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落雷と異世界転生

ー「と、いうワケで、お主は死んでしまったぞ」。

目の前にいる11歳ほどの少女が僕に告げる。

何でこんなことになったー

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

〜僕、三谷幸一は今日、高校の入学式のため、学校に向かっていたハズだった。

しかし、雲一つ無い快晴だったというのに、突然落ちて来た雷に打たれ、意識を失った。

気がつくと、目の前には一人の少女が座っていた。

見た目こそ幼いが、顔立ちは整っており、その雰囲気は僕よりも遥かに歳上に感じられた。

「お、目が覚めたか、三谷幸一とやら」。

と、少女が言う。ふと辺りを見渡すと、金色の雲が遥か彼方まで広がっており、所々に浮島の様な物が浮かんでいる。

「さて、突然のことで混乱していると思うが、此処は神界ーーいわば神々の住む世界じゃ。そして我はー」。

「いやちょっと待ってください、え、僕はさっきまで通学路にいて?でも雷に打たれて、あれ、でも雲はなかったはずでって痛っ!?」。

「最後まで話しを聞かんか、我は創造神、神々を束ね、世界を管理している者じゃ。三谷幸一、お主は雷神うっかり落とした雷に打たれたのじゃー」。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「とまぁ、お主は死んでしまったが安心せい、こちら側のミスである以上、責任は取る」。

少女、もとい創造神様が言う。でも責任って?生き返らせてもらえたりするのだろうか?

「いや、死んだ瞬間を誰にも見られていないならともかく、お主はバッチリ目撃されているからの。あの世界には、生き返らせることはできぬ」。

思考を読み取られた!?あれ?でも・・・

「は、てことは、あの世界以外なら生き返ることが出来る。ってことですか?」。

「うむ、じゃがお主を送る予定の世界では、黒髪黒目は忌み子とされておるし、その世界はいわゆる剣と魔法の世界じゃ。こちらで一度生まれ変わらせ、それなりの力をつけさせた後、送ろうと思う」。

それはありがたい、僕だって無条件に嫌われたくないし、ある程度の力はつけておきたい。

「うむ、ではゆくぞ」。

パン、と創造神様が手をたたく、すると地面から光が溢れ出て、僕の体を包み込む。ー

ー1分ほど経っただろうか、ゆっくりと目を開くと、先程と変わらぬ景色が広がるが、やけに体が軽い。

「上手くいったようじゃの。ほれ、見てみぃ」。

創造神様が何処から手鏡を取り出し、僕に手渡す。

「おっ、これは・・・」。

そこに写っていたのは、白髪赤目の自分だった。

違和感はハンパなかったが、顔は何処か面影があった。

「さぁ、これでお主は生まれ変わったワケじゃが、名はーそうじゃな、ジン・ヴォルガードにするかの」。

んな!?ジン・ヴォルガードって、僕がゲームで使ってた名前じゃないか!何処で知ったのだろうか?いや、神様なら不思議じゃ無いのか。・・・無いのか?

「さて、名前も決まったことじゃし、ついて来い」。

そんな疑問を抱きつつ、創造神様の後について行く。

「よし、着いたぞ」。

顔を上げると、そこには大聖堂とも城ともとれるような建物があった。

「ここは?」。

「此処は公神宮、言わば神々の集会場のような場所じゃ。が、他にも様々な施設があるゆえ、しっかりついてこぬと迷うぞ?」。

そういうと、創造神様は扉を開け、中へと入っていった。そのあとに続いてしばらくすると、一際大きな青い扉の前に着いた。

「ここに何かあるんですか?」。

「うむ、この先にお主の修行を担当する者達がおる」。

そうして創造神様は扉を開けた。そこには、四十〜五十代ほどの男性と女性がいた。男性の方はガッチリしており、女性の方はどこか気品を感じられる雰囲気だった。

「紹介しよう、軍神と魔法神じゃ」。

「よろしくな!ボウズ!」。

「よろしくお願いします」。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


ーーーーーーーーーーーーー数年後ーーーーーーーーーーーーー

あの日から修行の日々が続き、あの二人(二柱)以外にも、多くの神様達に会い、修行を受けた。・・・いや、受けさせられた。

どの修行も例外無くスパルタで、はっきり言って地獄だった。僕が死んだ原因だった雷神にも会ったが、落雷の原因が二日酔い(神界にも酒があるらしい)だったと聞いた時は、怒りを通り越して呆れたものだった。

そして今日、僕は地上に送られるらしいのだが、それなりに時間が経ったにもかかわらず、体に大きな成長は無く、少し身長が伸びたぐらいだった。(神界は時間の流れが地上と違うらしい)

「では、準備はよいな」。

「はい、今までありがとうございました」。

創造神様とその後ろにいる神様達に言う。

「うむ、元気でな。では時空神」。

「はい、では始めます」。

二十代ほどの外見の女性、時空神様が前にでて言う。すると、どこからともなく蒼白い光が生まれ、僕の体を包む。そして、目の前が真っ白になったかと思うと。目の前には森が広がっていた。

「ん、あれは?」。

この時、彼はまだ知らなかった。神々で言うところの【それなりの強さ】は、人で言うところの【最強】だと言うことに・・・・

初めまして、トカイナカです。今回が初めての投稿となります。今回この作品を読んで頂き、ありがとうございました。今後も書き続けていく予定なので、読み続けて下されば幸いです。

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