表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
虚飾の水鏡  作者: 麻生あきら
序章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

3/12

02 清水暁人

 始まりはドアーズ。

 ビートルズ・フリークの父の雑貨店で、バイトの女性が勝手に流していた。

 頭のおかしい歌詞とうねるキーボード。

 まるで別の店になってた。


 サイケはとうに過ぎたポストパンクの時代のイギリス。

 その時に限ったことじゃないけど、みんなどうかしてた。

 俺はのまれてしまった。


 熱に浮かされ歌い出す。

 もっと、何かを……!


 足掻いているのに手が届かない。

 なのに、何もしなくても手に入れている奴がいる。

 ひとつ年上の従兄。


 同じ所に立っているのに、何故こんなに違う?




 十五歳から母が住む日本で暮らすことになった。

 それまではイギリス人の祖母の家で育った。


 高校の同じクラスの髪の毛を立てた奴と意気投合した。

清水暁人(しみずあきと)、アキだ。よろしく」

「俺はジェイと呼んでくれ!」なんてカッコつけたバカ。


 そんなジェイと組んだバンド、『セデューサー』。

 リズム隊は流動的でいつもてんでバラバラ。

 うだつの上がらない学生バンド。




 たまたま伯父に呼ばれて、学校帰りに従兄の河原京也の家に行った。

 彼の周りには私立高の品の良さげな友人たち。

 京也がヴォーカルで他の三人と組んでるそうだ。

 和気あいあいと話す四人。


挿絵(By みてみん)


 ムカついた。

 そう、顔に出たんだろう。一人だけ少し毛色の違う奴に見られた。

 慌てて笑顔を作る。


 嫌ってなんかないよ。

 (うと)ましいだけだ。 


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