第一章その14
「あ…あの…えっと…」
怯えたような表情で、ルチルは雷牙を見上げた。 そこで、雷牙は左手に伝わる、やーらかい感触に気付いた。 というか、ルチルのおっぱいを揉んでいた。 ~それは、やーらかくて、弾力抜群で、小さな躰に反比例するように豊満だった。
「す、すまん……!」
雷牙は、とりあえず数回揉んで感触を手に焼き付けてから、慌てて手を離した。
「……ヘンタイ」
「身に覚えがないな! 不可抗力だ!」
そして、躰を起こそうとした、まさにその時だった! (なぞの演出入りま~す)
ガチャリと扉を開ける音!
「ッ!?」
雷牙の視線の先には、人影! 誰だ!? 即座に顔を確認しようとしたその時、聞き覚えのある声が聞こえてきた。
「……なんだい、お取込み中かい。 これは、出直した方が良かったかね?」
「いや、別に」
雷牙は片手の筋力だけで器用に立ち上がると、手の埃りを掃った。 部屋に入ってきたのは、レラだった。 尚、雷牙が立ち上がると同時に、ルチルは雷牙の下から抜け出し、そして蜚蠊の如く猛疾走して、レラの元へと逃げ込む。 そして、レラの背後から泣きそうな目で雷牙を睨んできた。
「……! ……!」
涙目で何かを訴えかけるルチル。 その視線に、なぜか罪悪感が胸に突き刺さる雷牙。
「なにやってんだい。 アンタら」
レラの視線も痛い。
「まさか、初日で手を出すとはねぇ。 いや、三日ぐらい経っちゃいるけど、そんなに溜まってんのかね?」
「……! ……!」
涙目で何かを訴えかけるルチル。 その視線に、なぜか罪悪感が胸に突き刺さる雷牙。
「なにやってんだい。 アンタら」
レラの視線も痛い。
「まさか、初日で手を出すとはねぇ。 いや、三日ぐらい経っちゃいるけど、そんなに溜まってんのかね?」
「否、不慮の事故だ。 不可抗力だったんだ。 信じてくれ」
「……ま、まあ、いいさね。 それより、体調は? 丸三日間寝てたんだ。 少しは回復したかい?」
「少しはな。 だが、血と肉が絶対的に足りねぇ。 此の躰は傷の治りも早いし、感染症や何かにもつよいみたいだけど、それでも、一週間はかかるな」
「そうかい」
レラは笑った。
「アンタには二つ、伝えることがある」
「……?」
レラの表情が、僅かに険しくなる。
「まず一つ」「ルチルを助けて、山の主と闘ってくれたことに、感謝する」「今、アタシらがこうして話せるのはアンタのおかげだ。 雷牙」
レラはそう言って、深々と頭を下げた。 こういった動作や礼儀は、異世界でも共通らしい。 小さなことだが、共通点も多い世界だ。




