4話 事実と結論
自分勝手に喋りすぎたな。注意しなければ。
誰かの目線に合わせて物事を語るのはとても難しい。
私は自己中心的な性格だから、想いを打ち明けることが出来ない。
『自己中心的で何が悪い?』私の中の答えと。
『ならばその考えを持って何が起こるのか想像したことはあるのか?』という反論と
『想像しても出なかったからこの回答だ。』という答えと
『お前はつくづく学ばないものだな。』という答えが出る。
私は別に傷つけたかった訳ではない。私は別に言い訳をしたかった訳ではない。
その回答は、彼らの答えで無意味と化する。
『傷ついたものが正しいのである。』
【ならば、傷つけたものは間違いなのか。】この疑問に至る。
『謝罪したって届かない。』無知とは罪なのであると。
【ならば、関わらない方が楽である。】この結論に至る。
自分の行為が過程の最中であると認められないなら、存在しない方が増しであると。
何が増しになるのかは分からないが、無駄はなくなるのだ。
彼らの私に対する無駄はなくなるのだ。
『デリート』私の名前はそう呼ぶ。
【関わらない】これが私の行動だ。
私の光は敢えて彼らに触れないようにしている。これは彼らへの配慮だ。
光を弱まらせるために、【生きた証】にわざと触れたり、【謎の物体】に挑んだりする。
そうやって、蝕む努力をしているんだ。
光を失うとどうなるのだろう。僕の周りは光が失う人はいなくて、やけに皆健康的だ。
『早く消えたい。』『もっと触れなければ。』彼らはどんどん成長し、私だけ薄い光。
消える努力をしているのに、中々消えない。その癖、周りからの非難は浴びるばかり。
『邪魔をしていないのに、邪魔だと言われ、目障りとも言われ、存在を否定される。』
何故無くならないのだろう、私は。私自身が消えられる術は全て尽くしたのに。
何故?
彼女は何故救われなかったのだろうか。
彼女は何故不幸を蓄えて光を失ったにも関わらず、努力が報われなかったのだろうか。
理由は、『彼女は不幸になりたかったのではなく、不幸という幸せを手に入れたかったからである。』
なぜならば、『不幸は共感を得やすいから。』『不幸は失敗の結果であるから。』
つまり、『簡単なのである。』不幸など。しかしながら、不幸など普通の人であれば避けるのである。
不幸し続ける彼女に共感しようとするものなどいない。
彼らが彼女に与えているのは『拒否』である。また『不幸を継続すること』の『哀れみ』、『恐ろしさ』も重ね合わさっている。しかしながら、彼女がそのことに気づけていない。彼女自身が自分の本来の気持ちに寄り添ってもおらず、周りの共感を諦めていることによって、まさに悪循環だ。
彼女は気付ける訳がない。彼女が救われるわけでもない。結局共感を求めているのだ。結局彼女も存在したかったものなのだ。これこそ、『矛盾』だと言えるのだ。
『オブザー』【観測する】私の行動、いや趣味なのかもな。気を付けなければ、彼女は危ない。
報われたかったら、話し合いをしましょう。慣れてきたら俯瞰的に見ましょう。
想像だけではうまくいきません。観測だけでは分かり合えません。
分かり合えなくても、うまく伝わらなくても、良い関係を築けるまで行動するんです。
誤りがあれば謝りましょう。それだけの心はすでに身に付いている筈です。
恐れなくていい。その一歩でその塩梅で誰かが死ななくていい世界が生まれるんです。
誰でもなくても少なくとも貴方は、行動した貴方は救われた筈です。




