「台パン部に入りなさい」から始まるドタバタ青春ラブコメディー
「クソが!!!何でそこでミスるんだよ」
悔しいがモノに当たるのは良くないと思い自分の太ももを思いきり平手打ちをした。教室全体に広がる気持ちの良い音。廊下にも漏れているだろう。それぐらい思いきり自分の太もも叩いた。だが全く痛くなかった。
「もう一回」
僕は大原 実。高校一年生のぼっちだ。高校になり昔の友達が全員違う高校に行ってしまい、二ヶ月経ったが友達はゼロ。話しかける勇気がない。
チキンだからだ。
そりゃ友達は欲しいよ?カラオケやショッピング、ゲーセン、お泊まり会など高校生になったらできることが沢山できたのに、友達がいないと何にもできない。もうこのままクール系になろうかと思いながら、放課後誰もいない教室でゲームをしてると
「台パン部に入りなさい」
そう言って教室のドアを乱暴に開けた彼女は僕の手を無理やり取り廊下に出てどこかに歩き出した。
「何ですか急に」
冷静を装い聞いてみると
「あの音素晴らしかったわ」
いや何の音?僕、なんかした?
「あなたは才能に溢れてるわ。私たちとてっぺん目指しましょう!!!」
いやなに?意味がわからない。私たちという事は台パン部?にこの人以外にも人はいるのか。いかれてる。
てかなに台パン部って。部活動紹介の紙に書いてなかったよ?
三階まで連れてかれ小さい空室で彼女の足は止まった。
「ようこそゲームwith台パン部へ!」
また勢いよく教室のドアを開けた彼女の先に広がる世界は、、、
普通の汚いゲームのある教室だった。
「帰ります」
「ちょっと待ってよ〜〜。まだちゃんとしてないけど、これから綺麗な部屋になるから〜〜」
彼女は僕のシャツを握りながら帰るのを止めてきた。
「部員は?」
「あなたを含めて三人」
「帰ります」
「まって〜〜〜」
「もう一人の部員って誰ですか?」
「あ、そうだ。もう一人の部員も女の子だよ!!女の子!!ハーレムだよ?!ハーレム?!」
「何で今いないんですか?」
「. . .」
「?」
「その子クイズ部にいるんだよね」
「ふぁっ?」
「だから一緒に勧誘しよ!!」
何でドヤ顔なんだよ!なんだこの人
「さようなら」
「まってよーーーー」
彼女の手を振り解き部室から出て行った。
彼女は遠くから何か言っていたが無視して帰った。
次の日
教室にきた彼女は僕にノートを取り出し大きな声で音読し始めた。
「この世界はダークバードという悪の組織が支配していた。だがそこに現れたシャドゥうごおご」一瞬で彼女の口を手で覆い
「な、な、何言ってんだお前。風邪があるんじゃね?保健室連れてくよ!!!!」
急いで教室からでて行き誰もいないところへ行った
「な、なんでそのノートを持っている!!!」
そのノートは僕が中学二年の時に書いた、秘密のノート。処分しようとダンボールに詰めておいたのになぜ?
「家に入ったらこのノートが隠してあって持ち帰った」
「あーそうかそうか」
「おまわりさーん。こいつです」
「お母さんには許可もらったよ?」
「ふぁ?」
「私の」
「お前のかい!!!」
家に父さんと母さん共働きだから居たのは妹だけ。あいつは帰ったらすぐ寝て7時までは起きないから。もしかしてその時に俺より先に帰って先回りされた!?!?そこで一つ疑問が生まれた。
「なんで俺の家知ってる?」
「執事が教えてくれた♡」
ウインクして言った彼女の頬をつねった。
「今すぐノートをす、て、ろ!!」
「これを捨てても、コピーしてもう二十冊はあるから」
「入ってくれたらこのノートを捨ててあげる」
「わかったから頼む。ノートを捨ててくれ。死にたくなる」
「じゃあ改めて、、、
ゲームwith台パン部へようこそ!!」
ノートを人質にとられた僕は放課後汚れた部室に来ていた。ドアに手をかけるが
「鍵開いてねーのかよ」
職員室に鍵をとりにいこうとすると
「待たせたな、新メンバーよ」
「ありがとうございます」
と言いながら鍵を持つ彼女が現れた。
あ、そうだった
「あの名前と学年は?」
「あ、私?私は一年一組の台 パン子。よろしく」
「一組って特進クラスじゃんお前みたいなやつが、、、てか同級生だったのかよ」
「いや台 パン子についてツッコミを入れろよ」
「名前は?」
「手入 暦」
ていり?初めて聞く名字だな。金持ちだから聞いたことあると思ったが初めて聞いた。暦って名前は正直かっこいい。
「暦、今から何するんだ?」
