私の略物語
今でも疑問は隠せない。
不思議な話だ。幼少の頃より語学関係には全くの無頓着で、むしろ苦手であったというのに……。
小学生の頃の得意科目は算数と理科、そして工作と音楽。中学生になっても得意科目が数学と理科と音楽だった。高校に至っては、数学の中でも代数幾何、理科は科学と生物学が得意で音楽は既に苦手科目と化していた。英語が大の苦手で、国語もまた苦手科目の一つであった。変わった事に、古文と漢文だけには興味があり、成績もさして悪くなかった。
進学に関しては、元来生物工学の分野、特に遺伝子工学を専攻する分野に進みたかったのだが、先にも述べた通り、英語が大の苦手だった為、大学への進学は諦めた。
進学の道を無くし路頭に迷った挙げ句、何を血迷ったか福祉の専門学校を受験し、これまた何の因果か合格した。
福祉の学校での生活はたいして大変な事無く続いていった。卒業後も何の不自由なく就職。そして、数度の転職を繰り返し今に至る。
だが、自分の事ながら全く腑に落ちない事がある。先にも何度も述べた通り、私は語学関係には全く縁がない。というよりも、全く興味が無かった。したがって、文才どころか一般教養すら危ぶまれる状態だ。しかし今、私は小説や物語を執筆する喜びを覚えている。活字を読む事だけでなく、書く事すら嫌であったあの学生時代は一体何だったのだろうか。
確かに幼少の頃より、父親に本ばかり読まされ小説と言われる類の文庫本は学生時代に興味のあるものに関しては読み漁った。しかし、それが今物語を書く事に繋がっているとは思い難い。今は既に、文庫本を読む事も極端に少なくなり、娯楽といえばゲームとコミックだけである。
全くもって疑問である。自分の事であるにも関わらず疑問だらけである。語学に精通していなかった私が、語学の塊であるような執筆という行為を楽しみとし、感想を待ちわび、ポイント評価を気にし、アクセス数を見ては密かな喜びを感じる。他著者の作品を読み、感想を書き、ポイント評価をしている。
不思議だ。全くもって不思議だ。しかし、これからも続けていこうと思う。三日坊主で飽き症のこの私が、こんなにものめり込んだ、この読者兼著者という楽しみを……。
これからもよろしくお願い申し上げます。




