Episode1~出会いは突然に~
僕は…実質1人だ。あれは僕が産まれてすぐの時。お母さんは大量の出血が原因で…亡くなってしまった。それを知ったお父さんは…ショックでお母さんの後を追うようにして自殺をし、僕は1人になってしまった。僕は産まれてすぐ家族を失ったのだ。
おじいちゃんやおばあちゃんが居れば僕は1人じゃなかったかもしれない…けど、僕にはおじいちゃんやおばあちゃんは居なかった。僕が産まれるずっと前に、おじいちゃんやおばあちゃんは病で倒れ、亡くなっていたのだ。
だから僕には…施設以外行く場所が無かったのだ。僕はそのまま施設へと送られ、施設の人に1年、2年、3年…そして4年間愛情を込められながら育てられた。僕は幸せだった。でも何処か…寂しさを感じていた。
そんなある時、僕の元にとある家族が訪れてきた。僕と同じぐらいの女の子を連れた家族だ。施設の人はその家族と話をする前に、あの家族はスカイ家、両親揃って天才発明家で、発明家の中では有名の家族だと僕に話してくれた。
そんな凄い家族が僕に何の用なのだろうと思い、施設の人とスカイ家の話をこっそりと聞き耳を立てては聞いていると驚きの話をしていた。スカイ家は何と…僕を預かるために来たらしいのだ。僕は信じられなかった。あんな凄い家族が僕を預かりに…?嘘だろ…?
内心疑心暗鬼になりながら僕はどうせただのからかいだ…そう思い、隠れる事にした。もし本当にからかいだったら辛いからである。僕はほんの少し想像したがあまりにも怖くてすぐに想像するのをやめた。
そして僕は誰も居ない部屋へ行き、そこにあったタンスの中へと隠れた…ただスカイ家が帰ってくれるのを祈って…。
そして家族になる(Episode1)END