12-1 六禁姫
バリーズドの長男、ハノーファの脳裏には幼い頃の記憶が蘇っていた。
父親のそばには、ひとりの少年がいた。
それはまだ自分が幼かった頃に見た景色である。
魔帝戦争時のおぼろげな記憶の中でも、一際鮮烈に残っているのは、きっとそれが最も端的に父親の偉大さを示していたからだ。
少年はひざまずく。
父親はそれを見下ろしながら、仁王立ちで腕を組んで。
地下広間のような場所で相対するふたりを、幼きハノーファは柱の陰から眺めている。
『俺は、もうっ、頼る人が……他に……だから!』
『……』
少年は涙を流しながら、剣を抜く。
それは彼が与えられた神剣クラウソラスではなく、安っぽい金属の剣だ。
父が持つ晶剣カラドボルグとは比べ物にもならない。
当時の情勢としては、中央国家パラベリウの西側で、魔族帝国騎士団団長ギルナイトと傭兵王バリーズドが激しい火花を散らしていた最中のことであった。
そのパワーバランスを崩すために走り回っていたイサギだったが、彼は敵の罠にかかり、プレハと神剣クラウソラスを同時に失ってしまった。
そうして泣きついた先が、一度は助力を断られたバリーズドである。
力ない彼は、もはやそうすることしかできなかったのだ。
『頼む……助けて、くれ……! 俺はどうなってもいい、だから……あの子を……あの子だけは、お願いだ……なんだってやる、なんだったらこの命だって、だからっ!』
『……条件は、変わらねえ』
父が腰に下げていたカラドボルグを掴む。
『俺様が力を貸すのは、俺様が認めたやつだけだ。てめーがそれに足る男かどうかは、剣で証明しな』
『……バリーズド!』
少年は火を吐くように怒鳴る。
『俺は、この世界に来て、逃げて、隠れて、縮こまって、そんなことばかりをやって、生きてきた……。だが、あの子は、あの子だけは、ずっと、そんな俺を信じていてくれたんだ……こんな俺にだって、通さなきゃいけない筋ってもんが、ある!』
『意気はわかってっけどな、それだけでなんとかなるような世界じゃねーんだぞ』
『――そんなものは、もう思い知った!』
父親を睨む少年の目にはまだ涙の残滓がこびりついていた。
それでも彼は顔を上げ、きつく口元を噛み締め、剣を抜く。
『俺は、あの子を、助け出す……! 俺は勇者だ、勇者なんだ、だから――!』
『うるせーな、俺様だって暇じゃねえんだ。つべこべ言わずにかかってこい、小僧』
そこからの戦いは、一方的なものであった。
何度も挑みかかる少年を、父親はまさに蹴散らした。
蹴り飛ばし、殴り飛ばし、剣を振るまでもなく、虫を払うようにして。
息子であるハノーファはいずれ、知ることになる。
少年の名はイサギ。後にこの世界を魔王の闇から救うことになる、勇者イサギである。
父はそんな彼を物ともせずに跳ね飛ばし、圧倒的な力量の差を見せつけた。
這いつくばり、もがき苦しみながら、それでも立ち向かう少年のあがくさまを眺めるハノーファの目には、ただひたすらに父の強さだけが焼きついていた。
結局――父は勇者イサギに手を貸し、そして捕らえられた魔法師プレハを助けにいったのだが。
父はあのイサギのなにを認めたのか、いまだにわからずじまいだ。
それは大人になった今も変わらない。
イサギはただがむしゃらになっただけの、みっともなくて情けない男だった。
勇者と言いながらも神剣がなければなにもできない、ただの子供だ。
その姿の中に尊敬に値する輝きは、なにもない。宝石の原石ですらなく、石ころであった。
