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物語の神様  作者: 七草 流火
第一章 物語の神様
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第五節 社の奧へ 神坐の部屋

遅ればせながら5話目を投稿いたします

「弥生さん。2つ目の質問したいんだけど」

話を進めるため質問をする。

「うーん。そうですね。話が長くなると思いますので

 場所を変えませんか?お茶も出しますよー」


ここで弥生さんから場所替えの提案を受けた。どこいくの?


「場所を変えると言っても一体どこへ?」

この神社で無関係者が立ち入れると言うか一般公開されているのはほんの一部である。


「はい、どうぞこちらへ。後を付いて来てください」

すたすたと板張りの廊下の奧へと歩いて行く弥生さん。

後に続く俺は、とてもなじみのある神社で未知なる領域へと足を踏み入れるのだった。


渡り廊下の様な通路を通り別館というか別の建物にへ向かう。

神社には"回廊(かいろう)"と呼ばれる廊下の様な建物がある場合がある。

これもその一種なのだろうか。


回廊を抜けて別館に入った。

別館は純和風建築らしく(ふすま)で部屋が区切られていた。


弥生さんは立ち止まりこちらを振り返った。

気持ちが抑えきれずに聞いてみる事にした。

「弥生さん。ここは?」

「はい、私の部屋ですね」

「部屋?神社に?」


そう神社は神様の住む お家であり、

基本的にご神体が祭られているだけが普通である。

住居的なものは社務所とかくらいしかないのでは?

確かにこの神社は割りと変わっているほうだけど・・・。


「はい、こちらです」

サッサァーと(ふすま)を弥生さんが開ける。


中は(たたみ)敷きにちゃぶ台が中央にあって

テレビはあるけど古いブラウン管のヤツだった。

あれは・・・確かテープのVHSとかいうビデオデッキ

がテレビの上に乗っかっている。

ディスクトップパソコンもあるけど

ブラウン管ディスプレイの古いやつみたいだった。

電話は凄くでかくて黒電話というやつではないかと思う。


なんというか全体的に古い感じの部屋だった。


「ささ、中へどうぞ」

弥生さんが俺を部屋に招き入れる

「・・・お邪魔します」

弥生さんとはいえ一応女の子の部屋である。

気遅れして肩身が狭い所存でありまする。


「どうぞ、ここに座ってください」

ちゃぶ台の(そば)に座布団を置いてもらった。


「どうも」

礼を言って座布団にすわる。


「スグに湯は沸きますのでお待ちください」

弥生さんは電気ケトル(やかん)のスイッチを入れ

箪笥(たんす)の中から湯飲み茶わん とか

急須(きゅうす)を取り出して茶を飲む準備をしている。


しばらくして

ごぼごぼと電気ケトルが沸き始める。


慣れた手つきで弥生さんにお茶を入れて貰い

ずずーとお茶をすする。

「ふー」

かなり落ち着く


「お茶請()けもありますよー」

お茶請けとはお茶を飲むときに食べるお菓子のことである

ちゃぶ台の中央にデンっとお茶請けとしてどら焼きが

置かれたので食べる、もはや条件反射である。

「緑茶にどらやきは合う」


「よかったです。では少し席を外しますので、お茶を飲んでいてください」

弥生さんはそう言って部屋を出て行った。

次のページにお知らせと近況をのせますのでよろしくお願いします

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