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国主様と猫  作者: 灰波
国主様と猫と婚約者
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1.もやもや猫

国主様がようやく帰ってきたんだ。

お仕事は上手くいったみたいでにこにこしてた。

それでね、こんやくしてきたんだって。

こんやくって、結婚の約束のことだって。

国主様、結婚するんだって。

およめさんをもらって、家族になるのかな。

国主様うれしそうだからいいことなんだよね。

お城のみんなもおめでたいって言ってたし。

……国主様に家族ができたら、ぼく追い出されちゃうかな?

ぼくは国主様の家族じゃないもん、そうなっても仕方ないね。

でも、ぼくを拾ったのは国主様なんだから最後まで面倒見てほしいなぁ。

それはわがままだってわかってるから言わないけどさ。

ここまで育ててもらっただけでもありがたいもんね。


こんやくしゃは準備が終わったら、この国に来るんだって。

急に決まったから、国主様といっしょには来られなかったみたい。

怒竜期の前には来られるって聞いたよ。

どうせすぐ砂まみれになるんだから、終わった後でも良いのにね。

国主様はいい人だよって言ってたけど、ぼくをいじめない人ならいいよ。

こんやくしゃが来たら国主様と遊ぶ時間がなくなっちゃうのかなぁ。

ちょっとやだなって思って、国主様にしがみついた。

でも国主様はさみしかったかってかんちがいして、かかえあげてくれたんだ。

ちがうんだけどだっこしてもらえたから、いいかなって思っちゃった。


国主様のこんやくしゃは晴れた日に馬車で来たよ。

いい日に来たよねって、みんな言ってた。

晴れた日の方がすごく多い気がするんだけどね。

そういうのは言っちゃいけないらしい。

来た時にはお城の外にみんな並んでかんげいしたんだ。

ぼくもみんなといっしょにお出迎えしたよ。

お城の中で遊んでたら、みんなが移動しだしたからついてきたんだ。

馬車から出てきたこんやくしゃは絵本で見たお姫様みたいだった。

服もきらきらしてて、テッラ様みたいに強そうじゃなくて。

あとむねが大きかった。

でも顔は国主様のほうがきれいかなぁ。

ぼく、国主様よりきれいな人っていないと思うんだ。

国主様は宝物みたいにこんやくしゃを城の中につれていっちゃった。

なんか、国主様がすごく遠く感じるなぁ。


こんやくしゃには晩ご飯の時にもう一回会ったよ。

おたがいになかよくしてくれって国主様は言ってた。

こんやくしゃはヒルトナーナさんっていうんだって。

ヒナでいいよって言ってくれたんだ。

ぼくも今度はちゃんとサウルエーレですって自己紹介できたよ。

テッラ様と皇子が来た時よりは成長したでしょ。

国主様もよく言えたってほめてくれたんだ。

それから、国主様とヒナさんと三人でご飯食べたよ。

見たことないご飯だなぁと思ったら、今日はヒナさんの国の料理なんだって。

なんか、見た目がすごくきれいだけど、思ったよりあっさりした味だった。

ご飯って国によって違うんだね。

食べ物が違うから、ヒナさんはあんなにむねが大きいのかなぁ。

ぼくも大人になったらあれくらい大きくなるかな。

国主様はヒナさんみたいな女の人が好きなのかなって、ちょっともやもやした。

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