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主人公VSえっちしないと出られない部屋(with幼馴染)  作者:


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 第七部屋 内訳(幼馴染視点)②


 自室に戻ろうとしたところで、なんか隣の部屋から物音が聞こえてくるような感じがした。がた、ごと、と何かを片付けているのかわからないけれど、ともかくとしてちょっとうるさい感じの音。


 隣の部屋にいるのは藍里のはずで、いつもなら妹は静かに過ごしているのだけれど、今日に関してはすごくガタゴトとうるさかったから、私は気になって、コンコンコンとドアをノックして開けてみる。


「なにして、──え、なにしてるの!?」


「──ぁ……」


 そうして目に入った景色としては、修学旅行とかに持っていくタイプの大きなキャリーバッグへと大量に衣服を詰め込んでいる藍里の姿。もう既にバッグの中身はぱんぱんに詰まっているのに、それでも更に衣服を詰めようとバッグに押し込んで叩いている変な妹の姿があった。


「い、いや? 別にあれだよ、あれ。なんていうのかな、荷物の整理? みたいな?」


「……いや、なんとなくそれはわかるけれど、それにしては荷物詰め込み過ぎじゃないかな? まるで夜逃げでもするみたいな感じだけど……」


「ヨニゲ?! ナ、ナンダソレハ!」


 私が藍里にそう言うと、途端に彼女は片言になって宇宙人みたいな声で返してくる。


「わ、ワタシハベツニ夜逃ゲシヨウダナンテ、オモッテナイシ!?」


「……」


 めっちゃ嘘だ……。すごく夜逃げしそうな荷物を整理している時点でそうだし、なんならへたくそすぎる演技を見たら尚更確信しちゃう。


「……あ、それともあれかな? お父さんたちの旅行についていく、とか?」


「ツイテイカナイ──、──あ、ああ! そ、そうなんですよ姉御、へへ」


「へー! なるほどね!」


 まあ、それにしては過分すぎる荷物をまとめているなぁ、とそう思ってしまうけれど、荷物は多いに越したことはないしね! 流石藍里だ!




 ……っていうか、あれ? 待って?




 ──そうなると、明日は私がお家で一人、ってことになるんじゃない?!




「ち、ちなみになんだけどさ、明日は何時に出る感じなのかな? お母さんとお父さんに時間聞くの忘れちゃってっ」


「え、ええと、そうだなぁ……。あ、え、あー、その、……学校から帰ったらすぐ出るカンジカナ!」


「そーなんだ!」


 お父さんに時間の詳細を聞いていなかったけれど、夕方に出る、っていうことなら一応私も行けたのかもしれない。まあ、彰人を独りぼっちにさせたくないから行きはしないのだけれども。


「そっか! ありがと! じゃあ荷物の支度、頑張ってね!」


「う、ウン! アリガトオネーチャン!」


 私がそう声をかけると、また片言になっている藍里。でも、藍里もきっと旅行が楽しみなんだろうな。まだ中学生だもんね、普段と違う場所に行くってだけでもワクワクするもんね!


 私はそうして荷物をぱんぱんに支度する藍里を見届けながら、自室へと戻ることにした。





「……さて」


 これはこれはなかなか珍しい状況が出来上がってきているな、と私は率直にそう思った。


 基本的に家にはお母さんと藍里がいつもいて、夜にお父さんが帰ってくる。休みの間、お母さんは買い物に出かけるときくらいしか外には出ないし、藍里もそんな頻繁に家から出ることはしない。


 だから、この状況はすごく珍しい。家に私だけ。お母さんもお父さんも、そして藍里もいないまま、お家に私が一人だけ、というこの状況。




 ──これ、なにかえっちができるのでは!?




 ……というかそうだ。お母さんとお父さん、そして藍里と話していたから忘れていたけれど、友子ちゃんに第二のえっちとは何か、って聞きに行く予定だった。


 ただ、部屋から見える外の景色の明るさを思えば、そろそろ外に出るのは憚られる時間帯。私は大人だから別に外に出てもいいけれど、私以外の人は大人じゃないし、大人じゃない友子ちゃんをこんな時間に巻き込んで、それでえっちのためだけにお話を聞く、というのは流石に迷惑過ぎるよね。




 ……こうなったらあれだ。自分で第二のえっち、というものを色々と考えてみるしかない!




 ええと、こういうのを考えるときどうすればいいんだろう。そもそもえっちっていう概念を私は知らなかったから、いきなり思いつく、というのは難しいかもしれない。


 でも、それでも私は第一のえっちを完了した女! 大人の女性なんです! 経験値が豊富である私にとって、第二も第三も関係なーい!


 だってあれでしょ? 第一のえっちがハグだったわけで、そうしてHという頭文字がつくからえっちっていう風に人は呼んでいるんだよね? 


 だから、そのせおりー? というやつで言うのならば、第二のえっちもきっと何かの頭文字であるはず……。


「えーと、は、ひ、ふ、へ、ほ……」


 私は賢いので、とりあえず『は』の行から連想できることを色々と考えてみる。


 は、は、は……、──裸とか?!


「ひゅ、ひゅー……、ひゅー……」


 一瞬だけ想像した彰人の裸、そして私が裸になっている姿。それだけでなんか息が苦しくなって枕に顔をうずめたくなってしまう。


 やばい、あまりにも過激すぎる。それはえっちじゃないよね。流石に。だって恋人同士でイチャイチャするのがえっちなんだもんね。裸でやることなんて、正直お風呂くらいしか思いつかないし──。




「──あっ」




 そっか! そうだそうだ! なんで気づかなかったんだろう!


 これもひとつのHじゃん! そして恋人同士でイチャイチャできるってなったらこれしかないじゃん!


 まだほかにもたくさんあるような気がするけれど、一瞬で正解を見つけることができたから、もうこれでいく。これをやるしかない。


 しかもあれだ。明日は両親も藍里もお家にいないのだから、もう好き放題彰人とイチャイチャすることができちゃう!




「えへ、えへへへぇ」




 すごく顔が熱くなってにやける感覚。まあ、()()()()のは恥ずかしいけれど、それでもイチャイチャするためには仕方ない、よね……?


 そうして私は明日に向けて、大胆すぎる計画を練ることにした。







え‼️ あってる‼️ あってますよ‼️ 早く気づいて‼️

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― 新着の感想 ―
なんだ、ご両親が「アカリ・アキトくっ付け大作戦」を展開してた訳じゃないのか。 そしてアイリネキ。己が恥に固執したが故に、愛しの姉が「えっち(偽(真))」にたどり着いちやってやすよ…。
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