あの日泣きながら救いを請うていた少年が三年後、魔王アンリマンユを倒すというのだから、驚く話だ。
恐らくは、父が彼のために剣を振るったためだろうが――。
戦争が終わって、勇者イサギが亡き者になった今、真実を知る術はない。
当時生きていたものたちは皆、イサギのことを褒め称えていたのだったから。
父親の背中はいつでも偉大であった。
覚えているのは、筋骨隆々で傷だらけの、鍛えぬかれた体。
あるいはさらに印象強く残っているのは、仕立ての良い召し物に身を包み、部下たちに指示を出している堂々とした働く男の横顔である。
なぜだろう、晩年の老いた姿はまるで思い出せなかったのに。
恐らくそれだけ、父のことを偉大だと自分が思っていたのだろう。思い込んでいただけなのかもしれないが。
父が魔王を退治するために旅だったのは、26のときだった。
それは今の自分の年と同じであり。
やはり、いまだあの人の背中は遠いな、と男は眉の間を揉みほぐす。
元・二代目ギルドマスターであるハノーファは、喧々囂々と議論が飛び交う会議の中、人知れず静かにため息をついた。
ハノーファは目を閉じ、議論の声を脳裏から押し出すようにして自らの思考に埋没してゆく。
偉大な父ならば、こんなときはどうしていただろうか。
自分は帰ってきた父のススメで帝王学を学ばせられたが、父の代わりにはなれなかった。
彼のように人心を掴む術だけは身につかなかったのだ。
だからハノーファは己に落胆したような気持ちで、そうして顔をあげる。
自分には、できなかったことだけれど――。
「――もう、わかったわよ! このままじゃ収拾が付かないって言ってんのよ! だったらあたしが真相を究明してくるから、黙ってなさいよあんたたち!」
議論のテーブルに足を乗っけてはしたなく怒鳴る赤髪の妹。
その一声に、冒険者ギルドの幹部連中、ならびにダイナスシティの貴族たちも口をつぐんだ。
皆が彼女を見つめ、彼女もまた皆を睨み返す。
「こっちはギルドマスター・シュウがさらわれてんのよ! エディーラにはそれ相応の報いを受けてもらうわ! 伍王会議の実現前に、よくもやってくれたわね、ってね!」
紅蓮の赤髪を振り乱し、テーブルに拳を叩きつける彼女の勢いに押されて、誰もなにも言えなくなってしまう。
まったくもって、話術とも呼べないような強引なやり方だ。
ハノーファはもう少しうまくやる。あのシュウという少年ならば、神業のように皆の感情を操るだろう。
アマーリエは愚直だ。
勉学もせずにただひたすらに剣を振ってきた妹だ。
――しかし、それで良い。
傭兵王バリーズドの血をもっとも色濃く受け継ぐ彼女だからこそ、そうするべきなのだ。
「いいじゃないの、乗り込んでってやるわよ! あの腐れ坊主どもが、なに考えてんのか! 全部吐かせてやるわ! 人員はこっちで見繕う! 以上、解散!」
もしこの事態が誰かによって、希われたものだとすれば。
その者は、このアルバリススに新たな戦乱を巻き起こそうというのか。
ハノーファの危惧とは裏腹に、アマーリエの目は陽のように輝いている。
これからの世界を導く、光だ。
三代目ギルドマスター・シュウがエディーラ神国の『六禁姫』に捕らえられ、一週間。
天地がひっくり返ったかのように三日三晩続いた冒険者ギルド本部での紛議は、これにて決着を迎えた――。
勇者イサギの魔王譚
Episode:12 終末に希う、ただひとつの beginning......
