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世界最優秀民族が異世界にやってきました  作者: mk-3
第二部 伝説の生放送
23/37

強襲

 話は少し前に遡る。

 王国の城下町。

 そこは平和で穏やかな都だった。

 音楽が流れ、人々が微笑みながら広場で踊っていた。


 村が襲われたニュースは城下町の人たちの耳にも入っていた。

 だが彼らは安心していた。

 村を取り返すために王国第三軍が出征したのだ。

 世界最強と言われる。

 カイン将軍に夜盗は一網打尽にされるはずだ。

 吟遊詩人たちはカイン将軍のサーガを吟じ、その名声は遠い国にまで広がるだろう。

 民衆が平和を享受する。

 しかそれは突然終わった。


 空気を切り裂く轟音が響く。

 何事かと市民が空を見る。

 その時にはもう遅かった。

 韓国軍のマルチロール機がミサイルを発射する。

 轟音を立てながらも一瞬で鉄の矢は城へと肉薄する。

 ミサイルが王城に突き刺さる。そして爆発した。

 爆風と炎、石の壁が吹き飛びメイドや兵士はなにがあったかを認識する間も与えられず炭に変わる。

 炭になったものはよかった。

 壁の破片で潰されたもの、吹き飛ばされて城から落ちるもの、崩落した穴に飲み込まれるものは死の恐怖を味わった。

 現代における建築学という概念のない世界では城と言っても現代のような強度計算はされておらず、城は爆破解体のごとく下から崩壊していく。

 そして地下にある牢獄に全てが飲み込まれていく。

 地獄がそこにはあった。

 誰も生き残るはずがなかった。

 王も大臣も兵士もメイドも下働きも。

 全てが一瞬で死に絶えた。


 巨大な建築物が崩落すると近隣に住む住民も影響を受ける。

 特に城の近くには議会議員の有力貴族や近隣の領地の領主、騎士そしてその家族が住んでいた。

 轟音、粉塵。

 それらが彼らを襲った。


「な、なにがあったのです!」


 貴族議会議員の妻であるアリシアは叫んだ。

 瞬く間に粉塵で覆われた空が暗くなる。

 アリシアは教養のある女性だった。

 アリシアは大災害が起こったことを見抜いた。

 火山だろうか?

 それとも、もっと恐ろしいものなのか?


「皆のもの早く逃げるのです。家財道具やお金は放っておきなさい! とにかく逃げるのです!」


 そう言うとアリシアは子ども部屋に急いだ。

 部屋に飛び込むと息子のライリーはぼうっと外を見ていた。


「お母様……お、お城が……」


「いいから逃げますよ!」


 そんな話を聞いている暇はなかった。

 息子の手を引っ張り外に出る。

 アリシアは粉塵で暗くなった空を見てこの世の終わりが来たのだろうかと思った。

 それでも絶望感を打ち払い走り出す。

 逃げるのだ。

 逃げて逃げて逃げるのだ。

 だが近代兵器はそれを許さない。


 突如として爆発がアリシアたちを襲った。

 馬車も荷台も家来も何もかもが爆発に飲み込まれた。

 アリシアたちは榴弾など存在すら知らないだろう。

 攻撃の第一波で城下町に住む住民の2割が肉塊と化した。

 彼女の体は爆発でちぎれ飛ぶ、彼女の愛する息子もまた同じだった。

 幸いだったのは苦しむ間もなく即死したことだろう。

 それは言い訳のできない完全なジェノサイドだった。


「あーあ、皆殺しかあ……もったいねえなあ」


 惨状を双眼鏡で観察していた兵士がつぶやいた。


「あとで生き残った娘を犯せばいいだろ?」


 相棒の男が呆れたという声を出した。


「貴族ってのを泣かせてみたかったんだよ。わかるだろ?」


「まあな。でもしかたねえ。キム司令官の命令だ」


「司令官はなに考えてるんだろうなあ? パラシュート部隊で占領しても同じだろよ? なにも皆殺しにしなくてもよう」


「あー、そう言えば首都は核廃棄物や薬品のゴミ捨て場にするって言ってたな」


「……司令官は異世界に親でも殺されたのか?」


「あー、お前知らないのか?」


「なにが?」


「キム司令官のひい爺さん。死ぬ一年くらい前に日本で行方不明になってさ、なぜか済州島で発見されたらしくてさ、そのときに『異世界を俺は救った』って言ってたらしいぜ」


「それって北の拉致じゃねえのか? それでどうなったんだ?」


「誰も信じなかった。それで精神病院に入れられたんだわ。当時の精神病院ってのは酷いところでさ、薬でおかしくされたり、電気流されたり、脳を手術されたりして最後は垂れ流しながら虫けらみたいに惨めに死んだって話だぜ」