「うーーーーん、、片付けもしたいけど、まずは動画みよっか?」
もしや、えってぃな動画か?と思うところ僕はやっぱり高校生だ。
そういわれ教室の端にあった硬い椅子に座ったが
「こっちこっち!!」
と言われ椅子を持ち彼女の方に向かった。暦の隣に座り、携帯をいじってる彼女をチラリとみる。普通に可愛いんだよなー。ロングな髪に整った顔。極め付けは大きい胸。身長はみたところ150センチぐらいだろうし、学校でも少し有名だった気がする。新しい一年に美人がいると。まぁ否定できないだろう。多分、二ヶ月たった今いろんな人に告白されてきて付き合ってる人もいるのだろう。そう思うとため息が出た。ちきしょーめ!これだからリア充は
「何ため息ついてんの!!準備できたよ!!」
そういわれ見せられたのは実況動画だった。左下には、サングラスをかけた人がいた。マジヨカートをしている動画だった。マジヨカートは世界でもかなり有名なゲームの一つで可愛いキャラたちのレーシングゲームだ。そしてレースが始まり実況を始まった。途中動画を見ていると誰かに押されてコースアウトしていた。なにしてんだよとツッコミたくなった。その瞬間、レース中にも関わらず
台を思いきり叩いた
早くコースを立て直すことやリカバリーをするなどやる事は沢山あるのにまずした行動は
台を叩く事
この動画を見ていくと妨害アイテムに引っかかった瞬間、自分のアイテム運の悪さ、そして一位をとってもシャッーーーーーと言いながら台を叩いていた。
何だこいつ意味がわからない。台を叩いて何か生まれるのか?ストレス発散なら試合が終わってからしろよ。
「何だよこの動がぁ、、、」
横を見て暦に聞こうとした瞬間、、
彼女は満面の笑みをしていた。
今までの笑顔が嘘のような顔をしていた。正直に言うと美しかった。今まで見たどんな女性よりも美しく綺麗だった。こんなの見せられたら惚れないわけがない。笑いすぎて涙が出ているのだろう指で涙を拭いながら、なに?と聞いてきたが、何でもないと言わざるおえなかった。
暦の笑顔を見たい。暦をここまで笑わしたこの動画も見てみようと思った。台パンってこれのことか、、、実況をしている彼はいつでも楽しそうにゲーム実況をしていた。
「あはははぁ、、もう終わっちゃったね。やっぱり面白いなーこの人は。」
暦は満面の笑みでそう言った。やはり暦は綺麗だった。
「感想は?ある?」
ボーとしていたので暦からの質問におどおどしてしまった。違う。暦に少し緊張してしまったんだ。
「えっとー、、、とても面白かったと思うよ。」
「どこが?!!」
暦は顔を近づけてきた。目が光っている。次は可愛いかよ。
「あの最下位を取った時の力をため込んで台を叩いたところかな」
どうだ?なんか変なところが面白いとおもったのかな僕は。正解?不正解?
「「 . . . . 」」
「それな!」
あぁ正解だったのね。よかった。
「それじゃあ、だいはら君!!片付けしようか!!」
椅子から立ち上がった彼女はそう言った。
「いやおおはらです。読み方が違うでしょ。」
「いやいや台パン部に入ったもの、大の文字も(おおきい)などとは読まずに(だい)と読むのだよ。」
「いや勝手に人の名字変えるな。あと台パン部じゃなくてゲームwith台パン部な。そこで略すな。せめてゲーム部で略せ。」
「君はいちいち細かいなーーー。モテないだろ」
こんな性格してるのが欠点なんだよなーこいつは。神様はこいつに体にステータス全振りしたんだな。それに対して僕は何かにステータス振った?全部ゼロなんだけど。
「黙るなよ本当だからって!!大丈夫!!いつかできるさ!!」
これが彼氏いる奴の余裕か。ゴミが。
「口じゃなくて手を動かせ」
何でこんな奴にさっき惚れてたんだよ。男はやっぱりちょろいんだろうな。昔の友達は言ってた
「男には二つ脳がある。一つは頭もう一つはち○こにある」
その言葉に中学の友達は全員拍手をしていた。まぁ否定はできないだろうな。
「私と話すのがそんなにいやか!!」
「黙れ手を動かせ」
「へーーい」
そう言いながら尻を動かす。
「尻じゃなくて手を動かせ」
「尻なんてお下品な、、、レディーにそんな事言っていいと思ってんの。もう嫌い!」
「あとでアイス奢るぞ」
「好きーーーーー」
簡単に好きとか言いやがって
「お前彼氏いるのに他人に好きとか簡単に言うな。彼氏が悲しむぞ」
「彼氏いないから大丈夫!!」
「だからなさあそおゅ、、、、」
「醤油?」
かれしいない?