◇ ◆ ◇ ◆ ◇
ギルドマスターの失踪にエディーラ神国が関与していることは、火を見るよりも明らかな事柄であった。
彼ほどの実力者が姿を消したのだ。盗賊やゴロツキができることではない。
そのため、ギルド本部は何度もエディーラ神国に書面での説明を求めた。
彼の動向を把握していたはずのエディーラから届いた声明は、一文のみ。
『我々は与り知らぬ。行なったのは六禁姫である』
六禁姫とは――。
エディーラの拠点、リーンカテルダムのギルド支部長は、ダイナスシティ・ギルド本部に、このような手紙を返す。
魔帝戦争の英雄であるセルデルが、屋敷に飼った六人のエルフの奴隷少女のことである。
彼女たちは本来はセルデルの元で研究の手助けをするため、絶対に外部へ情報を漏らさないパートナーとして集められた娘であった。
セルデルはただのひとりの使用人も雇わず、身の回りのことをすべてエルフたちにやらせていたという。
変わった男だとは思われていたが、しかしセルデルは皆に崇められるエディーラ最高権力者のひとりである。
リヴァイブストーンなるものまでも作り出して世界に貢献を果たす彼らを、詮索するものはどこにもいなかった。
だが、事態は激変する。
今から約二年前、セルデルが魔王パズズに殺害されたのだ。
セルデルは財産を自らの娘たちに残すよう言い渡しておいたが、そのようなことがまかり通る清廉なだけの国ではない。
あるひとりの権力者がセルデルの屋敷に眠る宝の数々を押収しようと、軍を連れて押し入ったのだ。
なんといっても魔帝戦争の英雄セルデルの遺産である。莫大な富が奴隷だけのものになるなど、許せなかったのだろう。
あるいはその研究成果を活用し、引き継ぎ、更なる世界の発展へと寄与するため、信念に燃えていた男だったのかもしれない。
今となっては知る由もない。
屋敷に乗り込もうとした軍の前に現れたのは、ひとりの美しいエルフ族の少女。
鮮血を落としたような瞳をした彼女は、勧告する。
『ここにあなた方の望むものはなにもないのよ。今すぐ帰らなければ、災厄があなた方に降り注ぐわ』
結果として、
その場にいたすべての人間は――覆滅させられた。
押し潰されたかのように、ぺしゃんこになって土にめり込む死体の数々。
それを行なったのは、たったひとりの少女による、強大な魔術であった。
自国に爆弾を抱えているようなものであった。
事態を重く見たエディーラ神国は、秘密裏に彼女たちを処分しようと試みる。
何度も何度も軍を派遣し、あるいは遠くから屋敷を燃やし尽くそうとし、騎士を送り込むその国に。
エルフ族の少女たちはことごとく――報復をした。
リーンカテルダムのギルド支部長ですら言葉を濁すような、とても陰惨で、事態に関わった人間の人生が根こそぎ『台無し』にされる、そんな報復だ。
エルフの少女たちは遊びのような感覚で、時には命じた権力者の死体をバラバラにして神殿にばら撒き、その家族を殺害して女神の塔の前に並べた。
女神教の総本山、主教座聖堂ですら、時には血で汚される。
エルフ族の少女たちを止めるすべは、どこにもなかった。
一年が過ぎた頃、エルフ族の少女を国は禁忌として捨て置くことを決めた。
口に名を出すことすら憚れる、彼女たちに与えられたその称号こそが。
――六禁姫。
その手紙の内容を思い出しながら、アマーリエはひとり、冒険者ギルド本部で準備を進めていた。
「なんなのよ……武器、かたっぱしから持ちだされて……あんのやろー……!」
口悪く罵るアマーリエの机には、三本の剣があった。
めぼしい晶剣を持ち去ったのは、レンゾウという男だ。
彼は確か今も、神殺衆を率いて世界各地の神化病患者を狩る役目についていたはずだが。
「フラゲルム・デイまで……。どうせあのふたり以外が使ったら、一瞬にして魔力を吸い尽くされちゃうような代物だからいいけど……ここまで大規模な戦闘を想定するとか、なんなの、国一個滅ぼす気なのかしら……」
