表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【詩集】果てしない扉  作者: につき
穏やかな残酷
81/100

「雀の声」「縛り」

「雀の声」


鳥起きて鳴く

早朝の風

冷たさはぬるまり

梅の薫りは

紅より白が優る


明け染めていく

仄かな空を見れば

雲は淡く夢の漂う

繰り返す雀の声は

ひたすらに春を告げる





「縛り」


文字数に縛られ

言語に縛られ

日常に縛られ


夜は明け

冬は去り

目は冴える


どうにもならない

どうにかしたい

どうにでもなってほしい


枠があってこそ

自由があり

本当がある


それでも届かない文字数

叶わない愚かさ

馬鹿馬鹿しい可笑しみ


結局なにも分かっていないし

なにも出来てはいないし

鳴く鳩ほどの確かさもない

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