84てぇてぇ『特別編・クリパってぇ、みんな何してんだってぇ』
クリスマス回特別編です
【うてめ、ツノ、ナツ、ノエ組】
『『『『メリークリスマス!』』』』
今日は、ワルプルギスで何グループかがクリスマスパーティー配信を行っている。
うてめ様は、ツノ様、ナツさん、ノエさんのワルハウスお姉さん組+ナツさんだ。
『いやー、最近、ナツノペアすごくない? 曲もリリースして、ノエもなんかペア組みたい~』
『いやー、ノエさんはしお分キツいからツノ的には無理っすわー』
『マジレスすんな! ノエの目からしお分でちゃうぞ!』
『いやいや、ノエ先輩、ツノはガチヘラすっからやめといたほうがいいですよ。ノエ先輩いい人だからそれで病みそうだし』
『おい! ナツ! それだけでツノ様ヘラりそうだよ! ほら、アタシになんか素敵な言葉かけて、みんな!』
『ウテウト』
『それアンタにとってでしょうがぁああああ! うてめぇええ!』
ツノ様のボディがあり得ない方に傾きながらの絶叫。
聖夜に見せていい形状じゃない!
『まあまあ、ツノ落ち着いて。それにしても、うてめは弟君本当に好きよね……』
『好きよ、大好き』
『よ、よどみないわね……ノエはもう慣れたけど、ナツは大丈夫? この感じ』
『あー、まあ、同期ですからね。それに、去年のクリスマス配信も見てましたから』
『『ああー』』
ノエさんとツノさんが綺麗に揃う。
あの伝説のクリスマス配信か。
『去年のクリスマス? ああ、弟と一緒に過ごした楽しい夜の事ね』
『あー! やめて! 思い出してアタシの脳が破壊されるから!』
『そ、それより企画いこ! ね、ナツ!』
『そ、そうですね、ノエ先輩。えーと、では! クリスマスプレゼントで欲しいモノ! じゃ、じゃあ、ノエ先輩から』
『お題:クリスマスプレゼントに欲しいモノ』と画面に打ち込まれる。
『そうね……新しいウォーキングシューズかな。この前見たかわいいのがあって』
『あー、そういや、ノエさん、ウォーキングめっちゃ頑張ってますもんねえ、何か理由あるんですかあ? 例えば、ウォーキングコースにぃ』
『う、うるさいわねえ! ツノ黙って! いや、ツノは何よ』
『もちろんどエロいどうじ……!』
『ナツはですねえ』
『おおぉおおい! アタシのターン!』
『ツノの健康ですかね』
『へっ、も、もうナツったら』
『メンタルの』
『ヘラ常習で悪かったなあぁあああ!』
『えーと……じゃあ、い、一応うてめにも聞いとく? うてめは何が欲しい?』
『弟の愛』
『『『だろうね!』』』
【マリネ、さなぎ、ガガ、そーだ組】
「ねえ、ガガいっこ聞いていい?」
ガガが彼女には珍しく静かに口を開く。
「な、なにかな? ガガちゃん?」
それに対しびくびくしながら問いかけるさなぎちゃん。
「なああんで! 折角のクリスマスパーティーでマリパやってんの!? クリパでマリパ、じゃねーんだワ!」
ガガギレが今日もキレッキレである。
「だ、だって、ねえ、マリネちゃんが……」
「友達とマリパしたかったんだぉおおおお!」
マリネが魂とは違う元気な姿で魂の声を叫ぶ。
「このクソど陰キャがぁああああああ!」
ガガギレは止まらない。
「ふふ、でも、ガガちゃん、みんなでマリパって知ってにやにやしてたじゃない?」
「うわああああああ! そーだ、それ、言うなあ!」
「あ、チキン一人5個でいいですか?」
「そんないらねーわ! 二個もあればおなかいっぱいだワ!」
「じゃあ、ガガの分は、さなぎとマリネでわけちゃおう! ね!?」
「え? でも、マリネちゃん、さなぎは……じゅる」
「食いたきゃ食えよ! この食いしん坊どもが!」
「あ、ガガちゃん。これ、ガガちゃんの食べたがってたキャラケーキね」