三華刃のうち、シュウは捕まり、レンゾウとは連絡が取れない。
最後のひとりであるアマーリエはさすがに顔を暗くさせながら、しかし拳を握り締める。
「どいつもこいつも……いいわ、こうなったらあたしひとりでいいわよ。どうせS級冒険者は伍王会議で集まった要人たちの警護で動けないんだし、あたしひとりで……」
六禁姫が相当にやばい連中だということは、わかる。
だがそれにしても、ようやく未来へと開かれかけたアルバリススの扉を、みすみす閉ざすわけにはいかない。
これは父の願いであり、また、世界の平穏を望んだ勇者イサギの願いなのだ。
アマーリエは正義の人だ。
幼い頃からずっと父の後ろ姿を追いかけ、悪を為す者を斬り捨てるのに微塵の躊躇もない。
今となっては彼女は冒険者ギルドの重鎮であるため、あまり無鉄砲な行動は控えるように周りに言われているのだが……。
「知ったこっちゃないわ」
剣を腰に帯びる彼女はそう語る。
勇者イサギは己の力で世界中を正そうとしていた。それを無理だと笑うのは簡単なことだろう。だがアマーリエは理想をいつまでも追いかけていきたいと思う。
今の自分は、あのときの彼に――カリブルヌスを打ち倒して自分を救ってくれた彼に――どれほど近づいているだろうか。
近づけているだろうか。
よくわからない。
だが、伍王会議を成功させたその先に、光は待っているはずだ。
シュウは好きではない。もう長い付き合いになるが、彼の性格は最悪だ。何度も求婚されているが、それにしたって冗談か本気か判別がつかない。
イサギを犠牲にしてまで自分が成り上がろうとしたあの男を、許すつもりもない。
しかしそれでも、彼の理念には――賛同できる。
全種族が手を取り合いながら、平和を目指す。
そんな夢物語を大真面目に語っていたのは、イサギと、父バリーズド、そしてシュウの三人しかいないのだから。
「……ま、メタリカでもいれば連れていきたかったけど」
彼女はスラオシャ大陸の西側に仕事にいっている最中だ。一応手紙は用意しておいたが、合流は難しいだろう。
「いいわ」
旅支度はお手のものだ。
本来ならば、アマーリエはギルド本部に詰めて仕事をしていること事態がイレギュラーなのだ。
冒険者として外で動いていたほうが、ずっと性に合っている。
と、窮屈な副ギルドマスターの部屋のドアを開くと。
「本当にひとりで行くつもりか、アマーリエ」
そこには、赤髪の男が廊下に背をつけて、待ち構えていた。
バリーズドには三人の子供がいる。
長兄ハノーファ、長女アマーリエ、そして次男フランツである。
異母兄姉弟の彼らの結びつきは、強い。貴族たちの社会の中で手を取り合いながら生きてきたというのも、ある。
だが、それよりもなによりも、彼らは皆一様に、父親を誇りに思っていた。
英雄バリーズドの血を受け継いでいるその自負こそが、彼らの結束を固めたのだった。
アマーリエは赤髪の男の姿を見て、目を丸くした。
「ハノーファ兄!?」
「お兄さま、だ。外では言葉遣いをキチンとするように教えただろう。今ではお前は副ギルドマスターなのだから」
「ご、ごめんなさい」
そんなアマーリエが今、唯一頭があがらないのがこの兄、ハノーファだ。
彼は珍しく剣を帯びて、長いコートを羽織っている。赤髪を後ろで束ね、母親似らしい均整な顔立ちを今は難しくしかめていた。
「もう一度聞くが、本当にひとりで行くつもりなんだな」
「ええ、まあ……人はここから動かせないしね。冒険者が手一杯なのはもう知っているでしょ」
また叱られるのかと口ごもりながら答える妹に、兄は目を伏せながら「そうだな」とうなずいた。
「だから、まあ、そう心配しないで。もしものことがあったらフランツをよろしくね。あの子、冒険者ギルドのエージェントになって世界のために働きたいとか、言ってたから、ちょっと危ないわ」
