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【詩集】果てしない扉  作者: につき
深緋 (こきひ)の裏側
77/100

いなくなってしまった猫たち

現れていたものが消える

鳴き声を上げてすり寄って来たものが

いなくなってしまった

何処へ行ったかもしれず

何時からか分からず


待つ気持ちも薄れ

諦めばかりが強くなり

時折胸を刺す面影


どこかで生きていてくれたらと思う

どうして帰らないのかは分からないけれど


時折蘇る柔らかな暖かな手触り

まだ弱弱しい手足の柔毛


叶わない思いがまた積もってしまった

言葉にしても叶うわけもないが


名を呼ぶことも出来ず

姿を見ることも出来ないままで


随分寒くなり

暖かい気配さえ漂う


宙に浮いた哀しみとも呼べない氷塊

還らない声と足音

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