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【詩集】果てしない扉  作者: につき
琥珀の横顔
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生きる色

赤くあれ

真っ赤であれ

成熟したトマトのように

知性を成熟させよ


青くあれ

瑞々しくあれ

真夏の炎天下に輝く胡瓜のように

とげとげしくも爽やかであれ


黒くあれ

艶々と光り輝け

静まりかえる重厚な黒い石のように

己自身を重々しく胸に抱えよ


白くあれ

純白の透明を身に纏え

天空に気高く聳える白き峰のように

その誇りを青空に謳え


信じよ


数限りなき人々の輝きを

暗闇の世界にも失われぬ色を


垂れこめている分厚い雲を割って

日輪の輝きが世を覆う時を


生きる色の素晴らしさを

割れんばかりの拍手に迎えられて

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