小学生の悲劇
書き溜めずバンバン更新していきます。
一話が短くしてあるので、少しの時間で書けることは楽でいいですね
気づくまでは大したことのない変化。
しかし、一度意識してしまうとまだ小学生の僕には大きすぎる不安は、左眼が見えないという事実を、恐怖を増大させるに十分すぎる要素だった。
視界の左側、いつもは視えていた所が黒く塗りつぶされている。
この恐怖は、目覚めの僕を押しつぶすような重圧だった。
ひとりは怖い。
僕は部屋から飛び出そうとするが、そこでもう一つ、体に変化が起きていることに気づく。
左脚がない
最初こそショック死しそうなほどの衝撃を受けた僕だったが、僕はこの事実をすんなり受け入れることが出来た。
それにはきっと、あの人の存在が大きいのだろう。
あの人の顔を浮かべると、心がいくらか落ち着いた。
僕は心底、あの人に依存している。
とはいえ、動けないことに変わりはない。
壁に仕切られた白の世界の中、僕は唯一の色である花束を見つめていた。
閲覧ありがとうございました
自分の頭には情景は浮かんでいるのですが、それを文字におこすのはとても難しく、プロの作家さんの素晴らしさをまた一つ理解することが出来ました。
三話も早めに出せるよう頑張ります