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主人公VSえっちしないと出られない部屋(with幼馴染)  作者:


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 第六部屋 内訳(幼馴染妹視点)②


「わ、私から閉めろって言うんですかっ!! そ、そんな……」


 彰人さんがそこまでの変態で甲斐性なしとは思わず、私は「変態ッ!!」と大声で叫んでしまう。それを彼は「なんで!?」と驚くようにしていたけれど、それでもなお理解してくれないこの状況に対して私は憤りを抱いてしまう。


 ど、どうして私に選択権を委ねようとするの? そういうプレイが好きなんです? いくら彰人さんが変態だとしても度を超え過ぎてはいないでしょうか……。それとも私ならやってくれそう、という雰囲気があるのでしょうか。わからない、わからないけれどすごく癪に障る。


 憤りを更に含めて、私はそう彼に声をぶつける。それを彼は未だに理解できていなさそうな表情で眉をひそませるけれど、ふう、と吐息を出した後にはゆっくりと諦めたような顔をした。


 よ、ようやく理解できましたか。それならまあ──。




「──わかったよ。じゃあ、ちょっと待ってね。エアコンのリモコンを探してからドア閉めるから、それでいいよね──」


「──い、いいわけないでしょ! きょ、許可をこちらに求めないでくださいよ!! そうやって私から合意を得ようとしても無駄なんですからねっ!」


「だから何が?! さっきから藍里ちゃんの言っている意味がわからないんだけど!?」




 だからなんで私に合意をあえて求めようとするのこの人は! 




 そんなに私に対する責任を取りたくないの?! どういうこと?!


 この前だって、いちいち部屋にお姉ちゃんに書かせたあんな文言を貼り付けて部屋のせいにして。それでさえも責任を彼は取っていない。閉じ込められちゃったね、と部屋が悪いかのように言って、あまつさえ今日も私から行動を促すような態度ばかり。


 この人は何一つとして責任を取ろうとはしてくれない。


 ……流石にここまでのクズだとは思わなかった。お姉ちゃんが大好きな人であるが故に、そんな好きな人に対して悪口なんて言いたくはないけれど、これは見過ごすことができないほどにクズ! どうしようもないほどにクズ。


 で、でも、流石にここまで言えばわかるでしょう……? 私に責任を押し付けず、きちんと自分から私のハジメテを奪ったこと、そしてこれからも末永く私を幸せにしてくれること、それを心から誓ってくれれば──。




「はいはい、わかりましたよ。とりあえずお茶汲んでくるから、ベッドで座ってお待ちいただければ──」


「──へ、変態が淹れるお茶なんて飲むわけないでしょぉ!!」


「俺どうすればいいのかなぁ?! 本当に訳が分からないんだけど!!」




 そんなに彼は責任を取りたくないのだろうか。今度はお茶に媚薬を入れてから私を発情させて、それから責任を押し付けるような、そんな合意の取り方を彼は促してくる。


 ここでいきなりお茶を汲んでくるとか、流石に露骨すぎる。どうしたって怪しいものを入れるに違いない、と勘繰ってしまう。もしここで悪意なくお茶を淹れるだけの行為を指していたとしても、流石にそれはこの状況では正しくない、ということは万人なら理解してくれるはずだ。


 そんな万人でも理解できそうなことなのに、それでも目の前にいる彰人さんはいつまでも理解できていないような雰囲気で大声でツッコミを入れてくる。ツッコミたいのは私の方なのに、さも彼が善であるかのように言葉を吐き出す態度は、これまで以上にムカついた──。


 そんな気持ちが表情に出てしまっていたのだろう。私が声には出さないまま彼を睨みつけていると、ふう、と彰人さんは息を吐いてからこちらの目を見つめてくる。


「きょ、今日の藍里ちゃん、なんかすごくおかしいよ? どうしたの本当に! 俺がなんかやらかしたのなら謝るから教えてほしいんだけど!」


 ……は、はぁ?!


 ここまでやって状況を理解していないってマジ?!


 あんなことやこんなこと、そして今でさえも私に責任を押し付けるようにしているのに、その上で何も理解していないの、マジですか!?


 ……いや、でも、この人お姉ちゃんの幼馴染だし、もしかしたら本当に理解できていないのかもしれない。


 お姉ちゃんの場合、純粋無垢であるが故に悪いことをした、という自覚もないまま悪いこと(勝手にジュースとジュースを混ぜてオリジナルドリンクを作る、私から借りた漫画を返すときに巻数の順番をバラバラにしてくるなど)をしてくるけれど、もしかしてそれと同じことが起こっているのだろうか。


 類は友を呼ぶ、という言葉もあるくらいだし、彼も無自覚に私の身体へと破廉恥なことをして、その上でそれを罪だと思っていないのだとしたら……?


 ……ありえる。なんて言ったって彰人さんはお姉ちゃんのお友達であり、昔からの幼馴染なんだもの。


 でも、それでも許されるわけじゃない。私のハジメテを奪っておいて、それで何も責任を負わない、ということは知らないだけじゃ許されちゃいけない。今後、伴侶となる身として、私はそれをきちんと彼に示さなければいけないような気がする。


 こ、ここは恥ずかしいけれど、それでもきちんと言わなくちゃ……。




「わ、わたしの処女、返してくださいよぉ……!」




 あまりにも恥ずかしすぎる言葉。それでも口にしなければいけなかった言葉。


 私はそれを吐き出した後、あまりにも恥ずかしいために頬へと熱がのぼる感覚を拭えずにはいられなかった。





 投稿遅れてしまい申し訳ありません。ベッドの掃除をしていたぎっくり腰になってしまい、長時間デスクトップPCに座れず、書くことが難しくなってしまいました。そのせいでこんな時間です。お許しください……。

 次回で内訳はラストです、これを投稿した後にそのまま書くのでお楽しみに。

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