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エピソード5
ヒロミの過去について述べる。
ヒロミはいつも言う(言えないことがあって、君にはわからない)
いつも泣きながら言うのである。
後から聞いてみると大学のみんなにもそのように話すらしい。
それからは風のうわさだが、
ヒロミには中学生時代に犯罪歴があり、小学生の子供を殺害したと聞いている。
というのは、インターネットで書き込みをした結果、小学生の子供がそれを信じ、自害した。
女子少年院経験もあり、そのことについて一生悩んでいるそういうことが伝わってきたのだ。
マチコは身近に犯罪歴がある人なんて知らないから、最初からそう言ってくれれば、ルームシェアなんてしなかったのにと思っている。
人と暮らすという事は、大変難しいことだと理解した経験となった。
マチコは今でも家族以外の人と暮らすことは控えて、一人暮らしをしている。
それはやはり、トラウマでやなことであるからだ。