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嬉しさ込み上げて

聞こえ覚えの声がして頭を上げると、黒く大きな目が目の前にあった。


「わぁ!?」


驚いて情けない声を出してしまった。


「なんでそんな驚くの…清原さんが俺を呼んだんじゃん」

「いや、これはびっくりするでしょ…」

「わ!清原さん泣いてる?!」

「え!?」

黒川くんに言われて、自分の頬を触ると確かに涙がこぼれていた。止めようと思えば思うほどどんどん流れてくる。


「だって久々に会えたのがうれしくて…」


「うん…俺も嬉しいよ!」

黒川くんはそう言うと、私が泣いてるのを隠すようにそっと抱きしめてくれた。

私の涙腺は崩壊した。



少しの間抱きしめられ、だんだん恥ずかしくなってゆっくり黒川くんの身体から離れた。

よくよく考えたら、黒川くんは亡くなっているはずだ。なのに彼は夏用の制服を着て、地面を立っていた。

でもよーく、見ると足が少し薄くなっている?


「清原さん…そんなに見られると少し恥ずかしいよ…」

「!?ごめん!」

黒川くんは少し顔を赤らめていた。黒川くんのこの顔は初めて見た。


「あの…黒川くんってもしかして幽霊…?」


「それは俺にもわからない。でも少し透明だからもしかしたらそうなのかも…事故にあって、気づいたらこの神社にいたんだ。さっきは清原さんの声がして会いに来た。俺ってもう亡くなってるよね?」


すごくいいたくないことを聞いてきた。きっと顔がゆがんでいるだろう。


「そうだね…黒川くんは……」


「そっか…そうだよね…でも…なんだか清原さんに会えることができたからなんだか悲しくないかも」


黒川くんが顔を近づけて、優しい顔で言った。なんだかうれしくなって私もと言って笑った。


かっこいい人じゃないと、突然抱きしめられても、許されない…と誰かが言ってました。

何かくるものがありますね…

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