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【詩集】果てしない扉  作者: につき
重なる透明の色
27/100

「巷の噂」「挨拶の意味」「明日の音」

「巷の噂」




死は冷たい希望の水だという

最後を早めていなくなりたいという


自分では一歩先にいけないこと

知らぬ間に進められている事情


どうにもならない眠り

留めることの出来ない季節


いきさつや思いは知らず

飢えは人を狂わす


透明な自分なんて何処にもいなかっただろう?











「挨拶の意味」




昇りもせず

下りもせず


こころの表も見ないで

裏も知らないふりをして


挨拶だけを繰り返し

その表情の意味することを見ない


それでどうして詩が書けようか











「明日の音」




喜ばれるためでなく

悲しませるためでなく


気付いてもらうために

あるいは

気付くために


言葉は一日で入れ替わる

昨日の白は

今日の黒


明日の言葉の灰色は

誰かの見ている夜の音


朝日と夕陽は行ったり来たり

隙間の夜におやすみなさい




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