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世界最優秀民族が異世界にやってきました  作者: mk-3
第二部 伝説の生放送
28/37

全エンディング共通部分1

 勇者の墓はまるで神社のような不思議な場所だった。

 木々に囲まれ鳥居の中は外からは見えない。

 不気味なほど静かだった。

 道彦たちは森に隠れて周囲を取り囲む。

 キムたちはそれを察したのか逆に拡声器で呼びかけた。


「鈴木道彦。出てこい。出てきたら大統領を解放してやろう」


「なに考えてるんだ狙撃されて終わりだろ?」


 道彦がつぶやく。

 山岡がそれに反論する。


「そうとも言えない。まだキムには大統領を殺すというカードがある」


「じゃあどうする?」


「普通の人質と違って強行突入みたいな手は使えない。カメラもあるし失敗したら全てがひっくり返ってしまう。そこでだ……」


 道彦は嫌な予感がした。


「囮になってくれ」


「デスヨネー。まったく……信じられねえ……」


 そう言いながらも道彦はカメラに「今から行くぜ」とささやくと手を頭の上で組みながら表に出た。

 その後ろをエレインはついていく。


「おう豚、出てきたぞ! カメラマンのエレインもいるけど別にいいだろ!」


 道彦は鳥居に近寄っていく。

 中にキムがいるはずだ。

 合図をしたら部隊が突入する。

 もしもの時は拳銃を持っているし、ナイフもある。

 稼ぐのは数秒。

 それで全てが終わるはずだ。

 道彦は鳥居につくと息を整えた。


「鳥居をくぐれ」


 道彦は一歩踏み出した。

 その瞬間、空間がぐにゃりと歪んだ。

 同時に強烈な光がほとばしった。


「なんだ!」


「勇者の墓の封印が解かれます! そんな、伝承と違う!」


 エレインは慌てていた。

 神官に伝わっている現象とは異なっていたのだ。

 光が辺りを包み、道彦は光に飲み込まれた。



 道彦が光に飲み込まれ、意識が一瞬飛んだ。

 気がつくと何本もの柱が立つ回廊にいた。

 回廊の外には中庭がどこまでも続いている。

 そこはオリエンタルというよりは純和風の佇まいだった。


「道彦様。ここは勇者の墓の内部です」


 エレインもすぐ側にいた。

 バラバラの場所に転移されなくってよかったと道彦は安心した。


「ずいぶん和風なんだな?」


「伝承によりますと勇者様の意識とリンクして内装が変わるようです」


「なるほどね」


 そう言いながらも道彦は疑問に思っていた。

 道彦の家庭はよくありがちな地方からの東京近郊への移住者である。

 そのため、地域の住民のほとんどがが檀家や氏子になっているような施設とは縁が切れてしまっている。

 そのためぼんやりと神を信じてはいるが、特定の宗教の神を信奉してはいない。

 精神の宗教的バックボーンに神社があるとはとうてい思えなかった。

 道彦とエレインは回廊を歩いて行く。

 何本もの柱を通り過ぎる。

 道彦はエレインに疑問をぶつけてみた。


「なぜエレインは内部の構造を知っている?」


「勇者様を神の国に送り返すのが我々の役目です。そのために巫女たちは帰還される勇者様と一緒に勇者の墓に入ります」


「巫女たち?」


「普通は数人で入る決まりです」


 どこまでも続く回廊を歩いていると中庭に大きな物体が見える。

 それは戦車だった。


「勇者チチブ様の神器センシャです。勇者様は神器を置いていく決まりになっています」


「僕が帰るときはスマホを置いていくのかな?」


 そう言ってスマホを確認するとスマホはネットに繋がっていた。

 中継も可能なはずだ。

 どういった技術なのだろうか?

 空間が歪むことも、人を転移させることも、なにもかもが現代の技術ではありえない。


「ええ、そうなります。その代わりに勇者様はここから必要なものをお持ち頂くことができます」


「なるほどね」


 回廊を進んでいると柱の一本に落書きがされているのを発見した。


 自己犠牲

 秩父一夫ここにあり


「勇者チチブ様のものと思われます」


「秩父さんは日本に帰ったの?」


「いえチチブ様はこの世界に残られました」


 道彦はその言葉をなにか大事なもののように思えた。


 自己犠牲。


 どういう意味なのだろうか?

