花火で異世界なぜこうなった
初投稿です。何かと、至らぬところがあると思いますが生暖かい目で見守って下さい。
夏、縁日、祭り、屋台、花火ここまでの流れはよい。さて皆様、ここにカップルという要素を付け足すことによって、ある一部の人に、ある感情が芽生えます。当てはまる人もいることでしょう。分かった人はいっせーのーで
『リア充よ爆発しろ!!!』
現実は、そんなにも優しくもなく、我々の願いは、叶いません。そう…思っていました。
今年は高校1年生となり色々と多忙だったがようやくできた休日、その日は、偶然にも近くの夏祭りの日だった。
俺、マサヨシは歩いていた。地域でやっているたいして大きくない祭りだ。てか、安全とか大丈夫なのか。今年も予算がないとか、近所の人が言ってたぞ。まあ、いいか。一人、川辺に沿って歩く。
「一人で歩くってなんか…」
い、いかん独り言が…べ、別に誰も友達がいなくてぼっちとかじゃない、皆、予定が、あった、だけだ。うん。
自分で納得して歩いていると花火が上がる。暗い夜空に閃光が弾け、見る人の目を輝かせる。歓声が上がる。この時までは、いい気分だった。右下の方、肩を寄せ合い言葉を交わさずとも愛を語り合うカップルを見なければ…。
くそっ、爆発すればいいのに。と心の中で思いつつ、花火を見ていた。うん。そこまで悪感情は出ていないようだ。平常心、平常心。
そろそろ終わるな、あまり予算がないので打ち終わるのは20分ぐらいだ、去年より長いな、いつもより予算ないって騒いでた癖に…
最後の一発、例年どうり巨大な花火を打ち上げるのだろうか、来年見れるか分からないし、あの気分を払拭するためにも、しっかり見ておこう。忌々しい記憶を塗り潰そう。
暗い夜空、足元から閃光が弾けた。
「え?」
「…お…きこ……、だ……ぶか?」
え?なんだ、何か、聞こえる。病院か?
「おい、大丈夫か?」
はっきりと聞こえた、
「ここどこ!?」
ガバッと跳ね起き、声のした方に振り向くそこにいたのは…えーと…白い髭の神官?のようなおじいちゃんがこっちを見ていた。
「おぉ、大丈夫のようで何よりじゃ現れた瞬間いきなり倒れおったからの。」
「ここ、どこですか!?」
さっきと同じ質問、それに対し白髭おじいちゃんは、
「どこも何も神殿じゃよ、お前さん自分から来たんじゃろ?信託の場にいたからのぅ。」
「自分から?そんなことありませんよ?足元で何かが光って、気が付いたら、こんなとこにいるんですから。」
わけが分からん、とりあえず外の空気を吸いたい。そう思い窓に近寄る。そして、外の景色を見る、
「なんだこれ?」
外の景色は、今まで見たことのない景色だった。