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#5

作者: かれー半

私は草むらの上に寝そべって空を見上げていた。

雲一つない青空が美し過ぎて憎かった。

空に手を掲げ、空気を掴んだ。その勢いで体を起こし、そのまま立ち上がった。


もう後戻りはできない。そんなことはわかっていた。わかっている上で私はやろうと思っていたのだ。

そのとき、突風が私の心をさらった。

私の心は空っぽになり、私は走っていった。


大きく息を吸い込んだら、むせた。


ポケットから、ケータイを取りだし、地面に叩きつけた。

液晶画面がぐしゃぐしゃに割れた無残な電子機器に何の感情も抱かなかった。

そのまま、ICチップを取りだし足の裏でおもいっきり踏みつけた。


もう、私にはこんなものは必要なかった。私に必要なものは、こんな精密機器じゃない。

単純に純粋な心だ。


私はもうこの世界とお別れを告げた。


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