表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
眠り姫は熊将軍のキスを所望する  作者: とらじ。
第1章
1/20

プロローグ

新連載、よろしくお願いします!





ここは、

今なお「魔女」という異質が存在する世界。






ナフル皇国には西の魔女と東の魔女が永きに渡り住んでいる。


昔は恐れられ、呪い云々の伝承も残ってはいたが今となっては大人しいもので、それぞれが森の奥深くでひっそりと暮らしていた。


だが、ナフル皇国現皇帝エドアルドがまだ若かりし頃。皇子であった彼は西の魔女の治める森に足を踏み入れて魔女の怒りを買ってしまう。



人間の干渉を嫌う魔女の怒らせてしまったエルアルドは西の魔女の呪いを受けた。



そしてそれは彼ではなく、彼のこれから生まれてくる娘への言葉であった。

エルアルドの妻、ナターシャはその時第二子を妊娠していたのだ。



魔女は蒼白な顔色に変化した彼に、残酷にも告げる。




「これから生まれてくるそなたの娘は、

10回目の誕生日を迎える日、

その日から100年の眠りにつくであろう!」



ーと。


魔女は、ただし…と何か話していたが、絶望感に溢れたエルアルドの耳には何も入っていなかった。


そんな皇子の様子を見てか、魔女はエルアルドが森を出る際に手紙を一通手渡した。

彼はそれを黙って受け取ると一度も後ろを振り返ることなく馬を全速でかり妻の待つ城へと帰っていった。









半年後ー


国中が未来の第一皇女の誕生を祝う中、一番に喜ぶべきその父親はなぜか暗い表情を浮かべていた。

まだ、息子であれば呪いの真偽を伺えたかもしれないものを。

そんな父親の心中など知る由もなく、

真っ白な肌に美しい瞳を輝かせ母の腕の中でその赤ん坊は笑っている。







ナフル皇国第一皇女エステルの誕生であった。







評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