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【詩集】果てしない扉  作者: につき
重なる透明の色
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「我がまま」「願い」

「我がまま」




好きな言葉ばかりではないから

我がままになってしまった


好かれたいと思うから

引きこもってしまった


どれだけの思いをこめても

祈りには届かないように


わたしたちの言葉の中から

ずるさはきえないけれど


たった一つだけの

虹色の泡のような夢の面影だけは


どんなに強く胸をつぶされても

決して割れることはないと


もしもそれが嘘であっても

黙って蹲るように信じていたい











「願い」




星は泣かない

星は見ている

誰の星でもないのだ

輝きとは誰の為でもないのだ


ときどき星は目を閉じる

先へ行ってしまった光を思って

追いつけはしない理想のように


花は笑わない

花は揺れている

誰の花でもないのだ

華やかさは誰のものでもないのだ


ときどき花は叫び出す

いっそどこかへ行きたいと

吹き千切られるのを待っている


影は輝かない

影は遮っている

遂に陽を見ることが出来ないのだ

永遠の夜がそこにいるのだ


ときどき太陽は振り返る

己の背中には影があるのかと

夜の安らぎが遂に訪れたのかと




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