「もう一回言ってくれない?」
「醤油」
「その前だよボケが」
「彼氏いないから大丈夫?」
「マジで?」
「うん」
うん
うん
うん
うん
うん
うん
「そ、そうなんだー、意外だなー」
シャッーーーーー!!!!!
心で大きくガッツポーズをとり涙を流した。まだチャンスはある!!!
「あ、でも告白されたよ最近」
パリッ
心で何かにヒビが入った音がした。
「返事はしたのかい?」
「うん」
「なんて?」
「OKって」
バリン
完璧に心のガラスが割れた。
「嘘」
ガラスは再生しないのに僕のガラスは嘘という発言の0.02秒後には再生していた。というかガラスに羽が生えて体中を飛んでいる。
やったーーー
「早く手を動かせ」
後ろを向きにやけた顔を隠しながら言った。
「冷たいなーわかったよ」
「使ったものは片付けろよその雑巾置きっぱにするな」
「あとで片付ける!!!」
決まり文句だな
2時間後
部室は前とは比べものにならないぐらい綺麗になってた。
「ふーーーー」
「まぁ綺麗になったな」
「そうだねーー」
「あとは掃除用具の片付けだけだな」
「お前はバケツを運んでくれ」
「重いのを女子に持たせるのか!!貴様かなりの鬼畜だな」
「早くやれよ」
「ラジャー」
そこで問題が発生した。
バッシャーーーン
「イタッ!!」
大きな音が鳴り見てみるとさっきの片付けなかった雑巾に滑った彼女はバケツを持ちながら転んでしまったらしい。
「大丈夫か?どこか痛むか?」
「痛みはないけど臭くてしゃぶい」
暦を見ると水に濡れてシャツが透けて見えた。ブラスケしてた。
「みるな!!!変態」
顔を蹴られた
「体操服や替えの服はないのか?」
「ない」
「じゃあ俺の体操服着ろ」
まって、なに言ってんの僕。キモくね?
「あ、ありがとう」
キモがられてはないらしい。
十分後
入ってもいいと言われ入ってみると、
ぶかぶかな体操服を着た暦がそこにいた。
ヤバイ。可愛すぎる。
「体操服。あ、ありがとう」
「あ、いや大丈夫だよ」
何でお前が顔赤くなってるんだよ
「少しゲームしない?」
「やるか」
神よナイスだ!!!
僕たちはまた、しょうもないことで口喧していた。
「はい圧勝」
「それはあんたの得意分野だからじゃん。マジヨカートで勝負しろーー!!」
「テトリスで勝負しようと言ったら余裕って言ったのは暦じゃん」
「ガチ勢すぎ。キモッ!!」
「はいでたーーー。相手が強かったらキモいと言って誤魔化すやつーーーー。負けてるお前の方がダサいし弱い自分を否定せず強い相手を否定するゴミプレイヤー。死んでやり直してこい!」
「死んではいいすぎた。すまん」
「ぐぬぬぬぬぬぬ。このイライラを台にぶつけるのがこの部活の醍醐味なのに!台がないじゃないか!!」
「あと部員もう一人いないですよ司令官」
「そうだった!!!!じゃあ今日の日程を発表する」
「イエッサーーー」
「一つ!!!!朝倉里香をこの部活に入れさせること。二つ!!!!台を買いにいく。以上。返事は!!!
