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あの日、僕は死んだ

作者: 沖田猫


 自分を殺した

 その日から

 心に痛みを感じなくなった



 誰かの言った悪口も


 誰かの放った怒声も



 この耳に入ってきたって

 いくらでも耐えられる




 でもなぜだろう

 毎日が楽しくない




 あぁそうか


 きっと自分で

 この心を封じ込めたせいだ




 何の痛みも感じない代わりに


 何の喜びも得られない




 何の心配もしなくていい代わりに


 何の安心も得られない




 哀と愛は

 けっきょく同じ(ところ)にしまってあって



 片方を取り出したら

 ご丁寧にもう片方もついてくるんだ




 もう僕は

 後には引き返せない



 全てを悟ったこの目から

 出てくる涙は



 きっとまた

 この世界に生き返ってきた証




 だから僕は生きることにする



 昨日を捨てて

 今日を生きることにする




 もし

 それが辛くなれば



 また



 今日を忘れて

 明日を生きればいい

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― 新着の感想 ―
[良い点] 何か心にぐっと来るものがありました 表現がとても好きです [一言] これからもこんな作品を待ってます
2016/08/10 20:49 退会済み
管理
[一言]  自分の心を殺して、  辛さから逃げたいとき……  よくあります。  というか、  ときどきやってます(笑)
2016/08/08 17:58 退会済み
管理
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