6-EX 登場人物(※6章ネタバレ注意)
■浅浦いさぎ
本作の主人公。
勇者というよりももはや魔王。
ただし臣下を持っていない。
ひとり魔王である。
旅の道中、苦手だった魔術を克服し、
今では法術とともに二流の実力を持つ。
魂を破潰する破術の反動と、
かつての友の回復術により、様々なものを失いつつある。
真っ先に失われたのは恐らく、
恥じらいと客観性であろう。
趣味は投擲術とネーミング。
後者に関しては独特のセンスを発揮し、
様々な人を引かせている。
■ミスター・ラストリゾート
本作の影の主人公。
破壊と創造を司る人類の切り札。
闇から闇へとさすらい、
感情もなく人を殺めるその姿は、
まさしくダークヒーローである。
初代は海中に没し、
二代目はカリブルヌス戦で失われた。
現在は三代目。
■緋山愁
元魔王候補。
その正体は400年前の、
アルバリススに現れた英雄マシュウである。
召還陣クリムゾンによって呼び出された彼は、
大陸を旅しながら、神化病と呼ばれる病気を退治して回った。
またその際に彼の残した伝説が、あちこちで物語となっている。
現在は出世街道を進むギルド職員である。
常に両手の指で数え切れないほどの彼女がいるものの、
片思いの人からは一向に振り向いてもらえない様子。
■小野寺慶喜
暗黒大陸を束ねる魔王にして、
魔帝アンリマンユの座を継ぐもの。
A級討伐対象である。
■足利廉造
元魔王候補。
現在は暗黒大陸にて猛威を振るう魔族の先鋒。
その残虐な手口から、敵味方問わず恐れられている。
S-級討伐対象である。
■バリーズド
かつてイサギとともに旅をしていた戦聖。
イサギの亡き後、彼の思いを継ぎ、
冒険者ギルドを設立し、ギルドマスターに就任する。
曲がったことが大嫌いであり、一本気な武人気質。
誰かを守ることを信条としている、心優しい男。
イサギに邪剣を教え込んだ師匠。
基本的にはどんなものでも食べられるが、
唯一、辛いものだけは苦手な根っからの甘党。
■ハノーファ
バリーズドの長男。
堅物で生真面目な性格は、
あまり家に寄りつくことのなかった父を、
反面教師とすることによって生まれた模様。
父の死後、彼の中に眠っていた正義感は、
さらに強まってゆくことになるが……
■アマーリエ
バリーズドの長女。
もっとも色濃くバリーズドの資質を受け継ぐ。
弟フランツとともに、
冒険者ギルド<スターダム>を結成していた。
B級冒険者である。
絶望と死の淵から救い出されたことによって、
勇者イサギに対して強烈な恩義と渇仰を抱く。
その後、愁とは距離を置きながらも、
ともに励む良きライバルとなる。
■フランツ
バリーズドの次男。
兄や姉とも違い、自由奔放に育つ。
C級冒険者であったが、父の死後は冒険者を引退。
冒険者ギルドに就職し、
影ながら兄を支える道を選択する。
フランツ死亡ルートでは、
彼を救えなかったことによって、
イサギとアマーリエが敵対する状況があったものの、
今作ではなんとか生存を果たした(代わりに出番が減った)。
■カリブルヌス
英雄王と呼ばれた男。
史上最強の冒険者として、人々の憧れを集めた。
絶対的な力の象徴である。
神剣クラウソラスと、
剣先から闘気を射出する技。
そして城を爆砕するほどの魔術と、
どんな傷をも立ちどころに治す回復術を使いこなす。
彼を打ち破ることは不可能だと思われていたが、
新たなる神剣使いの誕生により、その神話は崩れ去った。
青年期の雰囲気はイサギによく似ていたようだ。
■エウレ
エルフの女性。年齢不詳。
シリアスな展開続きの中、突然登場した。
その性格は、一服の清涼剤として、
読者に爽やかな風を吹き込んだ? わかりません。
イサギを寝取り未遂をする。
お茶目な人。
■セルデル
かつてイサギとともに旅をしていた天賢者。
イサギの亡き後、祖国エディーラに凱旋し、
国の発展に尽力しながら、冒険者ギルドに力を貸す。
エルフから禁術・回復術の秘技を盗み取り、
リヴァイブストーンを作成し、
冒険者の戦闘能力を著しく高めることに成功する。
しかし彼の実体は、
閉じこめられた人生を取り返すように、私欲にまみれていた。
かつての友の手により、その野望は絶たれた。
彼の究極目標は、闇に包まれたままである……。
■プレハ
本作のヒロイン。
さんじゅーろくさい。
まだ出番はありません。