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生きている
叶わない夢がないなどという言葉は
俺たちが吐いているのだと
悪夢の中でヤギの目をした悪魔がいっていた
いずれはこっちへ出てきて
いや
もうすでに出てきていて
勝手気ままに
醒めたままで見る悪夢を
振りまいている
聴こえるだろう
夢を叶えるためにはどんな犠牲も払いなさい
とか
夢の大きさがその人の大きさだ
とか
夢が死ぬときその人は生きていると言えるのか
とか
絶望という救いから遠ざけようと
あいつは操るのだ
諦めの果てにある地平から昇る光を隠すために
胸潰れて絶望に地に伏せてそれでも残る息遣いを気付かせないように
薄っぺらい書き割りの背景で誤魔化しているのだ
姦しい空々しいセリフで辺りを覆い尽くしているのだ
涙の枯れた乾いた目に映るのは
決して暖かな上っ面でなくて
明日の分からぬ者同士のひとときの目配せ
癒えない傷のままで日常に戻るものたちに与えられるのは
決して安穏の日々ではなくて
崖っぷちからの風に煽られるような高揚と背の空虚
下がることを許されない立場の成りたくなかった戦士は
自然体で命を懸けている
そうして
毎日の営みの中に
静かな祈りをただ繰り返し
いつか己もその中に溶けてしまいたいと
通り抜けていく面影の一つ一つに
声にならない陳謝を捧げながら
とつとつと
または思いがけないほどの激しさで
その日を生きている