「怒涛の勢いでボケんなよおお! 若手チームにツッコミくれぇえええ! ガガ限界なんだけど!」
「「「メリークリスマス☆」」」
「タイミングゥウウウ! もおおおお! メリークリスマスゥウ!」
【ルイジ、榛名、まる組】
「で、なんでオレはアンタと配信見ながらクリスマスパーティーやってんスかね?」
榛名さんが不満そうにチキン片手に俺に言ってくる。
「いやあ、みんなのクリスマス配信見た後にクリスマスケーキ一緒に食べたいって言ってたから……」
「まあ、言ったっすけど! この状況はなんだって話っすよ!」
「まあまあ、榛名くんと言ったかい? 落ち着き給えよ。聖夜くらいおごそかに過ごそうじゃないか。あ、るいじ。ボク、それ食べたい、あーん」
「いや、一番疑問なのはアンタなんスよ! なんで、めたばあのヤツが来てんスか!?」
そう、今、俺の隣にめたばあの丸尾るかがいる。
自分で食べればいいのに、俺にとらせてずっと『あ~ん』をせがんでくる。
「くっくっく、そもそも今はVtuberとしてではなく、魂、本体としてきているんだ。そこに境界線は存在しないはずだろう? ボクはただ幼馴染であるルイジとクリスマスを楽しみに来ただけさ」
「いや、ただの幼馴染が来るのもおかしいと思うのはオレだけかなあ!?」
榛名さんが頭を抱え絶叫している。まあ、気持ちはわかる。
まさか、ここまで来るとは思わなかった。
「お前、人苦手なのによく来れたなあ」
「くっくっく、全部ボイスレコーダーに録音して、それを使ってタクシーで来たよ。運転手は怪訝な顔をしていたがね。陰キャを舐めるなという話さ」
そう、るかは知らない人に対して死ぬほど声が小さい。
その上、人込みは絶対避けるので、実家の頃はよく人込みを避けすぎて、迷子になって俺が迎えに行ってた。
「それより、ルイジ。年末年始は実家に帰るのかい? 君が帰るならボクも帰って一緒にルイジのおせちを食べようと思うんだが」
「なんで、俺が作る前提なんだよ。だけど、残念だけど、食べたきゃ、此処に来い。今年はワルプルギスの年末イベントがあるからな。帰るとしても落ち着いてからだ」
「ああ、あのイベントかボクも出られるのかい?」
「んなワケねえでしょうが!」
「ああ、要望次第では出られるらしいぞ」
「なんで出られるんすか!?」
「くっくっく、であれば、要望が来るようサンタさんにお願いしよう」
「サンタさんってかわいいなあ!」
ナツノエ、ガガ、榛名さんのツッコミがキレキレな聖夜であった。
「ルイジ」
振り返ると姉さんがいた。サンタコスを着ている。それって配信に必要?
「メリークリスマス。よいしょっと、プレゼントはわた……」
はい、ライン越えぇえええええ! そっちの『せいや』は求めてねーんだワ!
メリークリスマス!
お読み下さりありがとうございました!
以下、【告知】です!
ひよっこVtuber好きだぶんぐるの予想以上に多くの方に愛して頂けているこの作品で何か楽しい事が出来ないかなと思いまして、2022年12月31日に、丸一日かけてのに約12話程度の年末配信編を行おうと考えています!
それに伴いまして、【このてぇてぇが見たい!2022】が出来ないかなと思っています。
このペア、コンビの『てぇてぇ』が見てみたいというご意見ありましたら教えて頂けると嬉しいです。まあ、来て数件と踏んでいますが、奇跡が起きて沢山になった場合は、執筆スピードも加味して、数組に絞らせていただきます(一応、もうベースは書いており、変更する形になります)。
2023年、ちょっとリアルが忙しくなるかもしれないので、年末楽しく『Vオタ』で盛り上がれたら嬉しいなと思っていますので、よければ!




