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実録・バブルの黙示録  作者: 西園寺金持
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どんな価値観の時代だったか?

このバブル期の時代背景やマインド、価値観やモラル、銀行体系も考察しないとバブルの熱狂を分析する事はできない。80年代は松田聖子を筆頭とするアイドルブーム、テレビ番組はザ・マンザイやおれたちひょうきん族等のお笑い番組が台頭、そして家庭用ゲーム器(任天堂のファミコン)が登場して、新たなテレビゲームなる市場を開拓、世界を席巻しました。屈託なく不安は微塵も感じない時代で、政局も第2次中曽根内閣で安定、世相は総国民が中流意識でした。

当時の認識は、サラリーマンは終身雇用で会社に滅私奉公・企業戦士と言うモラルであった。筆者もこの時期に不動産、金融業界に転職しました。ノンバンク業界、自分には未知の分野で顧客は不動産業者オンリー、相当勉強しないと海千山千の猛者には通用しません。人材育成、即戦力化が同時進行加えて、多様な事態対応力も要求されました。

早朝8時出社から夜10時退社が通例、徒弟制度の様な上下関係もあたりまえでしたが、厳しい中にも愛情があった時代です。Nモーゲージ社の2年の修業時代はその後人世に大いに役立つ事となります。

当時の銀行の体系は準国策銀行の日本興銀、長銀、日債銀に三井、住友、安田、日本等の信託銀行以下、都銀、地銀、信金の序列であった。特にノンバンクにたいする資本参入・人材派遣やリファイナンスに傾注したのは信託銀行で、各行とも不動産部を有し、査定、鑑定ノウハウに長けていたのが優位であった。

当時の金利水準は住宅ローンが8%代で預金金利6%代、ノンバンクの貸付利率が12.4%どと記憶している。事務手数料2%、登記料等を含めると年率16-18%の費用負担は相当の利幅が無いと案件として成立しない。ただ当時はGDP成長率やインフレも6-8%で推移してたので、高くは感じられませんでした。今では創造も出来ない驚愕ま経済成長ですが・・・

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