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02 さっき来たばっかなのに

毎日22時頃に投稿しています。

俺は周囲を見回しながら、通りに立つ看板や建物の表示を探す。

建物の壁には、見慣れない文字が並んでいるが、形だけでなんとなく意味がわかる――たぶん、あそこが「商店街」、あっちは「宿屋」

なんだか遠くまで見える気がする。視力よくなったのか、、?

そしてその奥にある大きな建物が冒険者ギルド……っぽい。

こういう時のテンプレは、冒険者ギルド的なやつだろ。

というか、俺がさっきまで持っていた通学はカバンどこ行ったんだ。

まーいいか。

とりあえず冒険者ギルド的な所に向かおう。

でも、ここで問題なのは「地図がない」ことだ。

目印は建物の形と色、看板くらいしかない。


「うーん……まあ、進んでみればわかるか」


俺は人通りを避けつつ、ギルドと思しき建物に向かって歩き出す。

少し歩いていると、妙に周りからみられていることに気付いた。

んだよやんのかと言いたいが怖いので言わないことにした。

なんで見られているのか気になり、ぱっと自分の姿を確認する。


「あ、俺制服着てるじゃん」


ここは異世界。制服なんて異物中の異物。

みんな物珍しそうに俺に視線を送る。恥ずかしくなってきたので更に歩く速度をあげて目的地に向かう。

道中、ケモミミの獣人や羽の生えた種族が忙しそうに行き交う。みんな普通に斧や剣を携えている。


「これ、本当に俺、異世界にいるんだよな……」


そして、角を曲がったところで大きな掲示板を発見した。

たくさんの紙が張り付けられていて、どうやら街の案内図もあるらしい。

少しだけホッとしながら近づくと、文字は理解できないものの、建物の形や通りの道筋は視覚的にわかる。


「やっぱあそこが冒険者ギルドっぽいな」


自分が向かっているところが正しかったと分かり、歩き出そうとした瞬間


「そこの君!ちょっと待ちなさい!」


街中の騒々しさをかき消すようような怒号が響いた。

一応言葉は、わかるらしい。

しかし、物騒だな。

そんな呑気なことを考えていると、急に手を引っ張られる。

振り向くと、白いローブに特徴的なロザリオをつけた人たち。

白いローブに、鈍く光る銀の甲冑。ジャラリと鳴る鎖の音が、嫌に耳に障る。

こいつら、見た目に反して目が全然笑ってねえ……

思わず振りほどこうとするが、力が強くて振りほどけない。


「君! さっきから待てって言ってるだろ!」

「え、俺ですか!? なんですか、あなたたち…」

「何って、聖騎士団に決まってるだろ」

「聖騎士団……?」

「街中に変な恰好をした男がいると聞いてな…取り調べだ、付き合ってもらおうか」

「その、拒否したらどうなるんですか…?」

「そのときは、ちょっと痛い目にあってもらうことになるぞ」

「……いや、それは嫌ですね」


一瞬逃げようかとも思ったが、周囲を見渡すと完全に囲まれていた。

この人達との鬼ごっこで勝てる気もしない。

異世界の洗礼は、冒険者ギルドでの美少女との出会いではなく、

ガチムチな聖騎士たちによる職務質問だったらしい。


白いローブの一人が腕を伸ばす。

次の瞬間、俺の手首をぎゅっと掴む。思わず声をあげた。


「ちょっ、ちょっと! 痛いんですけど!」

「我慢しろ。まず、君服装が怪しすぎるんだよ。」

「怪しいって、ただ服着てるだけなんですけど!」


結局痛いんじゃねーか……

腕を引かれながら、俺はどうしようもなく空を見上げた。


「あー……空って青いな★」


その後

聖騎士団の腕に引かれ、俺は無理やり連れて行かれた。

街の喧騒も、異世界に来てからの緊張も、全部がどうでもよくなる。


「……これが、異世界生活の始まりって……」

心の中でつぶやき、俺は諦め半分、呆然と前を見据えた。



今回は文章をリズミカルにすることを意識して書きました。

やっぱり文章書くのって難しいですね。

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