「イエッサーー」
「声が小さーーーい!!!」
「イエッサーーー!!!!!」
「よろしい」
「それじゃあ、、、出発だーー!!!!」
「「おおおおおおおお」」
何してんだ僕は、、、 廊下を走りながら馬鹿だと思ってしまう
朝倉里香一年一組の特進クラスで成績No. 1らしい。毎回テストで一位を取る彼女は眼鏡をかけており三つ編みの小柄な女性。胸もなければそんなに可愛い印象もない。だが彼女は天才だった。クイズ部に入った彼女は一年なのにエースに最近あったクイズの大会では三位に入る実力者だった。そんな天才を暦はクイズ部からゲームwith台パン部に入れさせるというからこの女恐ろしい。
いや、恐ろしいというか馬鹿なだけか。
クイズ部の部室についた。
「「はぁはぁはぁ」」
走ってきたため息切れをしているがそんなのお構いなしに
「実隊員、はぁ、今からクイズ部に特攻しろ!」
「は?」
「正直にいう!!実は私はクラスでは、はぁ、おしとやかで静かな子なのだ!!!」
「マジかよ、、、なんで貫かないんだよ」
だからモテてるのか。だったら納得いく。
「部活でも仮面をかぶる真似はしたくないのであーーーる」
「じゃあなんでクラスでは仮面をかぶるんだ?」
「高校デビューです」
「急に敬語」
「少し恥ずかしいもん」
「「 . . . 」」
「よ、よし、行ってくる」
「頑張って実隊員。てか君の名前みのるって漢字で文にするとなんかやかましいな」
「なにいってんの?」
「早くいってこーい!」
誤魔化したな。
ドアを開けてみたらみんなで笑い遊んでいる部員の姿があった。里香さんを探してみると、端っこで一人で問題を解いていた。これは、里香ちゃん一人ガチ勢他エンジョイ勢って感じか。しょうもな。だったら簡単だな。
そろりと里香のところに向かった。
「あんた誰?」
やはりバレたか。遊んでいた女の人が僕を見つけたらしく、話しかけてきた。
「僕は一年の大原実です。少し里香さんにお話がありきました。」
「お?里香ちゃんにも彼女がいたんだな!!おめでとう!!」
「「「おめでとう」」」
なんだこいつら。しょうもない事して。一応先輩達だよな。
「ちがいます」
僕は否定をしながら里香に近づいた
「なーんだ違うんだ。早く話して、帰った帰った。それでさぁ、、、」
また話し声が大きくなり始めた。なんだこれ。実績があると思ったら里香だけか。他は遊び呆ける毎日ってことね。じゃあ簡単じゃん。ラッキー
「里香さんお願いがあるのですが」
「は、はい」
「ゲーム部に入ってもらえませんか?」
「だめーーーーー」
後ろから大きな声でさっきの女性が迫ってきた。
「部長、、、」
あら、この人部長だったの
そして勝手に肩を組まれて話しかけられた。
「里香ちゃんは私たちのとってもとってもとーーても大きい戦力なの。それを見ず知らずの部活に譲るほど馬鹿ではなくてねーーー。」
「どうしても、里香ちゃんを連れて行きたかったら里香ちゃんにクイズで勝ってからにしてみないか?
「いいだろう!!」
そう言って入ってきたのは暦だった
「今までの話は全て聞かせてもらった。」
「そのクイズ勝負。私が勝負しよう!!」
仮面をかぶってないけどいいのかよあいつ?てか里香の意見ガン無視かよ
大丈夫かと里香をみると
「お願いします」
目が燃えていた。
満更でもないのね
第一問
さかなクンが2012ね、
ピンポン
先に押していたのは里香だった。
「海洋立国推進攻労者内閣総理大臣賞」
「、、、せいかーーい!!!」
は?今の少しの言葉でわかったのかよ。化け物じゃん勝てない勝てない
どうするんだと思い暦に目を向けると
死んだ魚の目をしていた。要するに諦めていた。
「よし帰るぞ実」
「お、おう」
意外と諦めがいいな暦も。確かにこれは絶対勝てないな。だが暦は最後にいった。
「また来ます。その時には里香を私たちがもらっていきます。」
「いつでもどうぞーー」
完璧に舐められてるな。
廊下を歩く僕と暦
暦は悔しそうか顔をしていた。
「どうやって勝つんだ暦司令官」
「なんかいい案ないの?」
「「 . . . 」」
「ないな」
「「はーーーー」」
「「なえぽよピーヤ」」
小学生の日記みたいな題名はさておき里香にボロ負けし、帰ってる途中暦の口数はいつもより明らかに少なかった。少し悔しかったのだろう。暦だって一応特進クラス。同じレベルだと思ってたらかなりの差があった。夕方で日も沈み始め、日本がオレンジ色に変わり始めた。公園で声高く遊んでいる子供たちは帰り公園には誰もいなくなっていた。時計を見ると6時ちょい過ぎ。台を買いに行くと言っていたが今日は無理だろう。てか持ち帰る時どうやって持ち帰るのか。暦に聞きたかったが今は聞きにくい空気だから暦についていった。
後ろから体操服の暦を見る。やっぱり普通に可愛い。ぶかぶかなのもあざとい。こいつが真面目だったら最強なんだろうなと思ってしまう。てか、クラスでは真面目でおしとやかなんだと言っていたのに、本当の性格里香にバレて良かったのか?
