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ミュージカル好きな主人公が転生した先はミュージカルの舞台のような国での革命時だった。

入眠時のルーティーンは緩く私の心を穏やかにする。

いつものようにゆったりした3Lサイズ位のオーバーサイズな部屋着を着て、ダラっとベッド入って10年使用している繊維が寝てむしろ柔らかくなったであろうタオルケットが放つ柔軟剤の香りに包まれた私は、急な気まぐれでタオルケットの中に入ってきた愛猫ハニーがゴロゴロ言い始める。

「ハニー、そろそろ寝よっか?」

ハニー:ゴロゴロ

ゴロゴロと機嫌の良い声をしていたかと思えば私の足元まで行き、いきなり足の指先爪の甘皮あたりをかみ始める。

「ギャオっ」と小さく吠えた私はハニーをお布団から出しで床に下ろした。

「はーいハニーちゃんはあとで寝ようね!」

もうすぐ入眠の貴重な時間を甘皮のピリッとした痛みでリセットかれ恨めしくハニーを見たら

「ニャー」と私を見てる。

可愛いい!さっきはイタズラに振り回されていたのに。可愛い!!ただ見ているのに。

愛猫にメロメロになってしまったさて眠ろうかというところで異変に気がついた。頭がモヤッとぼやっと、じんわり温かく痛い。痛い?いっ痛ぁーい!!何か対処をしなければと思いつつ痛いまま私は意識を手放した。

残念ながら死んでいたと思っていたのだがお腹がいたくて目が覚めた。頭痛がしていたはずなのに。お腹の弱い私は、ちょっと安心した。うん、毎日のルーティーン腹痛で目が覚めたのだ。で、頭痛のないのに安堵してベッドの中でモゾモゾ愛猫を探したがいない「ハニーちゃん」と探したがいない。スマホをゴソゴソ探すやはり無い。大好きな10年間使っているタオルケットもない。どーしたんだろー?まぁいいか。二度寝に勝るものは無い!と、ないなーと思いながら寝てみた。

うーん。睡眠は宝だね。

「ロザライン様!」「ロザライン様!」と誰かに呼ばれて起こされた!

誰かー呼ばれているよーと思ったら、わ、た、し?

いやいやロザラインって、どぅよ?何かのゲーム?私のせっかくの至福のとき、心身の安寧二度寝さまがー。でも、起きてしまったので仕方なく目を開けると、赤ずきんのお婆さんのような帽子、カフェ店員コスプレみたいな制服を着た赤毛の女の子の顔があった!まず、誰?一人暮らしに怖いんですけどー。どういうこと?

完全に覚醒した私は、2度目の腹痛ルーティーンを終えその女の子に尋ねた。

「えっとー。どちら様でしょうか?」

「ロザライン様!頭の中で何がおきているのでしょう。何かの病気なのでしょうか、おいたわしい。」困った顔でその少女は問いかけ、嘆く。

「エミリー、、、、」無意識に急に名前を呟く私は、その自分自身に驚いた。そうだ!彼女はエミリー!私の侍女!何故だか分からないけれど分かるわ!私は、日本人のはずだけど。

「エミリー、おはよう。ちょっとお腹が痛かったの。もう大丈夫よ。」笑いながら彼女に話しかけると、ほっとした表情で彼女は頷く。

「ロザラインお嬢様おはようございます。今日はドレスのオーダーに行く日です。ご準備のお手伝いをさせていただきますね。」

オーダー?しかもドレス?外出?混乱の中私は私の今の現状を整理してみる。

えっとー、私は、ロザライン・ライ・ベリーチアナという名前で年齢は20歳。男爵である父オットー・ライ・ベリーチアナの長女である。年子の兄カムューは結婚しておりこの館には父と母と私が住んでいる。一ヶ月後に兄が家督を継ぎ、あまり体の丈夫でない母が父と郊外の別荘に移り住む予定。私は、家に閉じこもって外に出ず20歳になろうというのに社交界デビューもしていない。まぁまぁ有名になってしまった「ベリーチアナの引きこもり嬢」という悪名を(私はそれほど気にしていないのだが)払拭しようと思いあぐねいた父と兄から言い渡させたのだ。「自室の蔵書を全て燃やすか、舞踏会に参加するか好きな方を選べ」と。

と、いうのを思い出した。それは、ここフラズン大国でのこと。フラズン王国とは、多分フランスっぽい国だと思う。人とか、暮らしとか似てるもん。好きなミュージカルに。

もうひとつの私の記憶は、30歳で東洋の日本と言う国に住んでいて器用貧乏なヲタクで基本ニート。お金が必要な時に派遣バイトで食いつなぎ自分に甘くテキトーに生きていた。ちなみにお腹が弱い。

不思議な記憶。でもそれも両方ともに私なのだと何だか確信が持てる。本当に不思議な事実。

あっ!思い出した!外出しなくてはいけないのか。外出したくないなー。どうにかならないかなぁー。

基本めんどくさいので動きたくないなー。




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