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実録・バブルの黙示録  作者: 西園寺金持
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バブルの予兆・黎明期

正味のバブル期は昭和60年後半から平成元年迄の4年間程度の期間である。

主役は不動産投機であり、資金はノンバンク、住専と呼ばれた金融機関から大半を調達していた。昭和58年に不動産担保ローンの専門金融会社としてNモーゲージ、J流通などが相次いで設立された。従来、銀行が行っていた融資業務とは全く異質で、スピード審査、最短3日で融資、決算内容、事業規模も勘案せず、資金使途も自由。担保不動産の換価価値のみを与信とする画期的システムと称していた。このノンバンクの存在、活用こそが急激な不動産投機を招いた一因であるのは間違い無い事実である。

当初、の目論見は銀行の迂回融資案件や不動産業者の一般顧客仕入れ物件が対象であったが、汎用性広く、一般顧客からのニーズも多かった。この頃の銀行は生業の融資競争を激烈に展開していて、新規マーケットの開拓は旺盛であった。次第に銀行直系のノンバンク、日住金、地銀生保住宅ローンやリース会社もマーケットに参入してシェア争いとなった。必然的に与信審査は甘くなり、個人、法人、業歴、実績不問と・・誰もが不動産投資が出来る状況を創り出してしまったのである。

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