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実録・バブルの黙示録  作者: 西園寺金持
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転進

小生個人もこの時期、ノンバンク業界の展望やDコーポ社の存続性に疑問や不安を感じ、転職や起業を模索していた。熟考の上、1995年年末に自分で金融会社を起業する事を決断した。直属の担当役員・A元専務に退職の意思を相談した処、今までの功績を評価され、準備期間3ヵ月を有給とし出社せず準備せよとの厚情を賜った。今も、実に温情ある配慮に感謝している。

結局、1996年3月末に、Dコーポ社在籍11年、現場の先兵として働き「不動産バブルの盛衰」を実体験させて貰った同社を退職した。その後の金融業界の顛末は、1997年、拓銀の破綻、山一証券の自主廃業。1998年には国策銀行級の大手、日債銀、長銀が破綻に追い込まれ、金融機関の再編が10年も続くのである。小生が奮戦したDコーポ社も1998年6月に負債総額4573億で特別清算となった。この期間の政治の迷走や監督官庁の対応遅滞が日本経済の長期低迷とデフレの一因であると小生は考える。今更、バブルの功罪を論じてもしょうが無い、兵どもの夢の跡である。ただ、幾度の政権交代を経て四半世紀経過した現在、天災や世界恐慌の影響を考慮しても、好転の兆しも見いだせず、実質の国民生活は低下の一途である。国民の意識は委縮ムードが蔓延、将来の希望を持てない日本国に成ってしまいました。低下する政治家の資質、官僚に見識や行政システムにも多大な憂慮と危機を感じています。

平成世代の若者には気概を持って、本来の日本人気質に回帰し、情熱をもって国政や経済活動に参画して貰いたい。老兵は日本国の再興を切に希望するものである。

                             西園寺金持 著                           

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