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【詩集】果てしない扉  作者: につき
琥珀の横顔
44/100

一度っきりの繰り返し

一度っきりの繰り返し

それっきりの蒸し返し


玄関扉は大きかったから

開き切ったまま壊れてしまった


田舎な風が一気に吹き込んできて

新しい家族が増えた


命の粗末さがあちこちで鳴いて

何時の間にかいなくなっちゃった


耕した土には揮発薬品の匂いがして

その土に植えた芋を焼いて食べた


狭さは温かさであって

窮屈さは貧しさであった


好い人たちがいた

可愛い犬や困った犬がいた


夕焼けは目の前の道に伸びて

朝日は白い部屋に反射した


わたしの困惑が忘れられている家に

今誰かが住んでいる


緑豊かで暖かな装いの庭と

改修された建物を見るに


きっと幸せに暮らされているにちがいない




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