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【詩集】果てしない扉  作者: につき
重なる透明の色
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「争いの終わり「不安な午後」

「争いの終わり」




世界は家族を壊そうとしている

それに抗うものは

不必要に大きな家族を作る


お互いの争いの終わりは

より突き詰めた狂気の涯にあり


最後の家族が壊れた後で

人と人との綻びが

もう引き返せないほどに

大きくなっていることを知る











「不安な午後」




かつてのテレビは幻想を剥ぎ取られ

その肉は腐ってしまった


現実に放り出された子どもたちは

雑すぎる精度の麻薬に依存して

夜も眠らずに批判と揶揄を繰り返す


素晴らしいものは

下らないものに埋もれてしまい


美しい者は

それだけを持っては生きて行けない


静けさは失われて

喧しさで誤魔化されている

不安な午後




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