76てぇてぇ『海外だってぇ、色々あるもんなんだってぇ』
※今回は英語での会話がメインとなる為、日本語の場合だけ(日本語)と付けさせていいただきます。
『さあ、今回はオフコラボトーク! 実はね、今日、メイと、友達二人と一緒に遊んできたの!』
『楽しかった、ね』
〈マジか!? あのメイちゃんが?〉
〈すまん、ちょっと泣いてくる〉
〈ヤミメイキター!〉
画面の向こうでヤミとメイがオフコラボを始めている。メイちゃんは相変わらず、ネガティブで自分といて楽しかったのか不安なようだが、そういう遠慮しがちな所が彼女を守りたいファン達の心をくすぐるのだろう。
『メイ、ヤミ以外に友達いたんだって言われているよ』
『いるよ! まあ、メインは無機物だけど』
『メイのメインフレンドは無機物。パワーワードかよ! ヤミは有機物メイン~』
〈無機物フレンズ〉
〈無機物が友達。すまん、ちょっと泣いてくる〉
〈君はなんの無機物のフレンズなの?〉
〈ブツリパークへようこそ!〉
マルチに話を拾えるヤミがメイの突拍子もない人間慣れしてない振りを綺麗に拾っていく。
二人の良さが出たいい配信だ。
『でね、今回来てくれたのがなんと日本からの友達で。わざわざ日本食のお弁当を作ってきてくれたのよ。メイもヤミも感激しちゃった! 女子力タカスギィイ!』
『しかもポケモ〇のキャラ弁……』
〈ワオ!〉
〈サ〇シの決勝を思い出して。すまん、ちょっと泣いてくる〉
〈日本食ってなに作ってくれたの? テンプラ?〉
〈もしかして、日本ワルメンバー!?〉
『でね、メイなんか目を輝かせてお弁当食べちゃって普段ハムスターみたいにちょこちょこーしか食べないメイがヤミのぶんどってまで食べてるのよ!』
『ぶ、ぶんどってない! 余ったらちょうだいって言っただけだろ!』
〈スキル、ぶんどる〉
〈すまん、これは泣いてこれない〉
〈仲良しだね〉
『でね、そのお弁当すっごくメイの事考えて作ってきてくれてたから、メイはその子に愛されてるねとか言ったらメイちょう顔赤くして! リザー〇ンくらい真っ赤になってた!』
『なってないもん! お前、対戦でわからせてやろうか!』
〈ポケモ〇バトルがはじまるのか!?〉
〈サト〇の決勝を思い出して。すまん、ちょっと泣いてくる〉
〈うわああ、見たい!〉
『まあまあ、羨ましいんだよ! ヤミなんかちょうスルーされんの! 大好きーとか言ってもはいはいって! もう一人の大和撫子はずっとニコニコ微笑んでるし、まあ、それだけで絵になる子だったけど』
『ね? ザ・日本美女って感じだった』
〈えー、見たい! けど、リアルはなしだよね〉
〈泣いてくるニキがいなくなった! マジで泣いてきてる!?〉
〈日本人の雰囲気いいよね〉
『ああー! 浮気発見! 日本人の雰囲気いいよねだとう? ヤミのこと捨てるんだー!ちょっと、メイ何か言ってやってよ!』
『えと、どっかのバインバインバカ女はいいけど、メイの事はちょっとでも見てくれると嬉しいな?』
『抜け駆けー! っていうか、バインバインバカ女ってヤミ!? それっていじってるってことぉ!?』
『いや、素直な感想。良かったね』
『いや、全然嬉しくねーんだワ』
〈ヤミメイ今日絶好調やな〉
〈メイがここまでいじるの珍しいな〉
〈テンション高い〉
〈すまん、ちょっと泣いてくる〉
〈泣いてくるニキ!〉
その日の配信は確かに盛り上がっていた。
だけど、俺は……。
元々ここに来た理由の一つは、配信を見て不安になったから様子を見に行きたかったってのもある。社長にはびっくりされたけど。こういうのが一番質が悪い。
翌日、姉さんには、明日埋め合わせするからと言って出かける。
そして、やってきたのはあの子が紹介してくれて行くはずだったカフェ。
「もうルイジ~、なによ~、またアタシに会いたくなったの? アタシも忙しいんだよ~」
「ああ、会いたかった」
「……え?」
「そして、お前の話を聞いて、お前の問題を一緒に考えたい、ヤミ」
そう言われ、なんでも出来るオールラウンドVtuber、ヤミが普通に笑っていた。
「ヤミ、お前の承認欲求は……いつかお前を殺す」
お読みくださりありがとうございます。
また、評価やブックマーク登録してくれた方ありがとうございます。
少しでも面白い、続きが気になると思って頂けたなら有難いです……。
新作恋愛短編も、どぞ。タイトルあれですが、エロじゃないです。
『ふふふ、身体は正直だなあ?』~わがままボディの白鳥さんはポーカーフェイス~
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