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ごはんとワルツを  作者: 明石家にぃた
22/52

無限もぐもぐ

今回はちょっと短め。

(いつも短い)

「ううむ、やっちまった……」

 どうしてこうも私は、限度というものを知らないのか。


 ことの始まりはなんだったか……

 まぁとにかく。


 仕事中、無性にジャンクなものを食べたくなり、仕事終わりにちょっと寄り道して。

 そしたらまぁ、クーポンでめちゃくちゃオトクにイモ買えるってんでうっかり浮かれてしまい。 

 おひとりさまふたつまで、と言われて、何を思ったかいちばんデカいのをふたつ買い。

 さすがにポテトだけじゃ栄養バランス悪いよね、と、脳内でイマジナリーフレンドがとつぜんの意識高い系女子みたいなことを言い出し。


 気づいたらデカいイモふたつ、デカいバーガー、ナゲット、サラダと大人買いしてしまっていたのです。


 私のイマジナリーフレンド、ちゃっかり自分の分も買ってないか?

 消化するのは私ぞ?


 栄養バランスがどうの言ってるわりに、ドリンクはしっかりコーラだし。

 意識の高いキャラにしては、キャラがブレッブレすぎやしませんかね。

 

 おい聞いてんのかコラ。


 なおイマジナリーフレンド氏(たぶん女子)は、買い物からのち、完全に沈黙を決め込んでいる。

 自身の発言にあまり責任を持たないタイプなのかも知れない。

 

 さて話は戻り。

 とりあえずサラダとバーガーとポテトひとつまではヨシとしよう。

 それは予定通りばんごはんで食べる。


 しかし問題は、つい衝動的に買ってしまったもうひとつのポテト。

 同世代の女子としてはまぁ比較的大食いな方だとは思う。


 とはいえさすがに、ジャンクフルセットにおかわりポテトは、アラサーにはなかなかに胃にくる。


「……よし、無理!」

 

 まぁ生野菜ならともかく、いちどは加熱してるポテトならそうすぐには傷まないだろう。

 夏ならともかく。

 冷蔵庫に入れるし。


 というわけで翌日。

 しなっしなのてんこもりポテトを目の前に、ちょっと絶望感ただよっている私。

 

 ……いえね、ナゲット忘れてたんよ。

 で、まぁナゲットもつまみつつポテトの消化を試みた結果、ポテトをほとんど残してしまったわけで。


 結果的に、でっかいのふたつ分のポテトが鎮座している我が家の台所。

 むせるような油の匂いでちょっとくらっとしてきた。


 とはいえ、まだ食べられる食材を捨てるのも自分の信条に反する。

 

 ……ゆーて、これ。

 私の血と汗と涙とその他もろもろで稼いだ金で買っとるんやで?

 無駄にしてはがんばった自分が浮かばれんやないですかい。

 

 いやそれどこの方言?


「とりあえず欲しいのはごはんのおかずかなぁ……」

 いやまぁポテトだけでもおかずにならなくはないけども、ちょっともうひと工夫欲しい。

 とりあえずいっぽんもぐもぐ。

「ポテトキッシュ、ポテトグラタン……どっちも美味しそうだけど……」


 あ、すごい。

 ポテトサラダとかも出来るのか。

 

 そういえば某お菓子にお湯入れてマッシュする、簡単に作れるポテトサラダが流行ったことがあったっけ。

 やってみようと大人買いしたけど、結局やる暇がなくてそのまま食べた。


 とはいえ、ポテトサラダはごはんのおかずにはならないか。

 

「……あ」


 気づけば山盛りポテトは、はんぶんほどが胃の中に消えていた。

 え、怖っ……


 個人的にはあんまりポテトがしなしなしてるのは好きじゃないって思ってたけど、それでもこの吸引力……ジャンクフード怖ぁ……


 とり急ぎ、残ったポテトをフライパンに放り込み、軽く炒める。

 ダメだ、まともに調理とかしてたら絶対完成する前に食い尽くしてしまう……!


「お、なんかサクッとしてきた」

 

 なんか感触がカラカラする。

 齧ってみたら、まるで揚げたてのよう。


「……結局、シンプルがいちばん、ってことなのかなぁ……」


 炒め具合を様子見してもぐもぐしてるうちに、結局ほとんどのポテトを食べてしまった。


最近、定時に投稿が出来てない……

精進します。


次回更新は7/25です。

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