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06 許嫁と許婚

「凄いなイクト!! あいつは私の城でも十本の指に入るんだぞ!!」


へー。


「ん。何だ? 驚かないのか?」


アリスが不思議そうに見つめてくる。


「いや。驚いてるんだけどさ」


深呼吸して一言。


「抱きつくのは止めてくれ」


「!?」


顔を真っ赤にして飛び退くアリス。


さっきまでこいつは何気なく俺に抱きついていた。


「す、すまん。イクト……」


顔を真っ赤しているアリス。可愛い。


「お二人共、仲が宜しいようで」


パチパチと心の籠もらない拍手をしてくる騎士風の男。


「!? 誰……?」


反射的に聞く。


「おや。誰とは……私はその姫君の婚約者であり、騎士ランクSSダブルエスの最強ですよ」


何この俺様野郎。……アリスの婚約者?


「すげぇな。許婚いいなずけなんているんだな」


「いや……私はイ……トの方が……」


聞き取れない声で呟くアリス。


あぁ、婚約者なんて恥ずかしいのか。と勝手な解釈をするイクト。


「で、その最強の騎士さんが何の用ですか?」


「いや、大した事ではない。ただちょっと試験を受けて貰いたいだけだよ」


「試験?」


「貴様にはランクSSSトリプルエスになるための試験を受けて貰いたい」


嫌みたっぷりな顔で最強の騎士は立ち去った。






「アリス。何なんだあいつは?」


「私の……婚約者だ」


軽く聞いたつもりが、暗い顔になるアリス。


「それは分かったけどさ、ランクSSSって凄いの?」


「SSSは騎士の最高ランクで、取得者はいないの」


「……何で俺がそれを?」



「今まで受けた試験者はみんな死んでる。だから、あいつはあなたを殺そうとしている」


「何故俺が殺される!?」


「それは……あいつが私と結婚しないのが嫌だから」


「やっぱりお前も嫌いなんだ」


「あれを好きになるやつ何ていないぞ」


諦めたように呟くアリス。


「まぁ、勝てばいい話だけど、明日の件はどうするんだ?」


「明日?」


アリスが首を傾げる。


「リリスの件だよ」


「あっ……」


さっきまでのゴタゴタは、たった一日で行われていた。


「明日は、リリスの方に行くか」


ぐぎゅぅぅ~~


俺のお腹が鳴る。


「そういや、俺ら飯食ってなかったな」


只今九時前。城での夕食の時間はとっくに過ぎていた。


「じゃあ私が夕食作ろうか?」







アリスの一言により、俺はアリスの部屋にいた。


「お前、料理出来たのな」


「うん。簡単なものならね」


トントントンと軽快なナイフの音がする。


「出来たぞ」


「ん。サンキュ」


出てきたのはパスタのようなものだった。


「何でこんなに料理美味いの?」


「そんなことないぞ。簡単なものしか作れない」


「かなり手が凝ってると思うが……」


「それより、この後イクトはどうする?」

「この後って、もう寝るけど?」


もう十時過ぎてるし。


「そ、そうか。ではまた明日だな」



アリスは何故か狼狽うろたえている。


「明日って、お前も来るのか?」


「行ってはダメなのか?」


涙目で迫ってくるアリス。


「明日はまた戦うだろうし、危ないからな」


「私を心配しているのか?」


「まぁ、そうかな」


「私は、大丈夫だ。気にするな」


何が大丈夫何だか良く分からないが、ま、いっか。


「分かった。んじゃまた明日」










「イクト!! 朝だぞ!!」


明け方に俺の部屋に来たのは、アリスだった。


「まだ六時前だろ……」


「早く行くぞ!!」


「なんそんなに張り切ってるんだ?」


「何と今日は朝食を作ってきたのだぞ!!」


「あぁ、そう。……って、くれるのか?」


嬉しそうに朝食を見せつけてくるアリス。


「当たり前だ! 何のために早起きしたと思っている」


「あぁ。サンキュな」


胸を張って威張るアリスに礼を言いながら俺はスプーンとフォーク的な物を掴む。


「……相変わらず美味いな」


「そうだろう」


「んじゃ。着替えるからちょっと外出てて」


気付けば俺パジャマのまま。


「うむ」


アリスがドアの方に向かっていく。


俺はパジャマを脱ぎ、制服に着替える。ちなみに洗濯はしたよ。


「アリス。準備いいぞっ……っ!?」


ドアを開けようとしたら、いきなり沙亜耶が入ってきた。


「うおっ!?」


ドアでつんのめった俺は、そのまま沙亜耶に倒れ込む。


「きゃ!!」


沙亜耶の短い悲鳴。


俺が沙亜耶を押し倒した形になった。


「……っと。……あっ……」


アリスが廊下の角から覗き見ていた。


「……イクト……」


アリスの冷めた声。


「……は、はい?」


恐ろしさに声が裏返ってしまう。


「今のは事故か?」


「えと……はい」


「そうか」


アリスの殺気が消えたので一安心。


「って!! そんな訳あるかぁぁあ――!!」


出来なかったようで、アリスが双銃の本体を投げつけてくる。


「痛っ!!」


グリップの所が頭に当たる。


「まったく……次はないからな」


「……すいません……」


「分かったらいい!!」


そっぽを向いてしまうアリス。


「それより、トラス国に行かないんですかぁ?」


沙亜耶に突っ込まれる。


「……ですね」


最悪の目覚めだった。




更新遅れてすいません……


ってか自分の作品を読みたい人なんているのか?

疑問ですが更新します


何かおかしな点があえばお伝えください

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