲斐があるよ。」
エプロンを外し、優しい笑みを浮かべながら私の向かいの席に着くコウ。
「それじゃあ、俺も、いただきます!」
手を合わせてから私と同じように食べ始める。
明日はRefined-Body-Sysytem(身体再精製機構)の最終試験の日だ。開発者であるコウと私、私達自身が再精製されて安全性を実証する。そうすればRBSを医療機器として世間に公表出来るようになり、大勢の難病に苦しむ人達が助かるようになる。
そして、それは唐突に起こった。
食事の後片付けをしていると、突然リビングに風が巻き起こった。空間に穴が開いたような漆黒の球体が出現し風が吸い込まれる。数瞬の後、その球体は縮むように消え、後にはうつ伏せに倒れた人影が残った。
私とコウは人影に駆け寄り助け起こそうして身体を硬直させた。
その人影の主は、コウの顔をしていた。
どのくらい固まっていただろうか。我に返って私達はコウに似たその人物をコウのベッドに寝かせ介抱した。彼の身体は熱傷とも凍傷ともつかない傷を負っており、危険な状態だった。
しばらくすると、彼は痛みで呻きながらも微かに意識を取り戻した。私はコウを呼んで二人で彼の枕元に近付き呼び掛けた。
「おい!大丈夫か?!お前は一体誰なんだ?!どうしてここに来た?!」
彼は私とコウの顔をゆっくり見回すと、絞り出すように喋り出した。
「・・・何とか成功したみたいだな・・・。俺はコウ、未来から来たお前だ・・・。・・・いいか、リィエを絶対に実験に使うな!彼女のお腹にはお前の子供がいる!だから再精製を失敗して二人共失う事になるぞ!!ぐっ!お、俺はそれを知らせる為に、社が極秘裏に研究していた”時間遡行装置”を奪いここに来た!」
その言葉を聞き、私は妊娠検査薬を持ってトイレへと向かった。
しばらくしてその結果が出た。”陽性”だった。
「知らせてくれた事、感謝する。助けてやりたいが、お前の身体はもう・・・。」
「・・・分かっているさ。何の防護もなしに時間の壁を破ればこうなる事くらい予想はついたさ・・・。いいか、愛してるならもっとしっかり彼女を見ててやれ・・・。」
「あぁ、分かった。肝に銘じる。」
その言葉を聞き、ベッドのコウは静かに目を閉じ・・・そして息をする事を止めた・・・。
その時、ベッドの脇に飾ってあった花瓶のカーネーションの花びらが一枚舞い落ちた。それに目をやりベッドから視線を外し、また視線を戻すと、ベッドのコウは消え失せていた。
狐に抓まれたような話だったが、手元にある妊娠検査薬の結果は本物だった。
だから私は翌日の実験を辞退し、コウだけが実験を行い、無事成功した。
だが、本当の悪夢はそこからだった。
ビキッ・・・
何か硬いものがひび割れるような音。
ビキッ・・・!バキッ・・・!
その音が数を増し、大きくなる。
バキンッ!!バリンッ!!
そして気付いた。空間が割れ始めている?!
「!! そうか!!くっ!!俺の馬鹿が!!自分の関係する過去を改変すれば”因果律崩壊”を起こすに決まってるじゃないか!!」
因果律。原因と結果の関連が崩れれば世界はその負荷に耐え切れず、その存在を止める。
私を失ったコウが過去の私達にそれを教えて私を失う事を回避した。そうすると私を失ったコウは存在しなくなる。
私を失ったコウが存在しなくなると、私達に忠告する存在がいなくなるのだから、私は実験に参加し、帰らぬ人となる。
そして、私を失ったコウがまた過去に赴き忠告を・・・という無限ループに世界が陥る。
その無限ループに耐え切れなくなった世界が崩壊を始めたのだった。
「リィエ、すまない・・・。そして、愛してる・・・。」
コウが私を抱きしめてくれる。
この事態を起こしてしまったのはコウ。でも、私がきちんと自分の体調に気を付けていればコウはそんな事をせずに済んだ。コウにそんな事をさせてしまったのは私。
「私も愛してるよ、コウ。だから、どこか別の世界で生まれ変わったら、また一緒に・・・。」
「あぁ、必ず。」
そして私の意識は消え、それを見下ろすように漂っていた私の意識も消えた・・・。
◇◇◇
「ミウ?起きてくれるか、ミウ?」
優しい声と、手が優しく頬を撫でる感触。私は再び薄っすらと目を開ける。もう視界を揺らす水はない。天井の明かりをバックに、私を覗き込むコウの顔が見える。
「ミウ、身体はどうだ?おかしなところはないか?」
「うん・・・大丈夫、かな。ねぇ、姉さんやキャンディ、それにリィエは?」
「今はまだみんな眠ってる。三人共精神パターンの波形から見て問題なさそうだ。」
「そっか・・・良かった・・・。ねぇ、コウ。私、見たよ。リィエの記憶。コウとリィエの最期。」
「・・・・・・そうか。俺はリィエを救いたくて・・・でも結局、救えないどころかその世界全てを犠牲にしてしまった・・・。」
「重いね・・・一人では背負いきれないくらい。だったら、これからは私も背負う!私だけじゃない、リィエも、姉さんも、キャンディも、あと、アーシアさんも、きっと背負ってくれる!だからもう、どこにもいかないで!」
私は真っ直ぐコウを見つめる。コウは目を閉じ、やがて泣き笑いの表情を浮かべながら言った。
「ミウ、120点だ。」
「え?何?」
「いつかお前に出した宿題。覚えてるか?」
「あぁ!『離したくなくなるくらい魅力的になれ』ね?」
「そう。それの点数、120点だ。もう、離してやらないからな?」
「うふふ!コウが嫌だって言っても離れてあげませんよ~だ!」
「あははは!・・・ミウ、愛してる・・・。」
「私もよ、コウ・・・。」
そして私達は唇を重ねた・・・。