大丈夫なのか?
暦が撒いた種なんだ。ほっとこ、ほっとこ。
「今日は最低な日だーーーー!!!」
びっくりした。 急に叫び始めた暦。周りには人がいないからいいけど少し恥ずかしいぞ。
「このストレスを台に、、台に!!!」
暦は急に走り始めた。気にしなくていいだろう。暦なら自分で解決できると思うし。そう思いながら、走るのが遅い暦にを追いかける。
着いたのは家具などが安く手に入る
イトリ
だった。
「つ、着いたわね」
中腰になり店のドアの近くで休憩していた。意外と近くにありそんなに走らずに済んだ。暦の息が整い始めた瞬間。
「行くぞー台パン部!!!」
うるさい声だったが注意はしなかった。
頑張れ暦部長。
店に入ると机というより畳めて持ち運び勝手のいい小さな机のところに行った。暦は一つ一つ見て何かを考えていた。何か違うのか?
「うんわからん。店員さーーん」
やっぱりな
「あのー瓦が20枚以上割れる人が叩いても壊れない台はありますか?」
何言ってんだこいつ。店員もめちゃくちゃ困ってるじゃん
「頑丈な小さな机ありませんか?」
僕がそう言って連れてかれたのは、小さなちゃぶ台だった。値段は1500円とめちゃくちゃ安い。
「これでいいんじゃね?」
暦に聞いてみると真剣な顔で無視され、台に近づき、思い切り叩き始めた。
「なんで負けたんじゃーーー!!!!」
叫びながら台を叩く。いやこれ商品商品。
「お客様!!商品を叩くのをおやめください!!」
店員も突然のことでパニクってる。
僕は暦を殴った。
「何するんだ!!台パンの途中だぞ」
「買ってからやれ」
正論を言われた暦は、顔を膨らまして威嚇してきたが無視して、店員さんへ謝り会計に行った。顔を膨らました暦可愛かったなー。
会計を済ませて外に出る。ちゃぶ台は、暦の家のトラックが来て運んで行ってくれた。俺たちは歩いて帰る。そしてどうやって里香を部活に入れさせるか話していた。
「君みたいに里香ちゃんの弱み握ろうかな?」
「やめとけ。普通にクイズで勝つぞ」
確かに弱みを握ったら簡単に入れさせることができると思うがあまり賛成したく無い。そんな事をしないと部活に入れさせる事しかできないと思うと、この部活は存在価値がないと思ってしまう。まぁクイズで勝って無理やり入れさせるのだから、あまり変わらないと思うけど。実力で入れたい。クイズで勝つしか無いのか。
「ある程度ジャンルを絞ればいけるかな?」
「いや無理だろ。あの強さ悟空とヤムチャのうんちぐらいの差だぞ。」
「いやそこはヤムチャでいいでしょ」
かなり僕の好きなギャグだったのに軽くツッコまれた。もっと笑ってよ。泣くよ?
「私ね、まだ脳の容量が1億ぐらい残ってるから、これから一週間ガチで勉強する!!」
おぉ!!勝つ気か!!頑張れ頑張れ!!
「じゃあ部活も一週間休みになるよな!!」
ラッキー!
「部活の時は問題出して」
なんだよボケナス。僕の時間が、、、
一週間後
「久しぶりだなクイズ部の者たちよ」
今回は暦がダサいセリフを吐きながらクイズ部に入っていった。相変わらず先輩たちはおしゃべりして里香は勉強。里香もえらいよな。多分僕でも三日で飽きておしゃべりするぞ。めがねをかけサナコみたいな髪をしている彼女はやはりあまり可愛くないし胸もない。でも人は見た目だけじゃないし。
「あらあら。誰かと思えば里香にボコボコにされたゲーム部っていうオタク集団じゃないですかーー」
クイズ部の部長が煽ってくる。口悪!!
オタクで何が悪いのかよくわからんが、これは無視した方がいいと思い無視する。
「里香ちゃん勝負しましょ!!勝ったら部活動に入ってね!!」
暦も無視してくれた。ナイス
「こら!私を無視するな!」
里香は戸惑いを見せながら、目は燃えていた。
「わかりました」
そしてクイズ勝負が始まった。てかなんで僕も参加してるの?まぁ座ってるだけでいいでしょ。ハンデをいるか聞かれたが暦がいらないといった。なんでだよ。僕もいるんだけど。暦はそれほど自信があるのだろう。僕も見ていてすごく早いスピードで成長する暦を見てびっくりしていた。これなら暦が勝つ可能性があるかも知れない。
第一問!!!