 さらに歩いて行くと今度は風景が次々と変わっていく。

 火縄銃、日本刀、昔のライフル、拳銃など様々な武器が中庭に無造作に放置されている。

 ありえないことに巨大な戦艦や、道彦が見たこともない形の飛行機まで存在した。

 普通なら錆びたり朽ちたりするはずだ。

 だがそれらは時が止まったかのように最後に使われた状態を保っていた。


「最深部に到達いたします」


 エレインがそう言うと木造の建物が見えた。

 道彦がその建物に近づいた瞬間、建物の姿が歪んだ。


「先に入った何者かの影響を受けています!」


 エレインがそう言うと、辺り一面がギタギタとした電飾で飾られた西洋風の教会に変貌していく。


「なんじゃこりゃ!」


「悪趣味です!」


 すえたニンニクのにおいがどこからともなく匂ってきて、「お金が欲しいイエイエイエイ」という気持ちの悪い賛美歌が聞こえる。


「薄汚い日本人よ。神の宿にようこそ!」


 キムの声がした。


「この美しさはお前たちにはわからないだろうな!」


 確かに全くわからない。


「大統領を返せ」


「いいだろう。真っ直ぐ進み知恵の泉を起動したら帰してやる」


 道彦たちは真っ直ぐ進み教会の中に入ると聖水の流れる噴水が奥にあった。

 その横でキムと兵士たちががパコ大統領に拳銃を突きつけていた。



 外では多国籍軍が戦っていた。

 韓国軍は最初こそ勇猛果敢だった。

 自分を正義だと思い込み覚醒剤でブーストした脳で突っ込んできた。

 日本人をかばう物は日本人だ。

 殺すことは名誉なことだ。

 なあに異世界の日本人も簡単に殺せたのだ。

 多国籍軍も楽に殺せるに違いない。

 なぜなら世界最強の兵は韓国軍なのだ。

 韓国軍の兵士は思いっきり勘違いをしていた。


 そして現実の戦場を知っている兵士たちは非情だった。

 うかつに前に出た兵士の頭がトマトのように弾けた。

 一人が殺された瞬間、彼らは思った。

 勝てないと。

 反撃をしてくる相手には異常なほど弱い。

 それが彼らなのだ。


 まず指揮官が土下座をした。


 三跪九叩頭である。

 (※http://hinode.8718.jp/korea_favor_gate.html)


 それに続き兵士たちも土下座をした。


「我々は薄汚い豚に騙されたのです!!!」


 あまりにも早い手の平返し。

 これには多国籍軍もあきれ果てた。

 バカじゃねえのと。

 ゴミを見るような目を向けると、韓国軍兵士を拘束した。

 そこまで終わると兵士たちや村人の中にある欲望が目覚めた。

 光の中に入りたい。

 なぜか彼らは光に吸い寄せられていく。

 まるで誘蛾灯のように光に集まっていく。

 その光は罠かもしれないのにもかかわらず、どうしても抗いがたかった。

 兵士たちと村人たちは正気を失って光の中へ入っていく。

 彼らを韓国軍の兵士たちは土下座したまま見送った。

感想のお返事コーナー


>1000年もあの国保つんか?


保たないと思いますよー。

これからロボットに仕事奪われますし。

日本ですらこれから10年間なにで食べていく?

っていうビジョンが見えませんもんね。

韓国だともっとたいへんじゃないかなあと思います。

他の国でも先が見えませんから。

例えばアメリカのいくつかの州のマリファナ解禁だってアメリカの農家が息してないって現実が原因の一つですから。

アメリカすらそれだけ苦しいわけです。

日本だって少子化一本で充分お先真っ暗なわけですが、韓国はそれ以上に問題が山積みなわけです。


>裏を読むなんて出来ない彼らに、道彦が与えた選択肢なんて理解出きるんですかね?


現実だったらできないと思います(きっぱり)

彼らの能力というよりは韓国が


・近年デモの禁止の方に動いている

・長いものに巻かれろという気質が日本より激しい

・儒教の影響か悪認定されるとマジでリンチする


という感じなのでストッパーが働かないと思います。

昔、翻訳掲示板で


私「北朝鮮を韓国が征服したら人身売買はじめるんじゃないの?」


韓国人「そんなことはない! 我々は世界最優秀民族で……(意味のない自己賛辞)」


私「だって今でもジャマイカとかで奴隷型のプランター農園やってて問題になってるじゃん」


韓国人「このチョッパリ野郎!」


という感じで話になりませんでした。

私は刑法で禁じられてるとか、軍のシュミュレーションがあるとかの話が聞きたかったのですが……


そんな感じなので済州島四・三事件みたいな風になるかなあと。

それでまた日本が迷惑すると。


>あ、そうだ忘れてた。


犯罪者を異世界に行かせるアイデアは懲罰部隊です。

第36SS武装擲弾兵師団でしたっけ?

韓国だと実尾島事件ですね。

もっとも彼らが犯罪者だったというのは映画の演出らしいですけど。

ちなみにこれは「韓国人全体が凶暴なわけじゃないよ」という言い訳のための設定です。

実際は普通の部隊でもやるんじゃないかなあ。

でも忘れて欲しくないのは、あくまで作中で明らかに敵として書いているのは日本のマスコミです。


次回、分岐します!

まずはバッドエンドから!


と、言いたいのですが……ストックなくなりました。

投稿できなかったらすいません。

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