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【詩集】果てしない扉  作者: につき
穏やかな残酷
79/100

「春雨」「痛み」「甘い嘘」

15.2.20 春雨 推敲

「春雨」


野と満ちる春の気配にただ一人

立ち尽くしているきらきら雨降る




「痛み」


我がままを我がままのまま置いといて

胸の卵の割れる音を聞く




「甘い嘘」


甘い甘い蜜の香り

蕩ける嘘を与える者は

苦くて辛い本当を知りすぎて

他者の密に溺れてしまう


溺れない卑怯者は

少しの虹のような薫りがして

上手く調味された本当で

人を喜ばす


わたしの嘘など鼻紙のようなもので

捨てられてしまうまでのこと


そんなつまらなさこそが

丁度いいのかもしれなくて


からっぽの闇の軽さに

安心していいのだとも思う

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