事件前日
私、柚木奏音が通っている戮山高校は、
不登校生徒のために作られた学校である。
VR機器の作り出した仮想世界の中の生徒が通うこの高校
もちろん、生徒数が半端ないマンモス校である。
三年前に法律で一人一台VR機器所持することが義務づけるとともに偽名のアバター使用を禁止されてから
作られたこの学校。
三期生である私たち、一年生が入学してから
初めて部活動が設立された。
私が所属しているゲーム部の部室は
戮山高校にあるコンバートゲートをくぐって別の仮想世界リズナクトの
小さな、ギルドハウスだ。
いつものように、ギルドハウスの茶色いドアの前に立って
メインメニューをひらく
そして入室確認ボタンのオッケーの方を押すと
いつものようにマップ切り替えチャイムがなった。
そして中にいた青い鎧に青い剣を装備した奴と大きな盾を装備したおっさん顔に声をかける
「やあ《青の剣士》と《鉄壁》元気そうだな。」
そういったとたん彼らはなんだかムッとした顔をしてこういった。
『やあ《黒ノ巫女》そっちこそ元気そうじゃんかってかその呼び方やめろ昔見たいに翔ちゃんって呼んでもいいんだぜ(笑)』
[俺のことは《鉄壁》じゃなくて昔見たいに勝くんでいいんだぜ?《黒ノ巫女》さん]
『ばーかそんな呼び方するかってかいつのことだよ』
この二人は、幼なじみだ。
私たち戮山高校ゲーム部は部員三人の部活だ。
部長でリズナクトでは《青の剣士》と呼ばれている吉岡翔護は
種族は、闇妖精で職業は聖剣士だ。
青い聖剣と鎧を装備している
副部長の武井勝は、《鉄壁》と呼ばれる最強の守護戦士だ。
種族は土精霊
大きな盾を装備している
見た目とは裏腹に
クマのぬいぐるみを集めているというかわいい一面がある
このギルドは
高校の学科で構成されている
楽しい仲間たちだ
そして平和だった
この時までは・・・・