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半人間なんですよ、私は。 絶対に人には言わないでくださいね、内緒ですよ。 あなただから打ち明けるんですよ

作者:もーまっと
気がつけば、わたしは電車に乗っていた。
そこに乗り合わせたのは──見慣れた顔もあれば、初めて見る顔も(?)

「半人間なんですよ、私は。絶対に人には言わないでくださいね。内緒ですよ」

「はい?」

「あなただから打ち明けるんですよ」

「はぁ」

この電車はどこへ向かうのか。
何のために、わたしはここにいるのか。
答えはなく、ただ奇妙な会話だけが続いてゆく。

それがどういう意味なのか、わたしにはまだ分からない。
全ての者が「全人間」になれるわけではないらしい。

 ──それが、あの電車に乗り込む、最後の記憶だった。
半人間
2025/09/23 22:18
全人間
2025/09/24 16:46
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