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【詩集】果てしない扉  作者: につき
琥珀の横顔
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母を刺す

言葉の包丁でわたしは

母を刺した


どこまで深く刺さったのだろうか

腹を突き抜けたのか

身体の中で刃は折れたのか


復讐は思いがけないやり方で

わたしを殺した


もろとも死ねば幸せだったと

川岸のブロックの汚れのように

沁みついて哀しく苔が生えている


なぜあのときなぜあのとき

どうしようもなかった


いっその事居なくなってしまいたいと

叶えなかった崖っぷちの希望のわたしが

今家族を路頭に迷わそうとしている


手に持った包丁で母は

わたしを刺そうとして


追いかけられるままに留まれば

もろともに刺し殺していたのだろうか

あの暗く冷たい板の間の台所で


夢と命は失われ

暮らしと続けることが優先された


全てに火を放ち煙の中で

黒こげになってしまえば

夢は報われただろう?

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