「おまえによく似ているじゃないか」
「全然違うわよ」
「そうだな。皆の中でもっとも父上に似ているのは、おまえだった」
「……それ、褒めてるつもり?」
怪訝そうな顔をするアマーリエに、ハノーファは「ふ」と鼻から息を抜く。
今でこそ、アンリマンユ討伐と初代ギルドマスターとして、ふたつの功績が讃えられた父は、英雄のような扱いを受けているが。
その幼い頃は、剣を片手にどこへでも向かい、人のためにならぬ何者もを斬り捨てる、悪鬼のような男であったという。
ひどく乱暴者でもあり、ダイナスシティに戻ってきた彼がずっと貴族に疎まれ続けていたのは、少年時代からの怨恨だったとさえ言われている。
騎士の家系に生まれながら、貴族の嫡子たちに恥をかかせ続けていたというのだから。
年を取って丸くなったバリーズドの姿しか見ていないアマーリエには、とても想像がつかないだろう。
アマーリエも同じだ。
ハノーファから見た彼女は、まさしくバリーズドの生き写しのようだった。
子供の頃のエピソードもほぼ変わらない。唯一違うことは、彼女には冒険者としての生き方があり、斬り捨てるべき悪が山ほどいたことだろう。
アマーリエが冒険者になると言い出したときには、バリーズドとハノーファはともに反対したが、結局これが彼女の本分であったのかもしれない。
「じゃあ、あたし行くから」
歩き出そうとしたアマーリエの肩を掴むハノーファ。
アマーリエにとってその手は父のもののように、大きかった。
「アマーリエ、俺の今の立場は知っているな」
「……? え、ええ」
「閑職に追いやられ、派閥も解体させられた。今の俺にできることはもう、ほとんどない。会議でも置き物だ。しいていえば、向こう見ずな妹と一緒に間抜けなギルドマスターを助け出しに行くのがせいぜいといったところか」
「えっ……、お兄……?」
ハノーファはアマーリエの頭をぽんと叩く。
「いつまでも三代目ギルドマスターに煙たがられていたら、お勤めがやりづらいからな。ここでひとつ、恩を売ってやろうと思ってな」
「……大丈夫? 腕、ナマってない?」
「鍛錬は怠っていない」
むすりと言うハノーファに、思わずアマーリエは微笑んだ。
「お兄と旅なんて、初めてかも。ちょっとワクワクするわね」
「遊びに行くんじゃないんだ」
「もちろんよ、あたしたちのギルドマスターは取り戻しにいくんだから」
「六禁姫か、一体どういう相手なのか」
「あたしたちにかかれば、所詮物の数ではないわ」
「……お前ひとりに任せると、すぐ力技で解決しようとする。やはり俺がついていくべきだな」
「なによそれ!」
年の離れた赤髪の兄妹が言い合う姿は、仲睦まじく。
とても今から戦に向かうような緊張を感じさせななかったのだが――。
そんな風に歩き出したふたりを追いかけるように、声が飛んできた。
振り返ると、そこには血相を変えたひとりの男が。
「……あっ、あのっ」
声を聞くだけでもわかる。――なにかがあったのだ。
表情を引き締めるアマーリエとハノーファ。
ふたりは一瞬にして、冒険者ギルドを統括する組織人としての顔になった。
やってきた男は書面を片手に、震える声でつぶやいた。
その内容とは――。
「リーンカテルダムのギルド支部長が、失踪したそうです……っ!」
アマーリエは目を見開き、ハノーファは眉をしかめた。
顕然とした血の臭いが鼻孔を襲う。
紛れも無い。
これは――六禁姫の挑戦状だ。
――
次話『兄と妹』
明日更新予定です。
※全編新規書き下ろし。
一巻ほぼオリジナルストーリー。
書籍発売中です。
作品名:勇者イサギの魔王譚1 夢の始まりを始めるために
著者名:みかみ てれん
イラストレーター:荒川 眞生
発行元:エンターブレイン
発売日:6月30日
価格:1080円