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【詩集】果てしない扉  作者: につき
琥珀の横顔
45/100

聞こえてんのか/本当に/叫んでいる

聞こえてんのか

本当に

叫んでいる


むざむざと殺される無念の声が

聞こえてんのか

本当に

愚かで残酷な行為の音が


聞こえてんのか

本当に

砂漠の砂に吸われる血は淡くない

真っ黒な情念に粘る

熱い熱い砂よりも熱い

怒りが激しく熱を発している

ちりちりとする音が


聞こえてんのか

本当に

がちりと熱せられた銃架を構える音が


聞こえてんのか

本当に

対岸とは地続きになり

火はもはや足もとへ迫っている

獣たちの逃げ回り吠える声が


聞こえてんのか

本当に

ごうごうと燃え盛る逃げられない時代の炎の音が


聞こえてんのか

本当に

叫んでいる



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