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【詩集】果てしない扉  作者: につき
重なる透明の色
22/100

「酔い」「夜中のこんにちわ」

「酔い」




日本酒ではもう一つ酔えない

決して嫌いではないのだけれど


やはりある程度の

上質さを備えた

ウヰスキーでないといけない


琥珀は煙に薫り

華は広がり消えていく


酔いに纏わりつく

優美な旋律


この夜の時間を

わたしは生きていたい










「夜中のこんにちわ」




停滞の夜に挨拶をしよう


静まりかえった哀しみに

そっと毛布をかけて


見えずとも分かる

星の吐息の冷たさと

押しのけられた闇のうずくまっている隅の寒さ


全てが凍えている

この夜は

どうしようもなく

暖かな灯が恋しくて


明るい窓辺の下

闇に隠れて

暗い目をした昼間が

覗いている




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