「洒落にならねえなあ……」


「まあでも俺たちには関係ねえな。兵隊さんはシャブでも打って楽しく戦ったら女を犯せばいいんだけどな!」


「がはははは。違いねえ」


 兵士は笑い合う。


「ところでよ? 弾薬って残りどれくらいあるんだ?」


「さあ? だいぶ無駄遣いしたよな」


「まあ気にしてもしかたねえな」


「がははははは!」


 二人は顔を見合わせて笑うと覚醒剤を炙った。



「お前は何を言っているのだ?」


 芥川が電話の相手に言った。

 電話の相手は軍政のトップである自称元帥だった。

 芥川は疲れていた。

 相手は狂っている。

 言葉が通じない。


「だからもう一度言おう。この薄汚いチョッパリよ。異世界とお前らを滅ぼすから弾薬を寄こせ」


 むっとした芥川は言葉が荒くなる。


「お前らに弾薬を渡したら滅ぼされるんだよな?」


「ああそうだ。貴様らを殺し犯し国土を蹂躙し全てを焼き尽くす」


「なら断る」


「なぜだ? この世界最優秀民族に滅ぼされる栄誉を与えてやろうと言っているのだ」


「どこの世界に自分らを滅ぼすための弾薬を渡すバカがいるんだよ! 少しは考えろよ!」


 芥川は思った。

 昔から彼らの言っている事はわからなかった。

 あれだけオリンピックの選定を妨害しておきながら、自分たちのオリンピックを手伝えと言ったり、いらんと言うから中止したスワップ協定を締結しろと言ったり、自分から蹴ったTPPに今から入れろという。

 意味がわからない。

 全く意味がわからない。


「ふふふふ、何を言っている。共産主義党と民主主義クラブは賛成している。平和のために日本人は生物学的に絶滅すべきだ」


「あ、あんのクソバカども……」


 売国奴は確かにいた。

 思えば彼らは頭がおかしい。そして話が通じない。

 ミサイル防衛は破片が降ってくるから反対だとか、自衛隊は市民が攻撃されても動くべきではないとか、災害の救助をするなとか意味不明な主張を繰り返していた。

 だがここまで狂っているとは……

 それが彼らをここまで増長させてしまったのだ。

 芥川はため息をつくと絞り出すように言った。


「……国交を断絶しよう。大使館は引き上げる。邦人も引き上げさせる。日本にいる韓国人には帰国命令を出してくれ。残した財産については後日話し合おう」


「ま、待て! いいのか! 後悔するぞ!」


「なんの話だ?」


「異世界に水爆がある。死にたくなければ大人しく従え」


「てめえ……なにを言ってやがる……」


「水爆だよ! 薄汚いチョッパリよ、貴様らは早晩死に絶えるのだ!」


「お、おいテメエ、どういうことだ!」


「楽しみにしてるがいい。薄汚いチョッパリよ! 我々は貴様らの苦しむ顔が見たい。1000年被害者の恐ろしさをその目に焼き付けろ! ウェーハッハッハ!」

後半は伝説の反日小説「ムクゲノ花ガ咲キマシタ」などを参考にしてます。(パクリではないよ)

あの辺の反日小説は調べもせずにイメージだけで書いているので、後半は書いてる私も「ねえよ!」って展開が多いのですがご理解ください。

韓国では原爆を神の懲罰と捉えているようです。

これは韓国の新聞が何度も書いてますし、それに対する批判が全くないことからも間違ってないでしょう。

ですので、「ムクゲノ花ガ咲キマシタ」において竹島を奪取されたから北朝鮮と組んで核攻撃で返すという展開は彼らは疑問に思わないようです。

なにせ神のやることですから。

そんなことやったら韓国滅びますよ。かなり真面目に。

さて次回までヘイトが溜まる展開です。

そこから話はブーストします。


では感想のお返事コーナー!


>一言の欄ですが、長文で失礼します。


マルチポストは規約違反ですよ(どや)

あと自費出版のためのクラウドファンディングだそうですが、Kindleで十分だと思いますよ。

そもそも出版したい人への月額制課金という時点でマネタイズ失敗すると思います。


>本日のマスゴミ。


偶然って恐ろしいですね。

言っている事と反対の言葉に編集するのであればマスコミは必要ありませんね。

憲法にある知る権利の邪魔でしかありませんから。


>アキレス腱固め


サンボ経験者のアキレス腱固めはいけないことだと思います。

逃げ切ってやる!


>まあ, 確かにこんな感じの作品がコッチにも時々あったりはしますな.

>故にソレらと同じに形も無い空っぽの憎しみに満ちたこんな作品にはいい言葉が言えません....


これは商売として成立してない同人作品です。

それも投稿サイトで最高で20位くらいのささやかなものです。

無料でもそんなものです。

そちらの300万人も動員する映画とは影響力は比べものになりませんよ。

いやホント。

あと何度も言いますがこの作品はノンフィクションじゃないです。

ちなみに憎んでいるかと言えばそんなことはなく、「うぜえ」というくらいです。


捕捉


水爆は韓国製ではないです。

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